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DarwinHealthが新規がん標的イニシアチブ(NCTI)でブリストル・マイヤーズスクイブと研究共同事業

Bristol-Myers Squibb Company
2021-05-07 19:45 1962

【ニューヨーク2021年5月7日PR Newswire=共同通信JBN】ニューヨーク市を本拠とするバイオ技術企業DarwinHealthは6日、ブリストル・マイヤーズスクイブ(NYSE: BMY)との科学研究共同事業を発表した。この共同事業Novel Cancer Target Initiative(NCTI、新規がん標的イニシアチブ)は、定量的システム生物学ベースのアルゴリズム、専用データベース、有効な技術を利用して広範な腫瘍サブタイプにわたる新規がん標的(NCT)を特定する。

NCTIを支える方法論は、腫瘍の依存性と遺伝子変異を超えた維持に関係する重要なメカニズムの理解に基づく。NCTの発見を促進するため、DarwinHealthは、異なる腫瘍サブタイプのマスターレギュレーター(主要制御因子)の腫瘍コンテキストに固有の分析や直接上流調節因子など、同社の医薬品データベースにある独自の情報をブリストル・マイヤーズスクイブに提供する。 

DarwinHealth最高経営責任者(CEO)のGideon Bosker医学博士は「この共同事業は、事前に選択された広範な腫瘍サブタイプにわたる新規で価値の高いがん標的の特定に焦点を合わせており、さまざまな種類のがんの間で再発する新規標的の特定を目指し、多様なサブタイプの適応症のある薬剤の設計と開発につながる。特定され、優先順位が付くと、これらの標的はブリストル・マイヤーズスクイブが開発する可能性のある新世代の抗がん療法の医薬品開発を推進するために、厳密な実験的検証を受けることになる」と語った。

コロンビア大学システム生物学部(Department of Systems Biology )の学部長でDarwinHealth共同創業者兼科学・医学諮問委員長のAndrea Califano教授は「新規のがん標的は、特定のヒト悪性腫瘍の腫瘍チェックポイントモジュール内のマスターレギュレーター(MR)またはマスターレギュレーター上流調節因子(MRUM)としての役割に基づいて選択され、優先順位が付けられる。DarwinHealthの精密腫瘍学に焦点を当てたシステム生物学プラットフォームが提供するメカニズムベースの洞察は、主要ながんの特徴を確証し、決定要因となる非がん遺伝子依存性を標的とする薬剤の開発を大幅に加速できると信じる」と述べた。

NCTI契約は、2019年8月28日にCelgeneとの間で開始した進行中の複数年のCompound-2-Clinic(C2C)共同事業の重要な拡大と科学的活用を意味し、ブリストル・マイヤーズスクイブの化合物の事前に指定されたライブラリーの腫瘍学関連の生物活性を、臨床開発と実験的検証のために評価し、特性を明らかにし、優先順位を付けることを目指している。

NCTI共同事業の一環として、DarwinHealthは前払い金を受け取り、開発と商業化の目標達成報奨金を受け取る可能性がある。

▽DarwinHealthについて

DarwinHealth:Precision Medicine Therapeutics for Cancer Medicineは、CEOのGideon Bosker医学博士とコロンビア大学システム生物学部長兼クライド・アンド・ヘレン・ウー化学システム生物学教授のAndrea Califano教授が共同で創業した「がんの最前線」技術に焦点を当てた企業である。同社の技術は、過去14年間にわたってカリファノ研究室によって開発され、コロンビア大学から独占的にライセンス供与されている。

DarwinHealthは、独自のシステム生物学アルゴリズムを利用し、事実上、全てのがん患者に治療成果の上がる可能性が最も高い薬物および薬物の組み合わせを選び出す。Bosker博士は「逆に、同じアルゴリズムがヒトの悪性腫瘍の全範囲に対する未知の潜在力のある治験薬や成分の組み合わせ、および新たながん標的に優先順位を付けることもできる。これは、化合物パイプラインの最適化と機序的に実行可能な新たながん標的、化合物と腫瘍の一致の発見の両方を追求している製薬会社にとって極めて有益だ」と説明した。

DarwinHealthの社是は、システム生物学に根差した新たな技術を展開して、がん治療の臨床転帰を改善することである。その核となる技術であるVIPERアルゴリズムは、がんにおける新しいクラスの実行可能な治療標的と予測するバイオマーカーを表すマスターレギュレーター・タンパク質の密に結合されたモジュールを識別することができる。方法論は次の2つの補完軸に沿って適用される。まずDarwinHealthの技術は、がん細胞の制御ロジックのより根本的かつ深い段階で、新薬開発につながりそうな標的の体系的な識別、検証を支援し、同社とその科学パートナーは、根本的かつより普遍的な腫瘍の依存性と機序に基づく次世代の効能を引き出すことができる。第2に医薬品の開発と発見の観点から、マスターレギュレーターをベースとする潜在的に新薬開発につながりそうな新たな標的とそうした標的の上流調節因子の特定は同じ技術でできる。これは、腫瘍チェックポイントの解明とターゲティングに重点を置いたDarwinHealthの腫瘍構造的アプローチが、精度重視のがん治療薬の発見と治療を進めるための最も重要なソリューションとリポジショニング工程を提供する場所である。

DarwinHealthが採用している独自の精密な医薬品ベースの手法は、同社の重要なコンピューターインフラストラクチャーを共同開発したDarwinHealth最高科学責任者(CSO)のMariano Alvarez博士をはじめとする科学的リーダーシップによって作成された膨大な科学文献によってサポートされている。こうした独自の戦略は、コンピューター上、体外、体内アッセイからのデータを統合することにより、がん細胞のゲノム全体の制御とシグナル伝達ロジックをリバースエンジニアリングし、分析する機能を活用している。これにより、医薬品資産の正確な開発曲線を解明、加速、検証できるよう設計された完全統合型の薬物特性評価・発見プラットフォームを提供し、臨床と商業化の可能性がフルに実現できる。詳細は www.DarwinHealth.com を参照。

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ソース: DarwinHealth
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