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1周年の節目を迎えたADDIがアルツハイマー病研究者のグローバルデータへのアクセスを拡大

Alzheimer’s Disease Data Initiative (ADDI)
2021-11-18 07:23 1008

【シアトル2021年11月18日PR Newswire=共同通信JBN】

*ADワークベンチのユーザー、データパートナー、低・中所得国を含む世界各国の患者データセットが増加

Alzheimer's Disease Data Initiative(アルツハイマー病データイニシアチブ、ADDI)は17日、学術機関、政府系機関、製薬会社など、データの共有や連携に熱心な組織からのデータへのアクセスを大幅に増やすことで、アルツハイマー病および関連する認知症の治療方法を変えるプラットフォームの立ち上げから1周年を迎えた。

丸山哲行(Tetsuyuki Maruyama)事務局長は「ADDIは1年前、アルツハイマー病研究におけるデータアクセスという困難な課題に取り組むため、ビジョンを共有するパートナーとの緊密な協力関係のもと、最初の一歩を踏み出した。われわれは、研究コミュニティーがアルツハイマー病の治療薬、治療法の進展を加速させるために必要なデータのアクセス、分析、保存、共有ができるよう、障壁を除去するプラットフォームづくりに必要なリソースを投入することから始めた。ADDIとパートナーがこれほど短期間に成果を挙げられたのは心強い」と語った。

ADDIのクラウドベースのアルツハイマー病(AD)ワークベンチ(Workbench)は、昨年の立ち上げ以来、80カ国の2000人を超えるユーザー・コミュニティーをつくり上げた。彼らは、その多くに世界中の様々な人々のデータが含まれている、35を超えるデータセットにアクセスできる200以上のワークスペースを生み出してきた。研究者は、自らのデータを安全なワークスペースに持ち込み、複数のデータセットにまたがる分析をしたり、関連付けたりすることもできる。ADワークベンチで登録ユーザーが無償で利用できるデータの山には、観察臨床試験、合成コホート研究、合成脳画像などが含まれており、全てが安全で一元化された場所でアクセス可能なため、研究者は自由に現場レベルのメタデータを調べたり、データセットを調査したりできる。

こうしたマイルストーンに加えて、ADDIは以下のような成果も達成した。

*初の学術パートナーであるエディンバラ大学が参加する、欧州初のデータパートナー、European Prevention of Alzheimer's Dementia(欧州アルツハイマー型認知症予防(EPAD)コンソーシアム。

*イーライリリー・アンド・カンパニー(リリー)と初の大手業界パートナーシップを結び、同社のGERAS-EU研究のデータセットを共有。その後、3つのGERAS試験が行われ、現在では7カ国(フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、英国、米国)のデータが含まれている。

*VivliとのパートナーシップおよびVivliのプラットフォームとの相互運用を通じた、リリーとグラクソ・スミスクライン(GSK)の19の新たなデータセットへのアクセス。

*アジア初のデータ共有パートナー、Indian Institute of Science Centre for Brain Researchは、ADワークベンチを通じて家庭訪問データへの連携アクセスを提供してくれる予定。

ADDIのMukta Phatakデータサイエンス部長は「データサイエンス・チャレンジの成功によりプラットフォーム上のユーザー・エンゲージメントが大幅に向上、連携性のあるデータ共有機能の導入により、データを離れた場所から安全に共有できるようにしてほしいとのデータ提供者の要望に効果的に対応できるようになった。ADワークベンチは、この病気の治療薬、治療法の発見に取り組んでいる研究者コミュニティーのニーズに応えるため、新たなデータセット、分析ツール、その他の製品やサービスを追加して、拡張・進化し続けていく」と語った。

ADDIは現在、来年に向けて15以上のデータセットを追加しているところである。また、このデータ共有コミュニティーを、研究者、データ提供者、アルツハイマー病や関連する認知症のコミュニティーが一堂に会し、アイデアの共有、質問の投稿、共通の課題に対する答えを見つける取り組みを促すツールやリソースを提供するゲートウェーへと拡大することも計画している。

詳細については、www.Alzheimersdata.org を参照。

Alzheimer's Disease Data Initiative (ADDI)は、ワシントン大学と提携している501(c)(3)医学研究組織(MRO)で、アルツハイマー病および関連する認知症の治療における科学的ブレークスルーの推進に取り組んでいる。ADDIは、既存のデータプラットフォームの相互運用性をグローバルに高め、学界、産業界からの認知症関連データの共有を促進し、科学者が認知症研究における新たな発見につながるデータを発見、検索、組み合わせ、分析できるようにすることを目指している。ADDIは、人口動態をより反映したデータセットづくりを可能にするなど、データセットのギャップを強化または埋めることも目指している。

LinkedIn: AlzheimersData (AlzheimersData ) Twitter: AlzData (AlzData

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ソース: Alzheimer’s Disease Data Initiative (ADDI)