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ゾルムス・バールート事務所:ヒトラー暗殺未遂の「ワルキューレ」計画に英関与の証拠

The Office of Solms Baruth
2021-11-22 08:05 1651

*ドイツ人の首謀者は英情報局秘密情報部(MI6)のスパイで、悪名高い未遂事件の計画中にハンドラーと定期的に面会

*「ワルキューレ」主要リーダー、ゲオルグ・ハンセン大佐の指示で、オットー・ヨーン博士をMI6側との面会に派遣

*ナチス没収の土地返還をめぐる法廷闘争の過程で独占的発見

ロンドン, 2021年11月22日 /PRNewswire/ -- 明るみに出た新たな証拠は、1944年7月20日の悪名高いヒトラー暗殺未遂「ワルキューレ作戦(Operation Valkyrie)」への英国の関与を初めて指摘した。歴史書はこれまで、作戦はドイツのレジスタンス単独の仕業と推定していた。

スパイ小説家のナイジェル・ウエスト(Nigel West)は、大戦期のドイツ諜報機関「アプヴェーア(Abwehr)」の新たな歴史を調査していて、これを発見した。陰謀の中心には、一族の土地返還をめぐってドイツ政府と闘っているフリードリヒ・ゾルムス・バールート5世(Frederick Solms-Baruth V)王子の祖父がいた。それはレジスタンスの基地の役割を果たし、計画失敗後、ナチスに懲罰として没収された。

事件の2年前、MI6に採用され、レジスタンス幹部の側近にはめ込まれた英国人スパイの発見は、暗殺未遂をMI6が十分認識し、積極的な関与でなくても加担していたことを示した。

▽スパイ

MI6のアセット、オットー・ヨーン(Otto John)博士はスパイとして行動する最適の場所にいた。(のちにアプヴェーア部長に任命される)ゲオルグ・ハンセン(Georg Hansen)大佐の指示を受け、ルフトハンザの弁護士として正体を隠して中立国スペインとポルトガルを頻繁に訪問し、疑惑を抱かれることなく、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の粛清をめぐって英国人と幅広い会談を行った。

▽発見の経緯

この情報は、ウエストが発見するまで関連付けられることはなかった。彼の前作は既に、MI6エージェントのウィンザー(Winsor)がヨーンと連絡を取っていることを突き止めたが、これまで誰もその会談の重要性、ヨーンがハンセン大佐のために果たした役割を理解していなかった。さらに、MI5(英情報局保安部)オックスフォードの学者で元MI5分析官のハーバート・ハート(Herbert Hart)は、最近機密解除されたヨーンのMI5ファイルから、彼が1942年から英国のために活動していたことを確認した。

▽それが持つ意味

これは従来ドイツレジスタンス単独の仕業とされていた有名な陰謀に新たな光を投げかけた。スパイとしてのヨーンの役割は、ゲオルグ・ハンセンとMI6を仲介することだった。ウエストの近く出版される著書の調査まで、このつながりははっきりしていなかった。

▽秘密情報部の保留記録はなお未公開-ミッシングリンク

MI6は封印されたオットー・ヨーンのファイルを保有しているが、法的必要条件がなく、以前死亡した者でも、エージェント全員の正体を保護する義務があるという理由で、機密解除はされない。ヨーン博士は1997年3月に死亡した。

▽発見の理由

ゾルムス・バールート王子は、現在も連邦共和国が保有する一族の土地返還をめぐる父親の闘争を引き継いだ。それは、祖父フリードリヒ3世(Frederick III)王子が7月20日の事件で中心的役割を演じたとして、ナチスに没収された。祖父は英国をモデルにした新たな憲法、事件後の憲法で顧問を務め、居城を陰謀準備の本部として提供した。

ナイジェル・ウエストの実証につながったのは、フリードリヒ・ゾルムス・バールート5世王子チームの広範な調査だった。ウエストは、バールート城がレジスタンスの本拠になり、英国の爆発物と爆弾用の時限信管を供給したアプヴェーアの共謀者をかくまったことを突き止め、次いでオットー・ヨーン経由の英情報部リンクを発見した。

フリードリヒ・ゾルムス・バールート5世王子は「これは前代未聞。調査目的は、祖父の居城にレジスタンスの本部があったことを確認することだった。史上最も邪悪な人物の1人を失脚させようとした英国の関与も明らかにするとは、夢にも思わなかった」と語った。

12月9日にはドイツ法廷で、32年に及ぶゾルムス・バールート賠償事件の新証拠を含む審問がある。

フリードリヒ・ゾルムス・バールート5世王子はインタビューに応じる用意がある。

MI5ファイルの抜粋、スパイのオットー・ヨーン、レジスタンスリーダーのゲオルグ・ハンセン、フリードリヒ3世、レジスタンスの場所の写真、ワルキューレ作戦とフリードリヒ5世王子のその後は全て入手可能。

▽フリードリヒ・ゾルムス・バールート王子について

詳細はhttps://www.solms-baruth.com/about-pince-frederick-solms-baruth-v を参照。

▽ナイジェル・ウエストについて

詳細はhttp://nigelwest.com/abouttheauthor.htm を参照。

彼の著作「Hitler's Nest of Vipers」は2022年にFrontline Booksから刊行される。

 

ソース: The Office of Solms Baruth