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Athos Therapeuticsが炎症性腸疾患の精密医療を前進させるクリーブランド・クリニックとの共同研究を発表

Athos Therapeutics
2021-08-25 10:32 3116

【ロサンゼルス2021年8月25日PR Newswire=共同通信JBN】

*Athosがクリーブランド・クリニック提供の患者サンプルの分子分析を実行

免疫介在性疾患患者向けのファーストインクラス精密治療薬の開発を先導している後期前臨床段階のバイオテクノロジー企業Athos Therapeutics, Inc.は25日、炎症性腸疾患(IBD)に関する共同プロジェクトの包括的マスターリサーチ契約をオハイオ州クリーブランドのクリーブランド・クリニック(Cleveland Clinic)と締結したと発表した。今回の共同研究で、クローン病や潰瘍性大腸炎といったIBDの精密医療向けのシステム生物学や計算科学の活用が進むことになる。

IBDは、遺伝的、非遺伝的、微生物的、環境的要因によって引き起こされる免疫系の調節不全に起因する複雑な慢性疾患である。現在、IBDに処方されている薬は有効性が限られており、重篤化の可能性のある複数の副作用があり、IBD患者のサブタイプを考慮していない。今や、システム生物学的手法を使えば、IBDの不均一性を分子レベルで適切に特徴付けられることは明らかである。こうした手法により、IBD患者を特定の分子サブタイプに分類し、精密(カスタムメード)療法の開発が可能になる。

Athos最高経営責任者(CEO)のDimitrios Iliopoulos博士は「現在利用可能なIBD治療薬は、主に炎症反応に介入するもので、患者が臨床的改善を経験することもあるが、治療効果は徐々に低下し、転帰が予測できない他の薬剤への切り替えが必要になる」と指摘。「このため、IBD分野では、数多くのIBD患者に正確で効果が持続し、かつ安全な治療法を提供できる新たなアプローチが必要とされている」とした上で、「今回の共同研究は、高度にアノテーションされた大量のIBDバイオサンプルを活用し、当社独自の計算、システムバイオロジー・アプローチにより、実用性が高く特異的なIBDの病理層を特定するのが狙いだ」と語った。

Athosの会長兼最高医療責任者のAllan J. Pantuck医学博士は「今回の共同研究は、IBDやその他の自己免疫疾患に対する個別化され、より安全で効果的な医薬品の開発を加速する、精密医療ベースのIBD治療に大きな変化と進歩をもたらすものだ。クリーブランド・クリニックと緊密に協力し、IBD患者の転帰の改善に取り組んでいきたい」と語った。

クリーブランド・クリニック・ラーナー研究所のClaudio Fiocchi医学博士は「クリーブランド・クリニックは、IBD患者ケアのリーダーとして国際的に認められている。この共同研究は、クローン病や潰瘍性大腸炎の患者への精密医療実施に役立つだろう」と語った。

▽Athos Therapeuticsについて

Athos Therapeutics Inc.は、人工知能が生み出した革新的な化学・計算プラットフォームを使い、免疫介在性疾患疾患用の低分子治療薬を開発している後期前臨床バイオテクノロジー企業である。Athosの共同創業者には、Kite Pharma(120億ドルで買収)の創業者の1人、食品医薬品局(FDA)が認可した数十億ドル規模の2つの医薬品(XtandiとErleada)の立役者である医薬品化学者、現在、IBDの第3相試験が行われている薬剤標的miR-124の発見者が含まれている。Athosは、臨床データセットと分子データセットを疾患の生物学的ネットワーク(疾患インタラクトーム)に統合することで、新規医薬品ターゲット(ハブ)を特定し、低分子計算化学プラットフォームとマッチさせている。同社の主力薬剤化合物ATH-63は、2022年第1四半期にクリーブランド・クリニックでIBD患者を対象とした第1相ヒト臨床試験に入る。このほか、Athosのパイプラインプログラムには、紅斑性狼瘡や様々な種類のがんの治療薬もある。

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ソース: Athos Therapeutics
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