【北京2013年4月23日PRN=共同JBN】上海交通大学で開催された2013年アジア学生スーパーコンピューター・チャレンジ(ASC13)がこのほど正式に終了した。5日間にわたる激しい争いの後、中国本土の清華大学がチャンピオンとなり、「最高LINPACK」賞も獲得した。台湾の清華大学が次点となり、中国本土の華中科学技術大学が「最優秀MICアプリケーション最適化」賞を授与された。
ASCはSC、ISCとともに世界で最も影響力のある3コンテストの1つである。中国で始まり、日本、ロシア、韓国、シンガポール、台湾、香港などの諸国・地域の専門家と機関が共同で着手、組織した。中国で最も有名なHPC会社であるインスパー(Inspur)グループの主催で、アジア諸国・地域の若い才能間の交流、育成の推進とスーパーコンピューティングのアプリケーション・レベルと研究開発能力の向上を目指している。
ASC13のルールは、すべての学生チームが3000Wの電力制限の下で、自分たちでスーパーコンピューター・システムを設計、構築し、HPL、GROMACS、OPENCFD、WRF、BSDEの5つのアプリケーション最適化を行うことを求めている。そのほかに各チームは計画と最適化戦略を検討委員会に示さなければならず、委員会はスーパーコンピューティングのアプリケーションの能力にあらゆる挑戦を提示する。
HPLベンチマーク・テストはスーパーコンピューターの浮動小数点性能を点検するための世界で最も主流で、洗練されたシステムである。ほかの4つは分子力学、流体力学、天気予報、オプション評価で広く使われている。
これまでに名前を挙げた3チームのほかに7つの学生チームが参加した。サンクトペテルブルク大学(ロシア)、蔚山科学技術大学(韓国)、キングアブドルアジズ大学(サウジアラビア)、香港中文大学、中国人民解放軍国防科学技術大学、上海交通大学、中山大学である。この合計10チームはコンペに応募した43大学から予選を通じて選ばれた。
10チームは本土清華大学の素晴らしい技術革新、台湾清華大学の卓越した包括的力量、華中科学技術大学の素晴らしいアプリケーション最適化、中山大学、国防科学技術大学、上海交通大学の高度に専門的なレベルと全体的なスーパーコンピューター能力のように、決勝でそれぞれの良さを十分に示した。一方、香港中文大学、蔚山科学技術大学(韓国)、キングアブドルアジズ大学(サウジアラビア)、サンクトペテルブルク大学(ロシア)もチャレンジ精神、想像力、技術革新の発揮で印象に残った。
北京応用物理学・計算数学研究所の副所長、教授である評価委員会の莫則堯氏は「これらのチームの成績はわれわれの予測をはるかに超えるものであり、アジアの学生の最高のスーパーコンピューティング・レベルを示している」とコメントしている。
ASC13についての詳しい情報は以下へ。
ASCウェブサイト:http://www.asc-events.org/
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ソース:ASC13 Committee