【ジャカルタ(インドネシア)2021年10月18日PR Newswire=共同通信JBN】インドネシア通信・情報省(Indonesian Ministry of Communication and Informatics、KOMINFO)によると、インドネシア国民体育大会(Pekan Olaharaga Nasional、PON)は同大会が開幕したときと同じように輝きを放ちながら、2021年10月15日に閉幕した。
第20回PONは史上初めてパプア州が主催し、2021年10月2日から15日まで開催された。地理的に困難な中、この国民的スポーツイベントはパプアの巨大な可能性と強さにスポットライトを当てて勢いを牽引したと同時に、全国にむけて前向きで統一されたメッセージを伝えた。
ジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領はPON開会式のスピーチで、全てのインドネシア人にとってパプアPONがいかに重要であるかを表明した。同大統領は「PONは統一、連帯感、きょうだい愛、公平、正義、そして共に前進し、繁栄する舞台である」と開会式で述べた。
また、PONの成功はパプアの発展、整備されたインフラ、国際・国内基準のスポーツ大会を開催する同州コミュニティーの準備を示す機会となった。
▽国際基準のインフラストラクチャー
パプアの卓越性は、数多くの国際基準を満たしたインフラに反映されている。水泳競技アリーナ、クリケット競技会場、屋内外のホッケー競技場、射撃競技会場などのさまざまなスポーツ会場は、パプアの首都ジャヤプラ市と3つの県(ジャヤプラ、メラウケ、ミミカ)のPON会場に建設された。
開会式が開催されたPONのメイン会場ルーカスエネンベ・スタジアムは広さ13ヘクタールに及び、4万人以上の観客収容力があり、アジア太平洋で有数の優れたスポーツスタジアムである。
▽健康と安全への不安の中で
パプアの現地委員会はCOVID-19への不安の中でスポーツイベントを主催し、その成功を証明した。パンデミックによって開催が1年延期された後、インドネシア政府はワクチン接種の強化やスポーツアリーナに入場できる人数を制限し、厳格な健康プロトコルを実施する措置に着手した。この措置はパプアでのワクチン接種率急上昇にプラスの貢献となり、一部地域では人口の50%以上がワクチンを接種(https://www.cnnindonesia.com/nasional/20210913220259-20-693752/vaksinasi-daerah-penyelenggara-pon-papua-di-atas-50-persen )したことが記録された。
ジョニー・プラテ(Johnny G. Plate)通信・情報相は「PON開催期間中に健康と安全の措置を維持するのは、われわれの最優先事項である。アスリート、委員会、担当者、観客の全員を含め、この大会に従事する全ての関係者に対し、大会参加前に2回のCOVID-19ワクチン接種を完了するよう要請した」と述べた。
PONは安全上の問題が一切発生せずに効率よく閉幕を迎え、この地域の貢献と共に、大会をサポートした地元住民の団結と熱意を浮かび上がらせた。
▽現地の小規模企業を支援
今年のPONでは、ジャヤプラの現地コミュニティーから258以上の零細・中小企業(MSME)(https://www.antaranews.com/berita/2445025/pon-papua-momentum-kebangkitan-umkm-dan-milenial )が集まり、スポーツアリーナ周辺で料理やハンディクラフトのマーケットを開催するなどして大会に参加した。
PONのMSME市場における取引は1日当たり8200万インドネシアルピア(https://infopublik.id/kategori/pon-papua/571691/pameran-umkm-pon-papua-klaster-merauke-targetkan-transaksi-rp1-miliar )に達したといわれており、このスポーツの祭典が終わるまでの累計は10億インドネシアルピア近くになると予想されている。
PONの期間中、インドネシア政府はPapua Tourism(https://www.beritasatu.com/gaya-hidup/815629/sambut-pon-xx-pemprov-papua-luncurkan-aplikasi-papua-tourism )アプリを立ち上げ、PONの4つの会場エリアにおける観光目的地を紹介・宣伝するなどしてパプア観光の奨励にも取り組んだ。これには自然ツーリズム、文化ツーリズム、歴史ツーリズムが含まれる。このアプリはMSMEが自分たちの商品をオンラインで販売するプラットフォームとしても活躍した。
全国的なスポーツイベントが終わった今も、パプアは楽園の鳥・ゴクラクチョウの古里の美を楽しんでもらうために、より多くのビジターを迎える準備をさらに充実させている。
添付画像リンク:
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(画像説明:第20回PONの開会式でスピーチを行うジョコ・ウィドド大統領)