【テルアビブ(イスラエル)2022年3月2日PR Newswire=共同通信JBN】
*歴史の優れた学者、専門家9人を選出、各30万ドルを授与
世界最大の歴史賞であるDan David Prize(ダン・デービッド賞)は、大企業の環境への影響を調査する歴史家、ユダヤ人大虐殺(ホロコースト)の間のユダヤ人の隠れ家を探り出す研究者、アフリカ遺産の移動博物館の創始者を含む最初の受賞者を発表した。
同賞は人類の過去を大胆で創造的な方法で解明する若手・中堅の学者、専門家を表彰し、9人の受賞者に研究をさらに進めるための援助として各30万ドルを授与する。
2022年受賞者は次の通り:
*Mirjam Brusius;世界的・植民地的文脈で視覚・物質文化を研究する文化史家
*Bart Elmore;世界の資本主義とその環境への影響を調査する環境史家
*Tyrone Freeman;アフリカ系米国人社会への寄付の長い歴史を調べる慈善事業の歴史家
*Verena Krebs;アフリカと欧州の文化的相互作用を研究するエチオピア中世史家
*Efthymia Nikita;人間の遺骨を使って人口動態と移住の問題を研究する生物考古学者
*Nana Oforiatta Ayim;博物館や遺産でのアフリカの物語を中心に研究するキュレーター・美術史家
*Kristina Richardson;前近代中東の中世イスラム世界とローマ人の歴史家
*Natalia Romik;東欧で失われたユダヤ人の生活の保存と記憶に取り組むパブリックヒストリー家で建築家
*Kimberly Welch;南北戦争以前の南部の黒人訴訟当事者と金貸しの役割を研究する法制史家
最近模様替えした賞には何百件もの推薦があり、9人の受賞者は厳格な選考過程で選ばれた。同賞はDan David財団が授与し、テルアビブ大学に本部を置く。
同賞のAriel David理事は「過去の知識を深めることによってのみ現在をよりよく理解できることが明白であるにもかかわらず、われわれは人文学、とりわけ歴史が低く見なされている世界にいる。このため、賞がより大きい影響を与えられるキャリアの段階で、学界の内外で台頭しつつある学者や専門家の支援に焦点を当てることを選択した」と語った。
受賞者らは5月にテルアビブでのDan David Prize授賞式で表彰される。詳細は次を参照: www.dandavidprize.org
▽問い合わせ先: DanDavidPrize@berlinrosen.com