【シンガポール2022年2月22日PR Newswire=共同通信JBN】シンガポールに本社を置く大手フィンテック企業M-DAQは22日、香港、インドネシア、シンガポールでライセンスを有するB2Bクロスボーダー決済プロバイダーのWallexを買収する最終合意を締結した。M-DAQは市場機会を獲得し、バリューチェーンの下流部門への事業を拡大するグローバルな成長計画に着手しており、今回の買収は同社にとり一連の買収の最初のものである。
M-DAQは完全買収費用に加え、Wallex事業を加速するため新規運転資金も注入する。統合された事業体の今年の総取引額(GTV)処理は150億シンガポールドル(110億米ドル)を超えると見込まれる。
Wallexは、同社のHiro Kiga共同創業者兼最高執行責任者(COO)が新しい最高経営責任者(CEO)に任命され、独立運営の企業、ブランドとして存続する。
▽相乗効果をサポートし規模拡大
Wallexは180カ国以上で競争力のある料金と手数料でシームレスかつ迅速な取引を提供することにより、インドネシア、中華圏、シンガポールでのB2Bクロスボーダー決済を促進する。企業は、バーチャル口座を介して決済金を収集し、デジタルウォレットに資金を保持するという多通貨ソリューションの恩恵を受けている。カスタム化可能なAPIにより、アジアの大手フィンテックはWallexのインフラストラクチャーを活用して、オーダーメードのクロスボーダー・サービスを構築することができる。
Covid-19にもかかわらず、Wallexは年間収益で5.5倍の成長を記録した。Wallexは、約2000社の銀行・テクノロジー顧客をサポートし、年間約40億シンガポールドルのGTVを処理している。
買収は双方に相乗効果をもたらす。M-DAQの顧客はWallexを通じ、その通貨回廊を介した資金移動に多用途のツールを利用できるため、報告の精度と規制報告の要件が向上する。Wallexの顧客は、M-DAQ独自のソリューションであるAladdinを通じ、その集約、アルゴリズム機能を介して、保証されたFXレートとより競争力のある価格設定を体験することができる。
M-DAQのRichard Koh創業者兼グループCEOは「エコシステム拡大にあたり、成長の可能性が高い事業への投資は、当社のコア戦略の1つである。WallexをM-DAQグループに迎え、より幅広い中小企業とその顧客にリーチすることで決済分野でのフットプリントを強化し、企業に付加価値とコスト削減を提供できることをうれしく思う。いずれの組織も、さらに規模を拡大するために積極的な採用を継続する」と語る。
Koh氏は「M-DAQは中核のFX事業を補完するエコシステムの構築にも投資している。この場合、M-DAQは、Wallexに中核的な決済ビジネスの運営に必要な流動性を供給する上流のFXプロバイダーとなる。このB2B2b2c事業モデルは、規模の経済が実現するにつれ、相互に補完し、重複を減らし、効率を高め、最終的にはエンドクライアントの取引コストを削減する事業のエコシステムである」と付言する。
WallexのHiro Kiga共同創業者兼CEOは「Wallexはいつも、最も費用効率が高く、迅速で確実な決済ソリューションを世界の企業に提供するよう努めている。WallexのネットワークとM-DAQのフィンテック専門技術により、われわれは国境を越えてより大きな価値をもたらすことができる。両社のプラットフォームの強みを活用する新たな機会の創出によってともに目標を達成することを期待している」と言う。
▽M-DAQのAladdinソリューションで世界の資金移動を理解
クロスボーダー決済は、国際貿易に従事するすべての企業の需要増大により大幅に増加した。価格確実性を提供してきた6年間の実績を有するM-DAQの主力FXソリューションであるAladdinは、300億シンガポールドル近くのクロスボーダー取引を処理した。このソリューションは現在、中国最大級の2つのインターネットエコシステムに力を与えている。Aladdinを使用すると、eコマースプラットフォームの顧客は自国通貨で買い物をすることができ、加盟店は希望する通貨で支払いを受けることができる。
この取引は、通常の完了条件と規制当局の承認が必要である。
▽M-DAQについて
M-DAQは、クラス最高のFXソリューションを使用して、さまざまな業界の企業がクロスボーダー取引を促進できるようにする。同社は、市場機会を獲得し、企業やフィンテック向けにテクノロジー対応の金融サービスを提供することに焦点を当てた新しいフィンテック・エコシステムを創出するためのグローバルな成長計画に着手した。
「a World without Currency Borders(通貨の境界のない世界)」を創出するとのビジョンの下に2010年に設立された同社は2018年に純利益を計上した。アジアの大手株式非公開企業であるAffinity Equity Partnersは、M-DAQのシリーズD資金調達に2億シンガポールドルを投資した。
M-DAQのAladdin FXソリューションは2016年以来、世界の45市場をカバーするクロスボーダー取引で300億シンガポールドル近くを処理し、AliExpress、Tmall、JD.comなどのeコマースエコシステムを実現している。
www.m-daq.com で、M-DAQが「a World without Currency Borders(通貨の境界のない世界)」をどのように変革しているのかを参照。www.linkedin.com/company/m-daq で当社のフォローを。
▽Wallexについて
2016年にJody Ong、Hiro Kiga両氏が創業したWallexは、中小企業とフィンテックに対応する大手のB2B FX・クロスボーダー決済プラットフォームである。顧客は46の通貨で交換・決済し、バーチャル口座経由で決済金を受け取り、Wallex Global Business Accountを介して資金を保持することができる。
深い専門知識に裏打ちされた100人以上の従業員を擁するWallexは、Coda Payments、StyleTheory、Janio、および何千もの企業が、低コストで安全かつ迅速な決済ソリューションを使用して楽にグローバルへ移行することをサポートしてきた。
Wallexはシンガポール金融管理局(MAS)による大手決済機関(ライセンス番号PS20200433)として管理下にあり、インドネシア銀行(ライセンス番号20/235/DKSP/83)と香港税関(ライセンス番号19-12-02935)の監督も受けている。
Wallexのクロスボーダー資金移動方法についてはwww.wallex.asia を参照。www.linkedin.com/company/wallex で当社のフォローを。
▽メディア問い合わせ先
M-DAQ
Jeremy Sng
GM, Corporate Finance and Strategy
+65 96454323
jeremy@m-daq.com
Wallex
Isabela Dian Martin
Marketing Manager
+62 817857814
isabela@wallextech.com