【合肥（中国）2021年7月14日PR Newswire＝共同通信JBN】GotionHigh-techとフォルクスワーゲングループは7月12日、戦略的協力の枠組みに合意した。両社の目標は、Volkswagen Group Componentsのザルツギッター工場で計画されているバッテリーセル生産を産業化することであり、Gotionは対応する技術サポートを提供する。
合意によると両社は、フォルクスワーゲンのザルツギッター工場で迅速なセルの工業化に向けて協力し、Gotion High-Techはセル工場のレイアウト、機械、製造プロセスのテクノロジーパートナーの役割を担う。新しいバッテリー生産のセルハブは、フォルクスワーゲンが所有する既存のCenter of Excellence Battery Cellのしっかりとした基盤の上に構築される。この研究拠点には、大規模なセルラボ、セル生産のパイロットライン、バッテリーリサイクルのパイロットプラントが含まれている。
中国市場において、GotionHigh-Techの唯一の子会社であるHefei Gotionもまた、フォルクスワーゲングループ（中国）と、ボリュームセグメント向けの第1世代のユニファイドセル（統合バッテリーセル）を開発することで合意した。これは、Gotionがこの開発契約を獲得した最初の開発者になったことを意味する。
Gotion High-Techによるバッテリープラントの建設とセル開発に関するプロジェクトはともに、3月のPower Dayイベントで概要が示されたフォルクスワーゲングループの包括的な計画の一環だ。これにより、バッテリーの複雑さとコストを大幅に削減すると同時に走行距離と充電性能を向上させ、電気自動車をより魅力的なものにする。また、このイベントでは、フォルクスワーゲングループがパートナーと共同で欧州に合計240GWhの生産能力を持つ6つのギガ工場を設立することを発表した。
フォルクスワーゲンのユニファイドセルのコンセプトは、現在入手可能か今後市場に投入される多様な化学混合物に適応できるプリズムセルフォーマットを参考にしており、製品とプロセスの両方で今後のすべての主要なイノベーションと互換性がある。
さらに、Gotion High-Techは、中国のフォルクスワーゲングループの認定サプライヤーにもなる予定で、将来的にはグループのMEBモジュラー電気駆動プラットフォーム製品にバッテリーを供給する。
フォルクスワーゲンAGの取締役会長であるヘルベルト・ディース（Herbert Diess）博士は「実績のある高いレベルのバッテリー企業のGotion High-techとのパートナーシップを拡大し、ともにセル技術の進化を促進することをうれしく思う。これはパートナーと協力して、世界のバッテリーセルメーカーのトップ3に入るという我々の目標に向けた一歩に過ぎない」と述べた。
フォルクスワーゲングループ・コンポーネンツのThomas Schmallグループ技術担当取締役兼最高経営責任者（CEO）は「Gotion High-Techは、革新的な質の高い仕事で認められている優れたセルメーカーだ。ザルツギッターを皮切りにし、ともにバッテリー技術をスケールアップすることを楽しみにしている。これにより、顧客に関連する中心的な自動車コンポーネントはより優れたものになり、eモビリティーはさらに手頃な価格になる」と述べた。
Gotion High-TechのZhen LI会長兼CEOは「Gotion High-Techは、最先端のバッテリー技術とバッテリー製造における豊富な経験により、フォルクスワーゲングループの電化戦略を完全にサポートし、2050年までのカーボンニュートラルへの移行をともに促進して人間社会が化石エネルギーに依存することを完全に転換する」と述べた。
▽Gotion High-Techについて
Gotionは、パワーバッテリーの開発と生産に重点を置いたテクノロジー主導の国際企業だ。2006年に創業したGotionは安徽省の省都・合肥に本社を置き、資本市場に参入した中国初のパワーバッテリー企業として2015年5月に株式公開した。Gotionは、新エネルギー車向けのバッテリー、エネルギー貯蔵アプリケーション、送電および配電設備などの新エネルギー事業を専門としており、現在、中国に10の生産拠点を持っている。さらに、Gotionは合肥、上海、シリコンバレー、クリーブランド、日本のつくば、シンガポール、ドイツ、インドに8つの研究開発センターを建設している。Gotionは、2000人を超える専門の研究開発エンジニアと科学者を擁し、さまざまな分野で2797件の特許を取得している。
ソース：Gotion High-Tech
