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仏教指導者で、「マインドフルネスの父」と呼ばれたティク・ナット・ハン師が死去

Unified Buddhist Church
2022-01-25 00:09 1616

【フエ(ベトナム)2022年1月25日PR Newswire=共同通信JBN】世界で最も影響力のある精神的指導者の1人で、現代のマインドフルネス運動の先駆者であるティク・ナット・ハン禅師(Zen Master Thich Nhat Hanh)が2022年1月22日午前0時に95歳で死去した。

同師は80年前に僧として得度を受けたベトナム・フエのトゥーヒエウ寺院で安らかに息を引き取った。

多作な作家であり、詩人でもあったティク・ナット・ハン師には100冊以上の著作があり、40以上の言語に翻訳されている。米国だけでも500万部以上が販売された。ベストセラーには「The Miracle of Mindfulness」、「Peace is Every Step」、「Anger」、「How to Love」などがある。

マインドフルネス革命の種をまき、しばしば「マインドフルネスの父」と呼ばれたティク・ナット・ハン師は、今日のマインドフルネスを主導する多くの教師を教え、開発した癒しの方法論は、うつ病、不安、ストレスの治療のための臨床心理学の主流に組み込まれている。

ティク・ナット・ハン師は政治、ビジネス、社会正義、環境保護運動などの分野の指導者たちに影響を及ぼした。米議会、英国議会、インド議会、北アイルランド議会で演説を行っている。ハイテク富豪のマーク・ベニオフ(Marc Benioff)氏、世界銀行のジム・キム(Jim Kim)前総裁、パリ協定の立役者のクリスティアナ・フィゲレス(Christiana Figueres)氏たちは、ハン師の教えが自分たちに力とインスピレーションを与えてくれたと考えている。ハン師の生涯を描いた2016年公開のドキュメンタリー映画「Walk With Me」は、ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)がナレーションを担当し、切符は欧州全域の映画館で完売した。

ティク・ナット・ハン師は、1966年に西側に渡航しベトナム戦争の終結を訴えて国際的に有名になった。ハン師はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King, Jr.)牧師と親交を結び、公民権運動の指導者だったキング牧師がベトナム戦争反対を表明する際に、極めて重要な役割を果たした。キング牧師は1967年ティク・ナット・ハン師をノーベル平和賞に推薦し、彼を「平和と非暴力の使徒」と呼んだ。

ティク・ナット・ハン師は平和活動の結果、ベトナムから39年間にわたって国外追放された。彼の活動は自ら設立し、1000以上の地域のマインドネス・グループと数十の瞑想センター、米国、欧州、アジアの10の寺院で構成される「International Plum Village Community of Engaged Buddhism」を通じて継続されている。

700人以上の僧侶と尼僧を擁する彼の修行センターは、西側で最も急速に成長している仏教修道会を代表し、毎年数万人の訪問者を受け入れている。ティク・ナット・ハン師の修道僧と世俗信徒たちは、マインドフルネスと平和構築、心優しい対話に関する彼の教えを学校や職場、企業、刑務所などで実践している。

ティク・ナット・ハン師の最新著作の「Zen and the Art of Saving the Planet」は2021年10月にハーパーコリンズから出版された。

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ソース:Unified Buddhist Church

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