【ザーベック(ドイツ)2021年5月13日PR Newswire=共同通信JBN】
*メガワットクラス初のAEM電解槽がグリーン水素の展開を促進し、より大規模なモジュラー電解を導入
エナプター(Enapter)が、同社の製品ポートフォリオにメガワット級のAEMマルチコア電解槽を追加する。新しいモデルの開発は最終段階に入っており、陰イオン交換膜(AEM)技術の革新的な可能性をさらに広げる。AEMマルチコアは来年市場に投入される予定で、低コストで柔軟性があり、信頼性の高いグリーン水素製造を可能にする。注文は受け付け中である。
AEM電解技術のリーダーであるエナプターは、標準化された製品の大量生産によりグリーン水素のコストを削減する。AEMマルチコアも例外ではない。1日あたり最大450キログラムの水素を生成できる完全なシステム内に、440基の大量生産された電解槽コアモジュール「AEMスタック」を設置する。これは、約9.5バレルの原油に相当するエネルギーだ。このモジュラーアプローチによって従来のメガワットクラスの電解槽に代わる低コストの代替手段を提供すると同時に、再生可能電力の供給変動に対する高い対応性を証明する。
エナプター AGのSebastian-Justus Schmidt会長は「AEMマルチコアは同等のPEM電解槽よりも安価であり、大量生産されたAEMスタックモジュールを使用することで差別化を図る。当社のモジュラーアプローチにより、システム全体がより手頃な価格になると同時に、非常に堅ろうかつ極めて柔軟になる。これにより、断続的な再生可能エネルギーの使用が最適になる」と述べた。
当社のマルチコアアプローチには、従来のシステムと比較すると信頼性において利点がある。1つのスタックモジュールに障害が発生した場合、いくつかの簡単な手順で交換可能であり、さらに水素製造をサポートする「プラントのバランス」システムはビルトインの冗長性を有している。独自のモジュール性により、AEMマルチコアは再生可能エネルギー供給の変化に応じて生産レベルを柔軟に調整できる。
AEMは、最も費用効果が高い電解技術だと科学者によって広く認識されている(https://www.hydrogen.energy.gov/pdfs/review19/p158_chung_2019_o.pdf )。今年秋に着工し、2022年に完成・稼働を目指すザーベックの大量生産施設「キャンパス(Campus)」の建設により、エナプターはグリーン水素エネルギーの採用を加速するAEMの可能性を最大限に引き出すことに近づきつつある。これにより、AEMマルチコアは電解槽容量の急速なスケールアップに大きく貢献する準備が整い、その需要は2025年までにドイツが求めている設置済み発電施設での5ギガワット目標などに反映される。「キャンパス」の年間生産能力は280メガワットと予想されており、毎年この目標の5%以上を達成する可能性がある。
エナプターのプレスキットのダウンロードは以下から。
(https://www.enapter.com/mc-launch-press-kit )
注文に関する当社のチームへの連絡は以下から。
(https://www.enapter.com/contact )
▽エナプターについて
エナプター(Enapter)は、陰イオン交換膜(AEM)電解技術を使用した高効率の水素製造装置(水電解装置)を製造する受賞歴のある企業である。特許で保護された同社のモジュラー技術は、10年の実績があり、低コストでプラグアンドプレーのあらゆる規模のグリーン水素向け電解槽を大量生産できる。製品は34カ国のエネルギー、モビリティー、産業、暖房、通信などの業界で使用されている。エナプターは、イタリア、ドイツ、タイ、ロシアにオフィスを構えている。
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1507680/enapter_aem_multicore.jpg?p=medium600
Logo - https://mma.prnasia.com/media2/1312105/Enapter_Logo.jpg?p=medium600
▽問い合わせ先
Andrea Spiegl
aspiegl@enapter.com
+49 30 92 100 81 35