ロンドン, 2021年10月7日 /PRNewswire/ -- International Council on Mining and Metals(ICMM、国際鉱業・金属評議会)会員は5日、パリ協定の意図に沿い、遅くとも2050年までのスコープ1およびスコープ2の温室効果ガス(GHG)のネットゼロ排出量目標にコミットした。この画期的なコミットメントは、ICMMの企業会員の最高経営責任者(CEO)が署名した公開書簡によって表明された。
ICMMのCEO、Rohitesh Dhawan氏は次のように語った。
「脱炭素化と持続可能な開発にとってきわめて重要な役割を持つ鉱石および金属のサプライヤーとしてわれわれには、われわれの事業が環境に与える影響を最小限に抑える特段の責任がある。ICMM会員が2050年までのスコープ1およびスコープ2のGHGのネットゼロ排出量を実現することに全体としてコミットしたことは、われわれの歴史においてきわめて重要な節目である。われわれは、世界の鉱業・金属産業の約3分の1を代表して一つにまとまって発言している。これには50カ国以上の650以上の施設が含まれ、それゆえにわれわれは非常に大規模に排出量削減を推進する」
「ICMM会員は、この目標達成への明確な道筋を構築するための有意義な短期的・中期的な目標を設定し、今後も引き続き設定する。その一方でスコープ3の排出量への対応と情報開示強化に関する行動を加速させていく。われわれは他の鉱業・金属会社、サプライヤー、顧客に一次産品や商品のバリューチェーンの脱炭素化でわれわれに加わり、われわれが一体となってわれわれの業界の中での気候変動への行動を加速するよう呼び掛けている」
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の気候行動ハイレベルチャンピオンのGonzalo Munoz氏は「2050年までのスコープ1およびスコープ2のGHGのネットゼロ排出量目標にコミットしたICMM会員の指導性と一体となった意欲を歓迎し、企業に対して2023年末までのスコープ3のGHG排出量削減目標を設定するよう強く呼び掛ける」と語った。
われわれは個別の脱炭素化目標を持ち、一部ではICMMの全体としてのコミットメントを上回っている場合もあるが、これは一体となった意欲を表している。排出量の最終的な削減率や特質は多様な会員が属するさまざまな商品や地理的な場所によって異なっている。しかし個別の目標設定と目標実現へのわれわれのアプローチは一貫しており、これらがすでに存在しない遅くとも2023年まで、以下を含む:
*スコープ1および2の目標設定:われわれは有意義な短期的・中期的な目標を通じ、遅くとも2050年までのスコープ1および2のGHG排出量を実現するための明確な道筋を構築する。
*スコープ3のGHG排出量での行動加速:われわれはスコープ3が全体的な影響を最小限に抑えるためにきわめて重要であると認識しており、2023年末までが無理な場合にはできる限り早い段階でのスコープ3目標を設定する。すべてのスコープ3の行動は生産者、サプライヤー、顧客の共同の取り組みによるが、一部の商品は他の商品よりも大きな技術的および協力上の障壁に直面している。われわれはこうした障壁の撤廃と、バリューチェーンにわたっての信頼できる目標設定と排出量削減を可能にするパートナーシップの推進で指導的な役割を果たしていく。
*すべての原材料源が対象:われわれの目標は、組織境界と具体性に関するGHG議定書の定義に沿って、排出のあらゆる原材料源を対象とする。
*絶対的な削減を重視:一部の事業にとっては絶対的目標よりむしろ集中が短期的・中期的にはより適切である可能性がある。集中目標が使用される場合、われわれはそれと矛盾しないGHG排出量の絶対的な増加、もしくは減少を開示する。
*妥協のない方法の適用:われわれはパリ協定に合致した目標設定方法を使用し、われわれが使用する前提条件を詳細にわたって開示する。
*率直かつ透明な開示:われわれはスコープ1、2、3の進展状況を毎年発表し、実行状況に対する外部からの検証を得て、気候関連の財務開示に関する作業部会の勧告に従って報告する。
こうしたコミットメントは、実行状況と開示に関するいくつかのこれまでのコミットメントを含んでいるICMMのClimate Change Position Statement(気候変動への意見書)への追加であり、その最新版にも組み込まれている。気候変動への行動はICMMのMining Principles(鉱業原則)(https://www.icmm.com/en-gb/about-us/member-requirements/mining-principles )の欠かすことのできない部分であり、責任ある鉱業・金属産業への包括的取り組みを表している
▽編集者注意
この発表文は第3者によって英文から翻訳されたものである。この翻訳において不正確さがあったとしても、ICMMはその責任を負わない。
公開書簡の英語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、ロシア語、フランス語、中国語版がわれわれのウェブサイトで提供される:
*公開書簡は以下のサイトから入手可能:
https://www.icmm.com/en-gb/environmental-stewardship/climate-change/net-zero-commitment
*ICMMの最新の気候変動への意見書は以下のサイトから入手可能:
https://www.icmm.com/en-gb/about-us/member-requirements/position-statements/climate-change
ICMMの最高経営責任者(CEO)であるRohitesh Dhawan氏は、10月5日16時30分(英国夏時間)に開催されるReuters IMPACTで、リオティントのCEOであるJakob Stausholm氏、Hydroの社長兼CEOであるHilde Aasheim氏、UNFCCC気候行動ハイレベルチャンピオンであるGonzaloMunoz氏、WWFの気候とエネルギーのグローバルリーダーであるManuel Pulgar-Vidal氏とのセッションの司会をし、鉱業および金属産業がパリ協定の目標に向けてどのように進展しているか、そしてどのようにさらに前進できるかについて話し合う
補強材料はICMMの以下のメディア向けブリーフィングパックからから入手可能:
https://www.dropbox.com/sh/xwllrv9rpmqxhw1/AABbXsOfMKmBBc3dZpauxI4ca?dl=0
(個別に掲載が可能な一部のICMM会員からの引用や、一部の会員企業からの高解像度画像が含まれており、掲載には提供元企業を明記のこと)
▽ICMMについて
ICMMは安全で公平かつ持続可能な鉱業・金属産業のための国際的組織である。ICMMは、28の鉱業・金属企業(https://www.icmm.com/en-gb/members/member-companies )と35超の地域および一次産品・商品協会(https://www.icmm.com/en-gb/members/member-associations )を結集して、環境面や社会的な実績を強化し、変化への触媒としての役割を果たし、鉱業の社会への貢献を促進している。すべてのICMM会員は包括的な環境・社会・ガバナンスの必要条件、妥協のない現場レベルの実績期待検証、企業の持続可能性報告の確証が組み込まれている鉱業原則(https://www.icmm.com/mining-principles )を順守している。
ICMMの会員28社は次の通り:
African Rainbow Minerals、Alcoa、 Anglo American、AngloGold Ashanti、Antofagasta Minerals、Barrick、BHP、Boliden、 Codelco、Freeport-McMoRan、Glencore、Gold Fields、Hydro、JX金属(JX Nippon Mining & Metals)、Minera San Cristobal、Minsur、三菱マテリアル(Mitsubishi Materials)、MMG、 Newcrest、 Newmont、Orano、Polyus、Rio Tinto、Sibanye Stillwater、South32、住友金属鉱山(Sumitomo Metal Mining)、Teck、Vale
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1651343/ICMM_solar_panels.jpg?p=medium600
Logo - https://mma.prnasia.com/media2/1651344/ICMM_Logo.jpg?p=medium600