リヤド(サウジアラビア
2021年4月12日
/PRNewswire/ -- サウジ証券取引所(Tadawul)は8日、持ち株グループ構造に転換し、応用技術ソリューション専用のWamidを立ち上げて、技術革新力を強化すると発表した。この転換はグループの歴史に新しい章を刻み、2021年のIPO(新規株式公開)への準備を示すものである。
Tadawulは持ち株会社Saudi Tadawul Groupの設立を発表した。グループは4子会社―証券取引業務のサウジ証券取引所(Saudi Exchange)(旧Saudi Stock Exchange Company - Tadawul)、証券清算センター(Muqassa)、証券預託センター(Edaa)、および実用的革新を通じてサウジ経済内で革新と初期技術の提供に集中する新しい革新的な応用技術サービス業務のWamid-の親会社になる。
Wamidの設立はSaudi Tadawul Groupと子会社のオファリングに深みと多様性を加え、革新的ソリューションを通じて市場インフラを強化し、多くの部門、業界のターゲットを絞った投資によって機会拡大を捉える。それは世界の投資家の中でサウジ資本市場の魅力を増大し、株式発行人が選択する取引所としての地位を強化する。
グループは子会社の統合と相乗効果の恩恵を受け、組織全体の効果的な内部運用を確実にする。各子会社の運用上の独立性は、進化する世界と地域の市場動向への迅速な対応を支えるアジャイル環境を生み出す。また、全ての市場参加者に対するクラス最高のサービス導入、投資機会の多様化、サウジ資本市場とインフラ、メンバーオファリングの継続的発展も促進する。
Tadawul取締役会現会長のSarah Al-Suhaimi氏がこのグループ構造を率い、Saudi Tadawul Groupの会長に、Eng. Khalid Al-Hussan氏がグループの最高経営責任者(CEO)になった。
金融部門で17年以上の経験があるMohammed Al-Rumaih氏はサウジ証券取引所のCEOに任命された。Al-Rumaih氏はこれまでTadawulのさまざまな管理・指導職を歴任し、いくつかの金融商品、主要な上場・市場戦略の発展を監督した。
さらに、Mohammed Al-Nory氏はWamidのCEOに任命された。Al-Nory氏は商業・投資銀行業務の16年の経験、コーポレートファイナンス、事業開発、資本市場商品の豊富な知識をもたらす。
8日行われたバーチャル記者会見で、Saudi Tadawul GroupのSarah Al-Suhaimi会長は「Saudi Tadawul Group傘下の新構造転換はサウジ資本市場の成長継続をサポートし、グローバル市場リーダー、先進資本市場としての地位を強化する」と語った。
Al-Suhaimi氏は「これはサウジアラビアの経済を転換するわれわれの旅の重要な成果である。包括的な資本市場改革は将来に備えるだけでなく、より高い経済成長を確かにし、サウジ「ビジョン2030」で好結果を出す全国目標を達成し、公的投資基金(PIF)の戦略に沿ううえでも欠くことができない」と付け加えた。
Saudi Tadawul GroupのEng. Khalid Al-Hussan CEOは「新構造によってわれわれは、営業部門全体で高品質サービスを提供して競争力を増大、当社資本市場を新興市場の急成長に合わせることが可能になる。Saudi Tadawul Groupと子会社がサウジアラビアの資本市場発展で次に来るものを形成し、世界の投資家と地域経済を結ぶブリッジの役割を果たすと確信している。転換はSaudi Tadawul GroupのIPOに強力なプラットフォームを与える」とコメントした。
Al-Hussan氏は「グループへの転換は継続的な開発プログラムの一環である。開発プログラムは資本市場の強化に焦点を当て、外国投資を引き付けて経済を多様化し、一方で株式発行人と投資家の願望達成を支援し、彼らに魅力的な投資機会へのアクセスを提供する。それは地域の次の金融中心地と見なされる」と続けた。
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