【北京2021年12月1日PR Newswire=共同通信JBN】セネガルのダカールで開催されている中国・アフリカ協力フォーラム(Forum on China-Africa Cooperation、FOCAC)の第8回閣僚会議(8th Ministerial Conference)を受け、さまざまな分野で協力がさらに深まっており、中国・アフリカの友好関係は繁栄し続けると見込まれる。
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は11月29日の閣僚会議開会式でビデオリンクを通じて演説し、中国はアフリカにさらに10億回分のCOVID-19ワクチンを提供し、貧困緩和と農業に関する10件のプロジェクトを実施し、さまざまな分野でアフリカとのプログラムをさらに実行すると発表した。
習氏は中国・アフリカの友好関係の秘話を詳細に明らかにし、パンデミックに対する団結、実務協力の深化、グリーン開発の促進、公正と正義の保護を強調した。
▽COVID-19に対する協力
習氏は「2022年までにアフリカ人口の60%にCOVID-19ワクチン接種を行うというアフリカ連合(AU)が設定した目標達成のため、中国はアフリカにさらに10億回分のワクチンを供給し、うち6億回分は無料で提供される」と述べた。
アフリカ諸国とAUなどの地域組織は、中国のCOVID-19エピデミックとの闘いの中で最も困難な時期に、中国に強力な支援を提供した。COVID-19がアフリカを襲った後、中国はアフリカの50カ国とAU委員会にCOVID-19ワクチンを供給した。
習氏は「中国はアフリカ諸国の深い友情を決して忘れない」と述べ、中国がアフリカ諸国向けに10件の医療・保健プロジェクトを実施し、1500人の医療チームメンバーと公衆衛生専門家をアフリカに派遣すると付言した。
今週に入ってAfrica Centers for Disease Control and Prevention(アフリカ疾病管理予防センター)本部の中国資金による本館の骨格が完成した。
▽さまざまな分野での実務協力
習氏は、中国はアフリカと協力して貿易と投資を拡大し、貧困緩和の経験をシェアし、デジタル経済と再生可能エネルギーに関する協力を強化すると述べた。
中国は農業専門家500人をアフリカに派遣し、アフリカ諸国と緊密に協力してヘルスケア、貧困緩和、貿易、投資、デジタルイノベーション、グリーン開発、能力開発、文化交流、安全保障に関する9つの主要プロジェクトを実施する方針である。
11月26日に発表された「China and Africa in the New Era: A Partnership of Equals(新時代の中国とアフリカ:対等のパートナーシップ)」と題する白書によると、FOCAC設立以来、中国企業はさまざまな資金を活用し、アフリカ諸国が1万キロ超の鉄道、10万キロ近くの高速道路、1000近くの橋と100の港、6万6000キロの送配電ネットワークを構築、アップグレードするのを支援してきた。
▽未来を共有する中国・アフリカのコミュニティーの構築
今年は、中国とアフリカ諸国の外交関係が始まって65周年を迎える。
習氏は、中国・アフリカの友好・協力の精神を称賛し、これは禍福を分かち合うという双方の経験を反映し、中国・アフリカ関係緊密化ための力の源泉として役立つと述べた。
同氏は、中国とアフリカが過去65年間にわたり、帝国主義と植民地主義との闘いにおいて壊されない友愛を築き上げ、開発と活性化への道のりにおいて明確な協力の道を歩み始めたと述べた。
習氏は「われわれは共に複雑な変化の中で相互援助の素晴らしい章を書き、新しいタイプの国際関係を構築するための輝かしい模範を示した」と語った。
習氏は中国アフリカ政策の原則を提唱した。それは誠実さ、真の結果、親善、誠意、そしてより大きな善意と共通の利益の追求である。
中国とアフリカ諸国によるイニシアチブの下で、FOCACは経済のグローバル化から生じる課題に対応し、共通の発展を模索することを目的として、2000年10月に北京で開催された第1回閣僚会議で発足した。
FOCACは現在、中国、および中国と外交関係のある53のアフリカ諸国、AU委員会で構成する55のメンバーを擁している。