新型車両やより環境に優しい施設が寄与し、前年比7.4%の削減。タイやオーストラリアなどが向上に貢献。(注1)
シンガポール・2013年7月29日/PRニュースワイヤー/ -- 国際エクスプレスのグローバルリーダーであるDHL Expressは、貨物量の大幅増にもかかわらずアジア太平洋地区の炭素利用率を4年連続で改善し、前年比で7.4%の向上に成功しました。向上に貢献した上位国として、タイ、オーストラリア、日本、シンガポール、バングラデシュがあげられます。DHLの親会社であるドイツポストDHL全体としては2008年の環境保護プログラム(GoGreen)の開始以来、炭素利用率を16%改善しており、2020年までに炭素利用率を30%改善させるという目標達成まで道半ばを超えた地点に到達したことになります(注2)。
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DHL Expressアジア太平洋地区CEOのジェリーシューは「DHL Expressのサービスに対する需要はアジア太平洋地区で高まっています。昨年、当社の貨物量は2桁増を記録しましたが、炭素利用率では前年比7.4%の改善を達成しました。増加するお客様の需要に対応するために上海の北アジアハブをはじめとする施設の新規オープンや拡張を進めておりますが、地上業務の効率化やエネルギー効率の高い建物の使用により4年連続で二酸化炭素排出総量の削減に成功し、持続可能なビジネスの育成に対する当社の絶対的な取り組みを示す結果となっています」と話しています。
地上輸送において新型のそしてより多くの低燃費車の導入といった車両の近代化が、この地区における炭素利用率の改善に貢献した主な要素となりました。ルートの最適化や資産活用の努力を継続する一方で、アジア太平洋地区に所属する500台以上の車両が、GPSやテレマティックスといったドライバー炭素利用率の監視・測定・分析・改善を行う革新的なシステムを搭載した新型車両に置き換えられました。大部分の車両が、EU加盟国内で販売される新軽量車に欧州委員会が義務づける排ガス基準、ユーロ4およびユーロ5の適合車です。
タイは炭素利用率が前年比で36.2%改善するという素晴らしい結果を残し、これにオーストラリアが22.7%の改善で続きました。タイではディーゼル車に100%CNG(圧縮天然ガス)で動くガソリンエンジンを搭載しました。オーストラリアでも老朽化した車両を、ユーロ5の基準を満たす新型のより多くの低燃費車の導入により更新しました。地上施設についても、エネルギー効率の良い施設との入れ替えが炭素利用率の改善に大きな役割を果たしました。オーストラリアでは現在、DHLの全施設がISO 14001(環境マネジメントシステム)の認証を受けており、スタッフも省エネや紙の削減、ゴミのリサイクルといった様々な活動を開始するなど、環境プログラムに積極的に取り組んでいます。
その他、炭素利用の改善で良い結果を出した国として日本(18.6%)、シンガポール(17.9%)、バングラデシュ(12.4%)の名前が挙がっています。ハブでは、DHLセントラルアジアハブが炭素利用率を11.4%改善してトップとなりました。
DHL Expressアジア太平洋地区は各種削減プログラムを通じて炭素利用率の測定や改善を行うため、不動産や地上輸送におけるエネルギー消費状況からカーボンフットプリントを調査する活動を開始いたしました。DHL Expressは2008年にこのプログラムを初めて導入し、現在ではアジア太平洋地区全体で27市場1,000施設以上を網羅しています。
注:
1. 温室効果ガス(GHG)プロトコルのスコープ1およびスコープ2「地上におけるCO2排出」は含まれますが、航空CO2排出は除外。
2. 削減量はグループ内の活動および下請輸送業者の活動による排出量を2007年の水準と比較したものです。
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DHL - 世界のロジスティクス企業
DHLはロジスティクス業界のグローバルマーケットリーダーであり、まさに世界のロジスティクス企業です。世界各地の市場を熟知しているDHLは、国際エクスプレス(国際航空貨物輸送)、航空・海上貨物、陸上・鉄道輸送、コントラクトロジスティクス、国際メール便サービスを展開しており、世界220以上の国・地域を結ぶグローバルネットワークと約28万5千人の従業員の専門知識を活用し、お客様のサプライチェーンに関する要件を満たす、優れたサービスのご提供をお約束します。また、DHLは社会的責任を果たすべく、環境保護、災害時の緊急支援、教育活動への支援にも積極的に取り組んでいます。
DHLは、ドイツポストDHL傘下のブランドで、グループ全体の2012年度の売上は550億ユーロにおよびます。
http://www.dhl.com/en/press.html
出所:DHL