【杭州(中国)2021年11月5日PR Newswire=共同通信JBN】China National Silk Museum(中国国立シルク博物館)は10月22日から26日まで杭州で展示会、シンポジウム、ワークショップを目玉にした第2回Biennale of Natural Dyes(BoND)を開催した。
Reproducing Color Palette of the Past(過去の色彩を再現)をテーマとしたこのイベントは、広範囲に及ぶ約100名の参加者を集めた。10月22日午前、オーディエンスはChina National Silk MuseumのFashion Galleryで、ほとんど天然染料から作られた80点の作品を展示する現代的なBoNDアート展示会を訪れた。この展示会は伝統とイノベーションの融合を強調している。対象の芸術的表現は現代的なセンスに溢れているが、全作品は伝統的な染色と印刷技術に基づいて芸術家と職人によって制作された。
翌日、同じテーマの国際シンポジウムが開かれた。13名の中国人スピーカーが、歴史、芸術、民俗学、工業化を含む数々の観点から天然染料に関する興味深いプレゼンテーションを行った。インド、英国、日本、オーストラリア、ナイジェリア出身の国際スピーカー5名は、パンデミックのため動画リンクを通してプレゼンテーションを行った。China National Silk MuseumのZhao Feng館長は「多次元のビジョンを結び付けているこれらのプレゼンには非常に感激した。さまざまな独特の分野で天然染料をしっかりと活用できるようわれわれに刺激を与える博物館の織物が多用されていた」と締めくくった。
天然染色と印刷のワークショップは、前回のBoNDからますます関心を集めてきた。3つのワークショップ、絞り染め、木版印刷、パッチワークは全て、週末の満員イベントだった。すべての研修生は皆、ワークショップ、特に乾隆帝のカラーパレットと針仕事をうまく組み合わせたパッチワークワークショップを大変気に入った(清王朝のアーカイブに従って再現された一連の色は、先月から繊維保護ギャラリーの歴史的な展示会で展示されている)。参加している映画とテレビのスタイリストは、自分の作品である硬貨模様の装飾品を見せ、「私たちのチームは、3つのワークショップ全てに参加し、時代劇用のデザインに非常に役立つ古代の色彩やモチーフに関する多くの情報を得た」と誇らしげにコメントした。
次回のBoNDは2023年秋季に開催予定で、国内外からさらに多くの参加者が見込まれる。イベントのテーマ探しはすでに進行中だ。