卓越した過去、現在、そして未来を誇る、歴史あるブドウ畑
PARIS, 2021年9月27日 /PRNewswire/ -- カンテュスの歴史は、同地方でも最も古いブドウ栽培地の一つであるサン・テミリオンの歴史と密接に結びついています。 カンテュスは、一番高い地点の標高が62メートルとなる石灰質の小高い台地に位置し、周囲には、ドルドーニュ川流域を見下ろす、息をのむような景色が360度にわたって広がっています。 北、西、南に向かって伸びる斜面とその上の台地からなるその地形は、非常に豊かなミクロクリマ(微気候)と石灰質の土壌を誇り、メルロ種、カベルネ・フラン種のブドウの質を最大限引き出すのに特にすぐれた条件を備えています。
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2011年にスタートしたシャトー・カンテュスは、昨年10周年目のヴィンテージとなる2020年ヴィンテージをリリースし、高い評価を獲得しています。
サン・テミリオンのブドウ畑の創始者であるガロ=ロマン人には、第五子となる男子をカンテュス(Quintus、ラテン語で「第五」の意)と名付ける習慣がありました。 ドメーヌ・クラレンス・ディロンは、先人への敬意の証として、ドメーヌの5番目となるファーストラベルにカンテュスの名を与えました。このワインは、シャトー・オー・ブリオンとシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンで造られてきた赤白計4の卓越したワインと並び、しかるべき地位を築いています。
カンテュスは隣接するシャトー・グラン・ポンテの買収により規模を拡大へ
シャトー・カンテュスは、グラン・クリュ・クラッセであるシャトー・グラン・ポンテの買収を行いました。シャトー・グラン・ポンテは、名高いサン・テミリオン村からも至近、シャトー・カンテュスの既存のパーセルからも北方わずか1kmという素晴らしい立地を誇っています。この畑は、シャトー・カノン、クロ・フルテ、ボーセジュール・ベコという、サン・テミリオンの西側台地にある三つの名高いプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに囲まれています。
これらのパーセルを加えることで、カンテュスは、全域で45ヘクタール、うちブドウ栽培面積42ヘクタールという、サン・テミリオンでも最大規模の畑を擁することとなります。 この名高く、歴史あるテロワールを迎えることは、この右岸の畑の非常に厳選されたブドウからワイン造りを行う醸造チームに、さらに豊かな表現の可能性をもたらします。
グラン・ポンテ、そしておよそ10年前に統合され、シャトー・カンテュスとなった二つの畑は、サン・テミリオンでも歴史が古く、輝かしい発展を遂げてきたブドウ畑です。歴史を紐解けば、どの畑も1908年から1949年発行のワインガイド「フェレ」で「サン・テミリオンの1級畑」として紹介されています。
1908年の「フェレ」ワインガイドは、当時のグラン・ポンテのオーナーであり、サン・テミリオン市長でもあったコンブルーズ氏について次の引用のように述べています。「最も歴史ある1級畑の一つに活力を取り戻した(...)」
以下は1974年の「フェレ」ワインガイドからの引用です。「そのユニークな立地により、サン・テミリオンでも最も美しい畑の一つとなっている。 ブドウ畑は、1956年の霜害を免れた非常に年老いたブドウの木からなっており、これがワインに際立った特徴をもたらしている。ワインは力強さと繊細さに満ちており、ボトルは50年またはそれ以上の熟成にふさわしいことが知られている」。
「2011年に、私の家族、チーム、そして私自身は、サン・テミリオンでも最高に数えられるワインを造るという共通の願いのもと、野心的な目標を発表しました。非常に有望なパーセルやテロワールを集めることで、右岸の新たなスター、カンテュスを作り上げることに挑んだのです。10年以上のヴィンテージを数えることとなった今、この挑戦に対し、私たちの素晴らしい醸造チームが期待を超える結果をもたらし続けていると言えることに誇りを感じています。グラン・ポンテの有望なテロワールを迎えるということは、この試みに取り組む私たちの決意の深さを改めて示すものであるとともに、私たちの醸造専門家に、ともに抱く夢の実現に向けて、より広く、豊かな表現の可能性をもたらすものでもあります」
ルクセンブルク大公国ロベール殿下 - 会長兼CEO
マリエット・ヴェスィエールがシャトー・カンテュスの新マネージャーに就任
ドメーヌ・クラレンス・ディロン会長兼CEOのルクセンブルク大公国ロベール殿下と、ワイン・エステート・マネージング・ディレクターのジャン・フィリップ・デルマスは、カンテュスのマネージャーにマリエット・ヴェスィエールを任命したことを発表しました。
マリエット・ヴェスィエールは、サン・テミリオンのテロワールに力を捧げてきたヴェスィエール家の5代目に当たります。マリエット・ヴェスィエールは、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン、ペトリュス、シャトー・ラトゥール、そしてカリフォルニアでの豊富なキャリアの中で能力に磨きをかけた後、2013年末にシャトー・カンテュスのチームに加わりました。当初の担当はQSE(品質・安全・環境)でしたが、年を経るにつれ、自然と彼女の専門は広がり、職務上の責任も増していきました。 シャトーにおけるブドウ栽培の方法が発展を遂げてきた裏にも、彼女の尽力を見ることができます。 カンテュスのチームは、環境配慮型のアプローチの展開にたゆまず取り組んできており、その取り組みは、2018年のHEV(環境価値重視)認証、2019年のISO 14001認証という、シャトーによる二つの認証取得という形で実を結んでいます。
今回、マリエット・ヴェスィエールによる新体制となったカンテュス・ファミリーには、プルケ・ベコ家のチームが加わることとなりましたが、同家も、この環境への配慮について志を同じくしています。
驚くべき生物多様性
シャトー・カンテュスが誇る環境上の特色は、生物多様性の真の楽園である地中海の植物帯にあります。2ヘクタールにわたって広がるカンテュスの緑地は、数々の生け垣、堂々たるセイヨウヒイラギガシの木々、低い石垣や緑の土手などからなり、一目見ただけで魅了される天然の美しさにあふれています。 この景観遺産の宝とも呼べる緑地部分は、ブドウ畑の区画を隅々まで囲んでおり、豊穣なブドウ畑に欠かせない自然界の味方が住まうのに格好の隠れ家となっています。
昆虫学および景観生態学を専門とする博士の協力の下、栽培の手助けとなる動物相や植物相の広がりについて一覧を作成すべく行った最近の調査では、シャトーの土地には、200種、計800タイプもの栽培の手助けとなる動物相と、80種に上る野生の花が存在することが示され、稀に見る動植物種の豊富さが明らかになりました。
これらの天然資源を補い、この優れた生物多様性の土地をさらに豊かにするために、ブドウの作り手たちは、ブドウ畑の斜面の土手や、ブドウの樹の伐根後の区画などの休閑地への野生の花々の種まきも行っています。 また、樹木の少ない場所には、緑の回廊を作るべく、土地の在来種の樹木による生け垣作りも行われています。
この生物多様性保護のため、2017年以降、シャトーの畑では殺虫剤製品を使用していません。
ドメーヌ・クラレンス・ディロンについて
ドメーヌ・クラレンス・ディロンは、1935年創業の家族経営企業で、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン、シャトー・カンテュスといった複数の名だたるワイナリーを所有しています。2005年には、ボルドーでも指折りの高級ワイン仲介業者となるクラレンス・ディロン・ワインズを創業するとともに、ボルドー初のスーパープレミアムワインシリーズ「クラレンドル」の生産をスタートしました。 ドメーヌ・クラレンス・ディロンは、パリにも邸宅を所有しています。この邸宅は、フランス流の生き方、アール・ド・ヴィーヴルの真の使者であり、会長兼CEOのルクセンブルク大公国ロベール殿下からも高い評価が寄せられています。この邸宅には、2つ星のガストロノミック・レストラン「ル・クラレンス」、フランス各地のテロワールからの最高級ワインとスピリッツを取り扱うハイグレードショップ「ラ・カーヴ・ドゥ・シャトー」(オンラインショップあり、www.lcdc.wine)とが店を構えています。 2018年には、ルクセンブルク大公国ロベール殿下とドメーヌ・クラレンス・ディロンは、世界各地で最高峰のワインの生産を手掛ける名門エステートやドメーヌを所有する12ファミリーが集う国際団体「プリムム・ファミリエ・ヴィニ」(PFV)に参加しました。 2021年9月には、ボルドーのシャトー・オー・ブリオンに新しいビジターセンターとワインショップがオープンしています。
Contact: c.riffaud@domaineclarencedillon.com
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