【広州2013年5月17日PRN=共同JBN】5月5日に閉幕した春の広州交易会(Canton Fair)の数値実績の示すところでは、この中国で最も権威のある貿易見本市は市場の予想を上回る盛況であった。113回目となった広州交易会は海外から20万人を超えるバイヤーを迎え、前回比7%増となった。年に2回開催されるイベントの今回総取引額は355億米ドルに達し、前回に比べて9%近い増加だった。
専門家の一致した見方では、この健全な数値は今年の貿易の動きが着実に改善されていることを示している。中国の対外貿易は2013年第1四半期において前年同期比13.4%の伸びを示し、輸出は同18.4%増だった。
広州交易会のスポークスマンを務める劉建軍・中国対外貿易センター副主任は「昨年は中国の輸出企業にとって最も困難な年であった。中国経済が上昇基調になっているため、海外からの注文が増えている点からも2013年の景気は上向くだろうという見方で輸出業界は一致している」と述べた。
閉幕したばかりの広州交易会で明確になったのは、輸出の持続的改善にとっての発展途上諸国の重要性である。第112回交易会に比べて、アフリカ諸国から交易会に参加したバイヤーの数は30%近く増える一方、オセアニア諸国からのバイヤー数は15%増えた。新興経済諸国(BRICs)、欧州連合(EU)、米国、中東諸国、日本との取引額も軒並み増加した。
交易会に参加した中国の輸出企業はこうした数字に励まされている。Guangzhou Chaofan Leatherの鄭憶・運営総経理によると、同社の海外市場における今年第1四半期の売り上げは前年同期比20%増となった。
鄭総経理は「終わったばかりの広州交易会での海外発注を受け、当社は今や製品づくりに大忙し。持続的成長の理由は、当社が外国市場の要求をほとんど満たせる製品ブランドを作り出すことに努力を集中してきたことにある」とコメントした。
広州交易会は製品ブランドの質と競争力に重点を置くとともに、イノベーションも奨励している。過去の交易会と比較すると、今回の交易会の特徴は製品デザイン売買促進センター展示場の面積が73%増えたことであった。
今年が貿易にとってより前向きな年になることを全世界が期待している中で、広州交易会は持続的成長のエンジンとして活躍し続けるだろう。主催者側、バイヤー側、そして企業は早くも秋の交易会に向けて動き始めている。
詳細は以下のサイトを参照。
http://www.cantonfair.org.cn/en/index.asp
ソース:The Canton Fair