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医療専門家がCovid-19によるHPVプログラム中断により数千人が死亡する可能性を警告

International Papillomavirus Society
2021-03-04 15:49 1756

【ロンドン2021年3月4日PR Newswire=共同通信JBN】HPV Awareness Day(国際HPV啓発デー)に際し、International Papillomavirus Society(国際パピローマウイルス学会、IPVS)は、数千人が命にかかわるヒトパピローマウイルス(HPV)のケアの機会を失い続けており、致命的な結果につながっているとして、女性が延期された子宮頸がん検診を受診するよう促し、中断されたすべてのサービスを再開するよう求めている。IPVSはまた、世界的なワクチンの公平性確保も呼び掛けている。

2分ごとに1人の女性が子宮頸がんで死亡しているが、サービスが展開され、受診されれば、HPVは克服可能なウイルスである。高所得国では子宮頸がん検診の受診率は70%から30-40%に減少しており、女性の32%は、Covid-19(新型コロナウイルス感染症)への恐怖から検診予約を遵守する見通しが小さい。

IPVSはすべての人に対し「Ask About HPV(HPVについて尋ねる)」-地元の政治家、開業医らと話をし、www.askabouthpv.org で情報を求める-よう呼び掛けている。

子宮頸がんの86%は発展途上国で発生し、そこでの物語は一層深刻である。子宮頸がんの罹患率が世界で最も高いサハラ砂漠以南のアフリカでは、子宮頸がん検診を受診できるのは対象となる女性の5%に満たない。

IPVS会長のMargaret Stanley教授は「極めて重要かつ安価な医療ケアの展開にこれほどの不平等が存在していることは不可解だ。若い女性は現在、重要な予約を失っており、これは命取りになる可能性がある。毎年35万人以上の人々がHPV関連疾患で命を落としている。早期予防、早期治療がカギであり、世界は取り組みを強化する必要がある」と語った。

IPVSは、Covid-19の時代にHPV対策での前進をいかに加速できるかを定義するため、世界保健機関(WHO)のNotembe Simelela王女(医学博士)ら著名なスピーカーを擁するハイレベル・パネルを3月4日午後3時(GMT)に開催し、一般市民とメディアの出席も歓迎する。

男性の約20%は生殖器領域でHPV DNAが検出され、件数は毎年増加傾向にあり、肛門がん、陰茎がん、咽喉がんによる死亡につながっている。こうしたがんを予防するための検診と治療は広く行き渡っていない。

HPV Awareness Campaign(HPV啓発キャンペーン)委員長で男性のHPV関連がんの専門家であるJoel Palefsky博士は「HPV関連がんによる女性の死亡の主因である子宮頸がんに焦点が当てられているのは全く当然なことである。しかし、肛門がんと咽喉がんはますます増加しており、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染中、または免疫抑制下にある男性は特にリスクが高い。われわれは汚名を打破する必要がある」と述べた。

編集者への注

情報源:Professor Gordon Wishart, Chief Medical Officer,Check4Cancer Check4cancer.com, Eliminating cervical cancer in the COVID-19 era | Nature Cancer Delayed Cancer Screenings - A Second Look (ehrn.org) (Delayed Cancer Screenings—A Second Look (ehrn.org) )

ソース: International Papillomavirus Society