【台湾新竹2024年1月24日PR Newswire=共同通信JBN】 Brain Naviは、同社の脳神経外科用ナビゲーションロボット「NaoTrac」を使用した100症例目の手術が成功しました。100症例目は、台湾・台南市の安南医院神経外科主任の莊 皓宇(Hao-Yu Chuang)医師が執刀しました。
莊 皓宇(Hao-Yu Chuang)医師は「手術用ナビゲーションロボットNaoTracが継続的に臨床適用されている大きな節目に立ち会えたことをうれしく思います。今後もこの最先端の手術技術を喜んで患者に提供し続けていきます」「他のシステムと比較した場合の主な利点の1つは、側臥位や腹臥位を含め、患者がどのような姿勢であっても頭部の解剖学的構造を正確に記録することです」と語っています。
台湾各地で、複数の病院が既に本システムを導入しています。台湾・台中市中国医薬大学附属病院の陳 春忠(Chun-Chung Chen)神経外科部長は「かつては頭内出血(ICH)血栓を経験に頼って治療することしかできませんでしたが、今ではNaoTracがリアルタイムで示す手術経路を執刀医がチェックすることで、最善の処置をすることができます」と言います。もう1人の主任の郭 政宏(Jeng-Huang Guo)医師も「NaoTracの高速学習能力は、手術時間の短縮と患者の早期回復につながります。NaoTracは脳内出血の症例、特に血腫量が30ml未満であるものの重篤な症状を伴う脳内出血の症例に非常に有効で、そうした患者に、自然吸収を待つのではなく、より有効な解決策を提供できるようになりました」と語っています。
手術ロボットNaoTracを最初に採用したのは、2018年11月7日の最初の臨床例から脳手術に同システムを使用している花蓮慈済医院(Hualien Tzu-Chi Medical Center)です。林 欣榮(Shinn-Zong Lin)院長は「脳神経外科医なら誰もが欲しいと思うのが、NaoTracです。医師の夢を叶え、障害を持つ患者を普通の生活に戻すことができます」と指摘しました。NaoTracに関する最初の論文を医学誌に発表し、その有効性と経済的メリットを明らかにした邱琮朗(Tsung-Lang Chiu)教授は「NaoTracロボットシステムは私たちの診療やワークフローに非常に簡単に組み込むことができ、脳神経外科医や病院に効率性をもたらしてくれます」と語っています。
NaoTracは、迅速かつ正確なナビゲーションを提供できるように、マシンビジョン(機械視覚)技術を取り入れ、患者登録と機器登録を30秒から3分以内に完了します。NaoTracシステムは2021年4月にCEマークを取得し、2022年7月には台湾食品薬物管理署(TFDA)の認可も取得しました。Brain Naviは、市場投入当初に複数の国際会議を通じて多くの神経外科医から貴重なフィードバックを収集できたことから、それらのアイデアをNaoTracプラットフォームに積極的に取り入れ、市場ニーズに対応しています。
Brain Navi最高経営責任者(CEO)の陳 階曉(Jerry Chen)博士は「これら100症例の手術が全て合併症なしに終了したことを、非常に喜ばしく思っています。当社は台湾のほか米国、欧州、日本、中東、中南米、マレーシアのパートナーと提携を始めており、2024年は国際的な事業展開開始の年になります。そうすることで、より多くの病院にこの技術を提供し、手術室のワークフローを効率化し、最終的にはより多くの患者に利益をもたらせるはずです」と語っています。
▽Brain Naviについて
ブレインナビ・バイオテクノロジー社(Brain Navi Biotechnology)は、台湾を本拠として外科手術を支援する医療機器のデザイン及び開発を主たる医療スタートアップ企業です。当社は、外科医が手術の精度を向上させるための革新的なナビゲーションとロボットアームを設計、開発しています。 Brain Navi独自のSurface Mapping Auto-Registration Technology(SMART) は、ロボットアーム、マシンビジョン及びアルゴリズムの技術を組み合わせて、リアルタイムのイメージングと最小限の侵襲的結果で外科的処置の合理化を実現する手術ロボットの重要なブレークスルーです。NaoTracの迅速な患者登録と手術器具の自動登録により、外科医は手術手順を効率的に組み立てられるようになり、ロボットが期待通りのターゲットへの正確な自律的ナビゲーションを保証してくれます。