- テクノロジー企業が引き続き上位を占める一方、セフォラがランクイン
- テスラ(14位)が最も順位を上げ、再ランキング入りした2020年と比べて、ブランド価値を過去最高の184%増加させ、この1年間で最も急成長したブランドに
- セフォラ(100位)は2021年唯一の初登場企業。5つのブランドがランクインしたことで、LVMH Groupが最大のグループ企業に
- テクノロジー企業がトップ10を独占し、Apple(1位)、Amazon(2位)、マイクロソフト(3位)のトップ3は不動。上位3社は今年、全体の価値合計の3分の1(33%)を占めた
- トップ100ブランドの価値は2020年から15%増加し26億7000万米ドル。22年におよぶInterbrandのBest Global Brandsの歴史で最高の成長率
ニューヨーク
2021年10月20日
/PRNewswire/ -- Interbrand(インターブランド)は20日、最高の成績を収めたブランドを、同社の2021 Best Global Brandsランキングで発表した。
昨年、再登場したテスラ(14位)は2021年に最も急成長したブランドであり、ブランド価値は前例を見ない184%増となった。テスラはまた、順位でも26位のランクアップという最大の上げ幅を記録し、Salesforce.com(20位上昇して38位)、PayPal(18位上昇して42位)が僅差で続いた。
セフォラ(Sephora)(100位)は今年のランキングに初登場した唯一の企業だ。これにより、LVMH Groupはこのランキング内で最大の企業グループになった。LVMH Groupは、セフォラ、ルイヴィトン(13位)、ディオール(77位)、ティファニー(92位)、ヘネシー(95位)と、Best Global Brands順位表に5ブランドがランクインした初めての企業だ。
▽トップ10
劇的な成長にもかかわらず、テスラはまだトップ10に入っていない。1位はApple(4082億5100万米ドル)がトップを奪還し、2位はAmazon(2492億4900万米ドル)だった。3位は、2020年にGoogleを抜いたマイクロソフト(2101億9100万米ドル)で、トップ3入りを維持した。上位3社は今年、全体の価値合計の3分の1(33%)を占めた。
残りのトップ10は次の企業だ:4位Google(1968億1100万米ドル)、5位サムスン電子(746億3500万米ドル)、6位コカ・コーラ(574億8800万米ドル)、7位トヨタ自動車(541億700万米ドル)、8位メルセデス・ベンツ(508億6600万米ドル)、9位マクドナルド(458億6500万米ドル)、10位ディズニー(441億8300万)だった。
▽企業価値
ランク入りした企業の価値総額は2兆6675億2400万米ドル(2020年の2兆3264億9100万米ドルから15%増加)に増えた。これは、過去22年間のInterbrandのBest Global Brandsで最大の成長率だ。
2021年のブランド価値の平均上昇率は10%であり、2020年の1.3%を大幅に上回る。これは、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)による経済的混乱が主な要因だ。テクノロジーは最も急速に成長している分野であり、ブランド価値の平均変化は前年比23%だった。テクノロジー分野は、平均ブランド価値で最も価値のある分野でもあり、飲料やスポーツ用品がそれに続いた。
▽主要なポイント
BGB (Best Global Brands)2021の分析期間に急成長している企業は、3つの要因で他のブランドを圧倒しており、基本的な優先事項が明らかになっている。
- 方向性:急成長しているブランドは明確な方向性を設定し、組織全体が確実に、どこに向かっているのかを把握し、同じ大望に向かって働くようにしている。
- アジリティー:これらのブランドは動きが迅速で、新しい製品やサービスを市場に投入し、必要に応じて、変化する顧客のニーズに対応するために戦略転換する。
- 参加:これらのブランドは、最終的に人々をともにジャーニーに誘い、人々が魅力的なブランドの世界を作るムーブメントの一部を構成するようにする。
Interbrandのグローバル最高経営責任者(CEO)であるCharles Trevail氏は「方向性、アジリティー、参加は、過去1年間に当社が見てきたブランドを成長させる3つの重要なテーマだ。絶えず進化するビジネス環境を考えると、従業員の賛同、変化への適応、強力な顧客基盤が、特定ブランドの繁栄を支えていることは驚くに値しないだろう。過去1年間のテスラの成長は指摘する価値がある。ブランド価値が3ケタで増加したのは、過去22年間のBest Global Brandsでは前例がない。テスラは、ブランドの方向性、アジリティー、参加の重要性を象徴するブランドなので、2021年のBest Global Brandsランキングでテスラが最大の飛躍を遂げたことは不思議ではない」と述べた。
InterbrandのグローバルプレジデントであるGonzalo Brujo氏は「パンデミック後の世界でブランドが成功するために、当社のランキングは結果を解き明かすカギを強調する。長期的な平均成長率よりも速く成長しているブランドは、明確な戦略的方向性を設定し、迅速に戦略転換し、消費者をジャーニーに導くことで、方向性、アジリティー、参加を実行している。 引き続きわれわれがDecade of Possibility(可能性の10年)にある中で、多くのBest Global Brandは、断固としたイノベーションを推進し、より効率的なビジネスモデルを開発し、妥協のないスタンスをとることによって、その可能性を積極的に拡大している」と述べた。
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