【メルボルン(オーストラリア)2021年11月16日PR Newswire=共同通信JBN】革新的医療機器メーカーAnatomics Pty Ltdは、オーストラリア、米国、英国、シンガポール、ポルトガル、ニュージーランドで実施された胸郭再建手術に、革新的なポリマー組織スキャフォールド「StarPore」が世界で初めて使用されたと発表した。
マルチメディア・ニュースリリースの視聴は、以下で:
https://www.prnasia.com/mnr/Anatomics-Incredible-World-First-Ribcage-Implant-Becomes-alive.shtml
世界中で20人以上の患者が、オーストラリア企業Anatomics Pty Ltdが開発した画期的的素材で作られた新しい胸郭で暮らしている。
StarPore(R)は、従来のような浸透性のないインプラント素材と異なり、体の細胞や組織が入り込んで成長していける、丈夫で柔軟性のある多孔質素材である。
Anatomicsの創業者であるPaul D'Urso教授は「カスタマイズされた胸郭再建に世界で初めて使用されたこの素材は、外傷、腫瘍、感染症などで損傷した胸郭を交換・修復する手術の方法に革命をもたらした」と語った。
外科医はこれまで、手術台の上の患者の胸郭を骨セメントやワイヤーを使って再建していた。
D'Urso教授は「StarPoreがユニークなのは、患者自身の細胞が丈夫で柔軟性のある多孔質スキャフォールドに入り込んで成長し、数週間で「生体化」することだ。また、StarPoreはX線やスキャンでも見えないため、医師にとって術後の患者の経過観察が容易になる」と語った。
Ahneez Ahmed博士(シンガポールのタントクセン病院の主任胸部外科医)は、初めて2つのStarPore胸郭のインプラント後、「自然組織によって固定され、同じ形状を保ったまま、患者が生涯使い続けられる。この素材には、体内で見られるのと同様の生物学的小柱多孔性があり、人の組織がしっかり中に入り込んで成長していく足場を提供してくれる」と説明した。
Shanda Blackmon教授(米国のメイヨークリニックの胸部心臓外科医)は「StarPoreの利点は、柔軟性、しっかりした固定、肋骨を包み込む力、カスタマイズされた3Dデザイン、人工靭帯取り付け用の穴の開けやすさ、術中の外科用メスでの整形のしやすさ、抗生物質溶液に浸すことができる、血行再建の見込みがあることなどだ」と要約した。
Michael Harden博士(オーストラリアのロイヤルノースショア病院の胸部心臓外科医)は最近、「StarPoreインプラントのおかげで、患者は車を運転する、かがんで何かを拾う、深呼吸をするなど、われわれが当たり前にしていることができるようになった」と語った。
Anatomicsは胸郭再建のパイオニアで、2014年にスペインの患者用に世界初の3Dプリント胸郭をつくった。同社はその後、技術を完成させ、2019年5月にはシンガポールで初のStarPore胸郭のインプラントが行われた。StarPore胸郭は、オーストラリア、ニュージーランド、米国、シンガポール、ポルトガル、英国で24人の患者に成功裏に移植されている。
D'Urso教授は「AnatomicsのStarPoreは、心肺の研究開発におけるイノベーションのプラットフォームとなる胸郭再建の標準治療になった。将来的には、StarPore胸郭に高度な電子モニタリング、治療、通信機能を組み込めるようになるかもしれない」と語った。
Anatomicsの説明アニメーションのリンク
https://player.vimeo.com/video/630641473?h=6612c2cfbb&autoplay=1&loop=1
オーストラリアのテレビ局チャンネル9の最新ニュースのリンク
https://amp.9news.com.au/article/e45d5db1-efa6-4971-89b7-0efe9d7fb934
Anatomicsの胸郭アプリケーションのウェブページへのダイレクトリンク
https://anatomics.com/au/applications/thoracic.html
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