【香港2021年4月14日PRNewswire =共同通信JBN】
*初めての長期中国国債ETF
香港の代表的な上場投資信託(ETF)プロバイダーのPremia Partnersは14日、香港証券取引所(HKEx)への2銘柄の中国債ETFの上場を発表した。
2つの実質的に複製されたETFは、オフショアの米ドル建て中国債市場と中国国内の中国国債(CGB)市場の核心部分へ、コスト効率が良くて便利な独自のアクセスを提供する。
*「Premia China USD Property Bond ETF」(証券コード:3001 HKD / 9001 USD/ 83001 RMB)は香港証券先物委員会(SFC)が香港で初めて認可した高利回り債ETF。現在(2021年4月14日)の利回りは7%。このETFは、中国の不動産企業発行体によるドル建てハイグレード高利回り債務証券に対応するICE(インターコンチネンタル取引所)の1-5年物「USD China Senior Real Estate Corporate Constrained Index」に連動する。その戦略は各発行グループの上限を5%とし、規則に基づいた多様なアプローチを採用する。カバー対象はS&PやMoody'sもしくはFitchが格付けした担保付き優先債のみで、融資平台(LGFV)や劣後債を除く。
*「Premia China Treasury & Policy Bank Bond Long Duration ETF」(証券コード:2817 HKD / 9817 USD/ 82817 RMB)はICEの10年超「China Government & Policy Bank Index」に連動し、平均年限は18年(2021年4月14日現在)で、中国国内で取引される超長期の中国国債と政策銀行債への直接アクセスを提供する世界で初のETFになる。このETFは長期CGB投資の重要構成部分として、中国国債がグローバル国債指数に採用される中で、既存の中国国債ETFを補完する。BOCHK Asset Management Limited(Bank of China Group の子会社)が投資アドバイザーを務める。
Premia PartnersのマネジングパートナーのRebecca Chua氏は「この低利回り環境下で、リスク調整後の魅力的なリターンを提供するユニークなETFをローンチできて、とても喜んでいる。今では投資家は、中国国内で中国債口座を開かなくても、HKExを通じてオンショアの長期CGBやオフショアの高利回りドル建て中国債に便利にアクセスでき、印紙税や源泉徴収税、キャピタルゲイン税もかからない」と話した。
BOCHK Asset Management Limited(BOCHKAM)のShen Hua最高経営責任者(CEO)は「BOCHKAMはPremia Partnersと初の長期人民元建て債ETFを共同ローンチしてうれしく思う。このETFは従来の投資信託と比べて低コスト投資で、柔軟に取引でき、透明性が高く、投資家の資産配分ニーズを満たす投資代替手段を提供する。われわれは人民元の国際化を促進する優良商品をもっと打ち出し、香港をグローバルな資産運用センターに発展させることを助けようと尽力している」と語る。
ICEのアジア太平洋地区の債券・データサービス担当バイスプレジデントのMagnus Cattan氏は「グローバルETFと債券評価のための指数サービスの主要プロバイダーであるICEは、この2つのユニークな商品でPremia Partnersと協力できて、良かったと思う。中国債への投資家の関心は急速に盛り上がっており、ICEはより革新的なソリューションで市場の発展に貢献できることを誇りに思っている」と述べた。
▽Premia Partnersについて
2016年設立のPremia Partnersは香港の代表的なETF運用会社で、アジア向けに低コストの効率的なベストプラクティスETFの組成に努めている。2021年4月14日時点で、香港で4番目に大きい中国A株ETFであり、また「HKEx 2019 Top Performing ETF - Total Return Award」を受賞した「Premia CSI Caixin China New Economy ETF」(https://etfprod.premia-partners.com/etf/3173 )を含む8銘柄のETFを管理している。中国(https://etfprod.premia-partners.com/etf/3173 )や、新興ASEAN(https://etfprod.premia-partners.com/etf/2810 )、アジア革新技術(https://etfprod.premia-partners.com/etf/3181 )、ベトナム(https://etfprod.premia-partners.com/etf/2804 )、中国高利回り債(https://etfprod.premia-partners.com/etf/3001 )、中国国債および米国債(https://etfprod.premia-partners.com/etf/9077 )をそれぞれカバーするPremia ETFと、Premiaの詳細についてはwww.premia-partners.com を参照。
▽BOCHK Asset Management Limitedについて
2010年設立のBOCHK Asset Management Limited(BOCHKAM)は、香港で最大規模の上場企業で商業銀行グループであるBOC Hong Kong (Holdings) Limitedの完全子会社で、Bank of China Groupの一員。BOCHKAMは個人投資家と機関投資家に対し、幅広い債券、証券、代替投資商品を提供している。2020年には、Asia Asset Managementの2020 Best of the Best Awards in Hong Kongで「Best RMB Manager」、BENCHMARK誌のFund of the Year Awardsで「Outstanding Achiever, China Fixed Income House Award」をそれぞれ受賞した。