【ソウル(韓国)2021年3月9日PR Newswire】LG Innotek(代表チョン・チョルドン)が世界最大のソフトウェア企業であるマイクロソフト(以下、MS)と力を合わせて3Dセンシングモジュールマーケットの攻略強化に乗り出す。
LG Innotekは、MSとアジュール(Asure)クラウド用の3Dセンシング部品であるToF(Time of Flight、飛行時間の距離測定)モジュールの共同開発のための了解覚書(MOU)を締結したことを8日に発表した。
ToFモジュールは、被写体に向かって発射した光が反射して戻る時間で距離を計算し、物の立体感や空間情報、動きなどを認識する最先端の部品である。当該モジュールをスマートフォンや車両などに搭載すると、生体認証や動作認識、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)機能などを実現できる。
アジュールクラウドは、2020年の世界クラウドサービスマーケット占有率の2位を占めて急成長している。ウォルグリーン、ウォルトディズニー、SAP、AT&Tなどの様々な業種のグローバル企業がアジュールクラウドサービスを利用している。
協約締結により、LG Innotekは3Dセンシングモジュールでリードする技術力をベースにMSのアジュールクラウドプラットフォーム用のToFモジュールを開発、MSに独占供給することになる。当該モジュールはウェアラブル機器、○○などに搭載してアジュールクラウドと連携したデータ入力デバイスの役割を果たす。当該製品は、今年6月からの量産を目標としている。
MSは、ToFモジュール開発のためのオリジナル3Dセンシングのソフトウェア技術とアジュールクラウドプラットフォームを提供する。新規サービス開発に必要なハードウェア及びソフトウェア企業、システム統合企業で構成された協業システムもサポートする。
これと共に、両社は新規顧客の発掘にも積極的に協力する計画である。LG InnotekとMSはフィットネス、ヘルスケア、製造などの様々な分野の顧客を確保するための共同プロモーション活動を活発に展開する予定である。
今回の協約は、MSがアジュールクラウドの拡散加速化のためにLG Innotekへ提案したことが分かっている。MSは、最近3Dカメラとクラウドプラットフォームを結合した新規サービスモデルを発掘して顧客層の拡大に力を注いでいる。
両社は協約を通じて自動車、フィットネス、ヘルスケア、製造、流通、物流分野のクラウドサービス開発により拍車をかけられることを期待している。
例えば、クラウドと連携された3Dカメラを車に適用する場合、自律走行、ドライバーのモニタリング、自動駐車などが可能となる。フィットネス分野では運動動作、動きなどの細かい測定が可能となり、ヘルスケアでは患者の姿勢及び体形の測定、ロボット手術、墜落検知などに使用できる。
また、製造分野は作業者の動き及び動作モニタリングを通じた労災予防も可能である。流通/物流は在庫管理、盗難防止、顧客の動線分析などに活用できる。
サイラス・バムジー、MSハードウェアのパートナー(業務執行副社長)は、「十数年間、グローバルカメラ及び3DセンシングモジュールのマーケットをリードしてきたLG Innotekの革新技術と品質力を確保することで、アジュールクラウドは顧客の想像を超えたクリエイティブかつ革新的なサービスを披露することができる」と話した。
LG Innotekのウン・ジョンユン光学ソリューション商品企画担当は、「今回の協約はスマートフォン用の3Dセンシングモジュールにおける世界トップのビジネス能力を活用して、AR/VR車両のウェアラブルなどの適用分野を拡大する良い機会となる」と話した。
(日本語リリース:クライアント提供)