【青島(中国)2013年6月9日PRN=共同JBN】中国家電大手のハイセンスは6月6日、南アフリカ西ケープ州のアトランティスに新たな家庭用電化製品工業団地を開設した。広さ10万平方メートルにおよぶ工業団地は、ケープタウン港から40キロメートルに位置し、南アフリカで最も重要なエレクトロニクス、家電の生産拠点である。ハイセンスと中国アフリカ開発基金の共同プロジェクトである新工業団地は、年間40万台のテレビ、40万台の冷蔵庫を生産する能力を持つ。工業団地では、南アフリカ市場およびアンゴラ、ガーナ、コンゴを含むサブサハラの30以上の国向けとしてエネルギー節約型冷蔵庫、スマート3D HDTVその他高級でエコな製品を生産するよう設計されている。この新工業団地は、約600人の直接雇用とサポート部品や物資供給セクターで2000人の間接雇用機会を生み出すと見られている。
(Photo: http://www.prnasia.com/sa/2013/06/09/20130609120929257343.html)
新工業団地によってハイセンスはこの地域で、より一層のブランド力の浸透が図れることになる。ハイセンス・サウスアフリカは1994年に設立され、LEDテレビ製造で南アフリカ市場の25%と最大のシェアを握る企業に成長している。さらに冷蔵庫のシェアは現在14%である。ハイセンスの売上高は2010年から2012年まで連続して50%上昇している。ハイセンス製品はHiFI、Game、Dionその他の多くの地元大型チェーンストアに並んでいる。
南ア政府は、ハイセンスが地元で一貫して安定した発展を続けているのを重視している。工業団地開所式では南ア政府の経済開発相、外務副大臣、西ケープ州知事、市長らがあいさつし、中国アフリカ開発基金副理事長、投資家も参列した。南ア経済開発相は南アにおけるハイセンスの発展を最大限支援すると約束した。過去20年近く、ハイセンスの南アフリカ子会社でゼネラルマネジャーを務めるジェリー・リュー氏はこれを実感してきた。ハイセンスはこれまで継続的に孤児、子供病院を含む福祉施設の援助、高齢者施設への援助計画を展開してきており、また恵まれない地域の学校に寄付や奨学金を提供している。ハイセンスは多数の地元技術専門家のため、アトランティスに電子工学技術の研究・開発トレーニングベースを設けた。こうした一連の活動は地元コミュニティーと政府から温かく歓迎されている。
ソース:Hisense