【アーリントン(米バージニア州)2021年4月21日PR Newswire=共同通信JBN】
*Blue Nature Allianceが提携して、今後5年間に世界の海洋1800万平方キロを保全
今後5年間に海洋1800万平方キロの保護・保全を促進する新海洋保全イニシアチブが進行中である。その規模は米国本土の2倍で、南米大陸より大きい。
Blue Nature Alliance(Blue Nature Alliance )と名付けられた取り組みは、コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)、Pew Charitable Trusts(ピュー慈善信託)、Global Environment Facility(地球環境ファシリティー)、Minderoo Foundation(ミンダルー基金)、Rob and Melani Walton Foundation(ロブ・アンド・メラーニ・ウォルトン財団)が主導するコラボレーションである。Allianceは先住民、地域社会、科学者、学界、その他のパートナーとの協働を重視して、海洋保全の拡大・強化を目指している。
Blue Nature Allianceはフィジーのラウ海域、南氷洋、トリスタンダクーニャの海洋480万平方キロ以上を集合的に保全する大規模なプロジェクトで、各国政府やパートナーと協力している。近くカナダ、パラオ、セーシェル、西インド洋の取り組みに携わるが、これは海洋約200万平方キロの保全強化を目指すものである。Blue Nature Allianceの追加対象18カ所が南米、欧州、アジア太平洋地区で選定されている。Blue Nature Allianceは2021年夏、次回の水域を発表する。
コンサベーション・インターナショナルのAulani Wilhelm上級副会長は「健全な海洋はわれわれの生存のカギである。それは世界の大半の人々に栄養と雇用、われわれ一人一人が呼吸する酸素の半分をもたらしている。しかし、保全されている海洋は陸地と比べてかなり少ない。われわれは地元政府、先住民と手を組んで地球規模で協力し、海洋保全を優先するべきである。今こそ、この仕事を前進させる一大実践行動をとらなければならない」と語った。
世界の海洋はストレスを受け、気候変動、有害な漁業慣行、汚染の脅威にさらされている。科学は、広範囲の海洋を保護・保全することが呼吸する大気を支えて気候を調整し、不可欠の生物多様性維持に必要であることを示している。
Pew Charitable TrustsのTom Dillon上級副会長(環境担当)は「海岸から公海まで、われわれは総体的に協力して、保全に取り組む必要がある。われわれの集団的努力は健全な海洋の確保を助ける。それは気候変動に対してより弾力性があり、自然と人々双方に恩恵をもたらす。生物多様性、漁業、経済を促進するため、Blue Nature Allianceは世界のパートナーと協力して科学と学んだことを適用し、海洋を大規模に保全する最良事例を構築する。われわれには、海洋が今日直面する試練に立ち向かうこのタイプの野心が必要である」と話した。
Blue Nature Allianceの取り組みは、2030年までに海洋の少なくとも30%を保全する行動をサポートする。これは、今年後半の国連生物多様性条約会合で正式採択されるグローバル保全目標である。現在、保護されている世界の海洋は10%以下にすぎない。30%の目標は、人々と自然の健全性をサポートする弾力的、機能的な海洋の維持に必要な基準として広く合意されている。
Global Environment FacilityのCarlos Manuel Rodriguez最高経営責任者(CEO)兼会長は「今後10年に世界の陸と海の30%を保全することは、科学を北極星としたわれわれ全員の協力を必要としている。南大西洋、南太平洋、南氷洋で共同作業が進められ、パラオ、セーシェル、カナダ、西インド洋などさらに多くの水域で開始されようとしていることは心強い。Blue Nature Allianceを通じて、われわれは30%のグローバル海洋保全目標に大きく寄与し、2030年の野心に向け努力して構築するモメンタムを確保する」と語った。
Blue Nature Allianceはこの野心的な目標を達成するため、うまく機能している海洋保護区域から学んだ上に構築し、広い海洋区域を保全する新手法を改革するパートナーのグローバルネットワークを生み出している。その多くは既存知識、および地域社会と政府のニーズを長期的な管理計画に大幅に組み込んでいるが、資金調達と実施両面で復元力の確保に役立つ行動である。
オーストラリアのMinderoo FoundationのFlourishing Oceans CEO、Tony Worby博士は「地域社会との関わりは、海洋保全取り組みの長期的成功に不可欠である。地域社会は生計、文化活動、レクリエーションを海洋に直接依存しているので、彼らが長期的な持続可能性をサポートする意思決定に関与することが重要である。Blue Nature Allianceの成功の尺度は、長続きする海洋保全策に対するコミュニティーのサポートを構築することになる」と話した。
Rob and Melani Walton FoundationのRob Walton共同創設者は「メラーニと私は、地球および健康、生計、文化を自然に依存するコミュニティーの将来について心から案じている。だから、Blue Nature Allianceに参加できて光栄である。それは慈善家、企業、政府、NGOを結集し、海洋保全を大幅に改善する。今は極めて重要な時期である。海洋は計り知れないプレッシャーを受けており、われわれ全員はその保護を助ける責任がある」と述べた。
Blue Nature Allianceの成長するネットワークは創設パートナー5組織に加えて、Big Ocean、Global Island Partnership、Gordon and Betty Moore Foundation(ゴードン・アンド・ベティ・ムーア財団)、Murphy Family Foundation、Nekton、Oceana、Ocean Unite、Tiffany & Co. Foundation(ティファニー財団)、SkyLight Surveillance and Enforcement Technologyなど、世界的に名高い自然保護の専門家、科学者、金融戦略家を含んでいる。
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