【新竹2021年5月11日PR Newswire】脳外科手術ロボットメーカーBrain Navi Biotechnology Co., Ltd.は、世界に先駆け「非接触型メディカルセンター」を開発した。顔認識、医療用3D立体測定、ロボットアームなどの先端技術を駆使し、被検者に触れることなく、PCR検査ができるようになった。この開発は感染リスク、検査効率、医療従事者を感染から守るための安全性を大幅に改善すると期待される。PCR検体自動採取ロボットの「Nasal Swab Robot」(NSR)は2021年4月にEUのCE Markクラス1の認証を受けた。
台湾にある5ヶ所の病院で既に実用化され、医療従事者と被検者を「感染力の強い疾患」の交差感染から完全に守る「非接触型メディカルセンター」の台湾全土への導入が進みつつある。
医療従事者への感染リスクが最も高いのは、挿管、鼻腔スワブ、個人用保護具(PPE)取り外しの際だと同社の最高経営責任者(CEO)、Jerry Chen医学博士は語る。「2003年、アジアのSARS危機以降、技術は進歩しても、医療従事者保護の技術は大きく進歩していない。医療従事者の安全が確保されてこそ、一般の方を守ることができる。」Jerry Chenは外科医としての使命から、第一線で活躍する医療従事者を伝染病から保護するために、非接触型検査ロボットの開発に至った。
台湾のBrain Navi Biotechnologyの開発したPCR検体自動採取ロボットを実用化した、非接触型メディカルステーション (PRNewsfoto/Brain Navi Biotechnology Co., Ltd.)
NSRを搭載した非接触メディカルステーション(Zero-Contact Medical Station)をCPR検査のニューノーマルとして台湾で定着させつつある。ステーション内の隔離室にはHEPAフィルター、UVCランプ、換気システム、マイナス8パスカルの気圧などの安全機能が備えられている。医療スタッフによる管理、監督のもと、NSRが鼻咽頭の検体採取を行う。医療スタッフは被検者との接触も、PPE着用の必要もなくなる。
非接触メディカルステーションにおいて、非接触で検体を採取し、それを室内で同時にピペッティング作業を行うことができる。スイスのロシュ社のRT-PCRデバイスをNSRと統合させ、検査のプロセスを自動化させることによって検査の安全性と効率化を高めることができた。検体採取から診断結果が出るまでに、時間はわずか25分で完了する。
非接触メディカルステーションは、ロボットによる検体採取の自動化と、PCRラボと診断を一箇所でまとめて行うことで、安全性を高めたうえ、時間・マンパワーを最小限に抑え、ラボの検査能力を向上させ、検体輸送途中のリスクをなくし、診断結果までの時間を短縮できる。
PCR検査のためのメディカルステーションは今後、クルーズ船、スタジアム、空港などの公共施設での大規模検査の理想的なソリューションと期待される。国の経済活動再開や安全措置を講じたうえでのトラベルバブル(近隣の域内旅行)の実施につながることも期待されている。非接触医療ステーションの詳細については、当社ウェブサイトhttps://brainnavi.com/zerocontactstation/ を参照。
(日本語リリース:クライアント提供)