【アブダビ（アラブ首長国連邦）2022年2月3日PR Newswire＝共同通信JBN】2022年1月30日、第3回「世界NTDの日（World NTD Day）」を記念して32カ国の100のランドマークが一斉にライトアップされた。ライトアップには、パースのベルタワー、東京タワー、中国の万里の長城、ニューデリー駅、アブダビのシェイクザイードブリッジ、2020年ドバイ国際博覧会、ケニヤッタ国際会議場、ローマのコロッセオ、ジュネーブの大噴水（Jet d' Eau）、ナイアガラの滝、CNタワー、ジミー・カーター大統領図書館、コルコバードのキリスト像などが参加した。
Expo 2020 Dubai Al Wasl Plaza - Credit_Chris Pike
Rome Colosseum - Credit_Alessio Rubicondi
Canada Niagara Falls - Credit_Lucas Claxton - GiantShoeCreative
Philippines SM MALL OF ASIA GLOBE_Credit - Erwin Barleta
Great Wall of China, Simatai - Credit_WTown
UAE Emirates Palace - Credit_Jonathan Gibbons
The Helmsley Building in New York
Rwanda Kigali Convention Centre - Credit_Andre Rugema
UNESCO World Heritage Kinderdijk Mills - Credit_Sylvia
Kenya Kenyatta International Convention Centre - Credit_Lameck Ododo
Canada CN Tower - Credit_Jonathan Gazze
Christ the Redeemer in Brazil - Credit_Roberto Antunes
Leaning Tower of Pisa - Credit_Vanessa Salvati
New Delhi Railway Station in India
Tokyo Tower - Credit_Yoshiaki Miura
バングラデシュ、ブラジル、ブルンジ、コンゴ民主共和国、エチオピア、ガーナ、インド、ケニア、リベリア、メキシコ、ニジェール、ナイジェリア、フィリピン、ルワンダ、南スーダン、スーダンなどの熱帯病流行国の著名なランドマークには特別な焦点が当てられた。2019年にアブダビで最初に発表された100の「ライトアップ」は、顧みられない熱帯病（NTD）に光を当てることを目的としており、「世界NTDの日」は、2030年までに100の流行国から少なくとも1つのNTDを根絶するとの世界保健機関（WTO）の目標を支援している。
「世界NTDの日」は、世界の保健コミュニティーを刺激し、NTDを根絶するための緊急の取り組みに一般市民を参加させることを目指した世界的な運動である。今年、Uniting to Combat NTDs（NTDと闘うための団結）は、この日を利用して、「NTDに関するキガリ宣言（Kigali Declaration on NTDs）」を支援する政治的・財政的コミットメントの確保を開始する「100% コミット（100% Committed）」運動を開始した。
Uniting to Combat NTDのThoko Pooleyエグゼクティブディレクターは「今日、NTDに関するロンドン宣言（London Declaration on NTDs）の成功に基づき、変化する世界情勢を認識して、われわれは2022年「世界NTDの日」を、行動するための触媒（きっかけ）として活用していく。われわれは「100％コミット」キャンペーンを開始する。このキャンペーンは、顧みられない熱帯病のためのリソースの拡大を確保し、新しいNTDに関するキガリ宣言の承認と調印を通じて、NTD流行国によるNTDプログラムの政治的リーダーシップとオーナーシップを極めて容易にするための世界的な運動である」と語った。
アラブ首長国連邦（UAE）がWHO加盟国の一部と公式承認を得るための外交努力を主導した結果、「世界NTDの日」は2021年5月にWHOによって正式に承認された。Crown Prince Court of Abu Dhabiは、Reaching the Last Mile Initiative (RLM)を通じてパートナーシップの構築と「世界NTDの日」支援で引き続き主導的な役割を果たす。RLMはアブダビのシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド（Sheikh Mohamed bin Zayed）皇太子殿下の個人的なコミットメントにより推進される病気根絶に向けた進歩を加速することに注力するグローバルな医療プログラムのポートフォリオである。
Crown Prince Court of Abu DhabiのNassar Al Mubarakシニアディレクターは次のように語った。「世界NTDの日は、認識を行動に移すための重要な触媒である。一般の人々がこれらの病気についてもっと知ることだけでなく、援助提供者（ドナー）、流行国、その他の利害関係者が協力して、流行国のNTDを根絶するのに協力することも重要である。過去数十年にわたりNTDの撲滅に向け、驚異的な進歩が見られた。しかしながら世界で最も脆弱なコミュニティーにおいては、5人に1人が依然として、これらの予防および治療が可能な病気にり患している。われわれは、この「世界NTDの日」が、新たな「100％Committed」キャンペーンやライトアップ活動のような取り組みを通じて意識を高めるためのプラットフォームを提供することをうれしく思っている。この運動が引き続き勢いを増し、NTDを永久に根絶するために必要な新たなパートナーシップとコミットメントを刺激することを期待している」
NTDは、予防と治療が可能な一連の伝染病のグループだが、世界中で10億人の子供を含む計17億人以上に影響を及ぼし続けている。計り知れないほどの苦しみを引き起こす20の疾患があり、それらは患者を衰弱させ、その外見を損ない、致命的となる可能性がある。 NTDは貧困の悪循環を引き起こし、発展途上国に毎年数十億ドルの負担をかけている。
