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ZTEのXu Ziyang社長:より強力な中核能力を構築し、ともに質の高い成長を実現しよう

ZTE Corporation
2021-02-25 12:55 2015

【深セン(中国)2021年2月25日PR Newswire=共同通信JBN】

モバイルインターネットの通信、エンタープライズおよび消費者テクノロジー・ソリューションの大手国際プロバイダーであるZTE Corporation(0763.HK / 000063.SZ)は23日、同社のXu Ziyang社長が、中国・上海で同日開幕したMobile World Congress(MWC)Shanghai 2021で、「より強力なコアコンピタンス(中核能力)を構築し、ともに質の高い成長を実現する」を演題とする基調講演を行ったと発表した。

ZTEのXu Ziyang社長:より強力な中核能力を構築し、ともに質の高い成長を実現しよう
ZTEのXu Ziyang社長:より強力な中核能力を構築し、ともに質の高い成長を実現しよう

Xu氏によると、5Gはまだ羽化したばかりの段階にあるが、デジタルおよびインテリジェント変革の勢いはすでに全開状態だ。ZTEは、この段階での開発は技術的な課題とビジネスの不確実性の両方に直面するだろうと判断している。技術的な課題には、5Gインフラストラクチャーの継続的なコスト削減や効率の向上、またさまざまな業界へのアプリケーションの際に、より高いパフォーマンスが要求されることへの対応などが含まれる。

技術的な課題に対処するために、ZTEはより強力なコアコンピタンスを構築し、卓越性を追求する。

ビジネスの不確実性から生じる課題としては、明確に理解されていないさまざまな問題、例えば大規模な拡張、収益化、産業アプリケーションへのビジネスモデルなどがある。

市場拡大の不確実性に直面して、ZTEは垂直産業におけるデジタルでインテリジェントな変革を促進するために「アジャイル(俊敏)」な能力を強化し、それによって立ち上げコストを削減し、迅速な試行とイテレーション(反復)を行い、成功するモデルを促進する。またZTEは、垂直産業とエコシステムにおける同社のパートナーとの緊密でオープンな協力を歓迎し、ともに質の高い成長を実現する。

講演内容は次の通り。

こんにちは、みなさん。多くの方々がジャイアント・キンググラスという成長の早い植物があることをご存じかもしれない。発芽から半年のうちは茎の高さが約1インチしかないが、根は地下10メートル以上張り巡らされ、栄養分を吸収してエネルギーを蓄積している。雨が降ると、ジャイアント・キンググラスはわずか数日で2メートル以上の高さに成長する。では、企業はどうすれば急速に成長できるだろうか。この観点から、「より強力なコアコンピタンスを構築し、ともに質の高い成長を実現する-成功を共有するデジタルでインテリジェントなエコシステムのために」というテーマについてお話したい。このスピーチでは、ZTEのイノベーション、実践、考えをいくつか共有し、すべてのパートナーに始まったばかりの段階にある5Gで、より良い未来に向けて取り組むよう呼び掛けたい。

2020年は確かに異例の年だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の襲来と変化し続ける地球環境は、5Gの展開を破壊するとみられた。しかし、実際には、中国など先手の対処をとってきた国々はそのペースを維持した。パンデミックとの戦いで、テクノロジーは勝利した。消費者にとって、パンデミックは暮らしや働き方を大きく変え、空気、水、電気などと同様にICTサービスが必須となった。外部環境、市場、技術の不確実性にうまく対処するために、企業はデジタルおよびインテリジェントな変革を加速させ、コストを削減して効率を高めるだけでなく、よりアジャイルでインテリジェントになる必要がある。

▽好調のデジタルおよびインテリジェント変革

商業化から2年が過ぎた5Gはまだ始まったばかりの段階にあるが、デジタルおよびインテリジェント変革の勢いはすでに全開状態だ。当社は、この段階での開発が技術的な課題とビジネスの不確実性の両方に直面するだろうとの判断を維持している。技術的な課題には、5Gインフラストラクチャーの継続的なコスト削減や効率の向上、またさまざまな産業用途でより高いパフォーマンスが必要とされることへ対応などが含まれる。ビジネスの不確実性から生じる課題としては、明確に理解されていないさまざまな問題、例えば大規模な拡張、収益化、産業アプリケーションのビジネスモデルなどがある。

▽技術的課題解決に向けたより強力なコアコンピタンスの構築と卓越性の追求

技術的な課題を解決するために、当社はより強力なコアコンピタンスを構築し、卓越性を追求する。

まず、クラウドネットワーク機能の進化について市場の進歩の面から見てみたい。フェーズ1は、5Gネットワークが展開された最初の1〜3年を指す。このフェーズの焦点は、より高い効率のための融合だ。例えば、リソースの活用の最適化のためにマルチ周波数/RATサイト、広い帯域幅、高い効率、DSSを適用し、電力消費の削減のために新素材、新たなプロセス、AIを導入、市場拡大を促進するために強化アップリンク、エッジ展開、マルチクラウドシナジーを開発している。フェーズ2の焦点は、インテリジェンスとオープン性だ。5Gの通信負荷が増大する中、ユビキタスAI、オープンで分離されたアーキテクチャー、エッジクラウド、業界へのアプリケーションによって、クラウドネットワークへのインテグレーションや超高信頼低遅延(URLLC)、ミリ波テクノロジーなどがさらに促進されるだろう。フェーズ3では、5Gの産業アプリケーションが普及することで、クラウドネットワークへの統合の必要性が高まり、テクノロジーの継続的な進化が促進される。例えば、超大型アンテナ、テラヘルツ(THz)、多次元接続、AIネイティブネットワークが登場するだろう。

▽究極のエクスペリエンス

技術の課題に対処するため、当社は引き続き究極のユーザーエクスペリエンスに向けてイノベーションとブレークスルーを行う。消費者とビジネス市場における成功の鍵は、顧客とユーザーのために全く新しいエクスペリエンスを創出することである。

消費者向けとして、当社はMassive MIMO SSB 1+Xビームブロードキャスト・ソリューションを使い、複雑なシナリオにおける高いカバレッジを30%増加し、ソフトウエアの実装を通してUL/DLマルチストリーム伝送を可能にするeDASを使い、費用対効果の高いソリューションで5G屋内カバレッジのエクスペリエンスを向上する。また、ドップラーシフト補償を適用して高速鉄道と航空輸送シナリオでの良好なユーザーエクスペリエンスを確実にし、新しいホームビデオを通してスポーツイベントとコンサートの没入的体験を提供する。

垂直産業向けアプリケーションとして、当社は5Gネットワークの強化されたアップリンクやPONの低レイテンシー接続といった、より良いアクセス技術を提供している。一方、全面的保証と強化されたネットワークスライシング、より広い帯域幅、より低いレイテンシーと高い信頼性により、とりわけOT分野において、当社は産業アプリケーションの拡大を促進できる。

▽究極の効率性

さらに、最高のスペクトル、パワー、ネットワークの運用効率性などで、当社は常に究極の効率性を追究している。これらはコスト削減、効率性の向上、持続可能な開発の点で事業者には極めて重要である。例えば、当社はより大容量のMU-MIMO、低干渉のクラウドラジオ、2/3/4/5Gで動的スペクトル共有が可能なSuperDSS、単一波長の高効率スペクトル800 Gbps OTN、異なるネットワーク構築段階にAIを組み入れて効率性を高めるAIVO、そしてPowerPilotの高精度な省エネ機能はビッグデータとAIを通じてサイトレベルで消費電力を20%削減し、5Gトラフィックの負荷が増加した場合には周波数とRATを詳細に調整してエネルギー効率を最適化し、リアルタイムのサービス認識とエネルギー効率の分析によって卓越したユーザーエクスペリエンスを確実にする。

▽究極のコアコンピタンス

コアコンピタンスは究極のエクスペリエンスと究極の効率性の土台である。チップセットについては、先端の製造技術、パッケージング、ソフトウエアとハードウエアの共同設計がムーアの法則のボトルネック克服に役立つ。当社はIPとデジタルIC DevOps COT設計プラットフォームに豊富な経験を持っており、チップセット開発でのコアコンピタンスを守ることができる。アルゴリズムはソフトウエアの核心であり、ソフトウエアのより高い品質と効率性の鍵でもある。当社は物理レイヤー、ネットワークレイヤーの究極的性能の高度な収束に重点を置き、サービスレイヤーを最適化し、AIアルゴリズムライブラリーの向上を続ける。こうしたことがチップセットとアルゴリズムの継続的な向上と、アーキテクチャーの革命的前進を引き起こす。アーキテクチャーについて、当社は分離の強化を続け、マイクロサービス・アーキテクチャーを促進し、AIネイティブ・アーキテクチャーへのデータ主導による発展を達成する。

市場の拡大における不確実性に直面する中、当社は垂直産業のデジタルかつインテリジェントな変革を促進するため、「アジャイル」な能力を強化する。それによって立ち上げコストを下げ、迅速な試行とイテレーションを実行し、成功モデルを促進する。また、当社は協力して質の高い成長を成し遂げるために、垂直産業とそのエコシステムの当社パートナーとの深くてオープンな協力を歓迎する。

▽価値の創造とシナリオに基づいたサービスに集中することが物事をEASIER(容易)にする

垂直産業でビジネスの不確実性の課題に直面したとき、当社は物事を「EASIER」にするために価値主導でシナリオに基づくべきと考える。

最初の「E」は「Elastic=弾力性」があることを示し、弾力的なアプリケーション、非依存型の移行、単一ソース異質性とクラウドネイティブ・ソフトウエアによる柔軟な拡大と縮小を意味している。「A」は「Agile=機敏」を示し、その意味は軽量のソフトウエアとハードウエアの設計によってサポートされる、必要に応じたコンピューティングパワー、アジャイルなイノベーション、迅速なイテレーションとレプリケーションのことである。「S」は「Secure=安全」、つまり本質的なセキュリティーを通したゼロ・トラストにより保証される、より高度なセキュリティーのことだ。「I」は「Intelligent=インテリジェント」で、データ主導の発展とユビキタスAIが推進するアルゴリズム反復を継続することである。2つ目の「E」は「Easy=容易」を示し、顧客はシンプルで迅速な展開と保守を通してネットワークを容易に使用できるという意味だ。「R」は「Reliable=信頼できる」ことで、TSNときめ細やかなハードスライシング技術によって保証される、レイテンシーとリソースの信頼できるパフォーマンスを示している。

▽アジリティーを強化し、エッジで成功する

アジリティー(機敏性)は成功へと導く。軽量かつ柔軟をベースにしたアジリティーは不確実性に対処する上で非常に重要だ。垂直産業のアプリケーションがOT分野へと拡大する中、エッジはイノベーション支援とアプリケーションの主要分野になるだろう。アジャイルエッジの展開については:

ハードウエアの関し、オンプレミス・ゲートウェー、組み込みボード、一体型キャビネット、全シリーズのサーバーのリソースプールは、軽量な立ち上げと要望に応じた拡大が可能だ。

ソフトウエアに関し、TECS Cloud Foundation(TCF)が技術サービスレイヤーを強化し、軽量なNEOハードウエアアクセラレーションとデュアルコアエンジン技術を通してコンピューティングパワーを引き上げる。ソフトウエアとハードウエア間の調整は、AnyWhere(どこでも)、AnySize(どんな規模でも)、AnyService(どんなサービスでも)、その柔軟な展開とアジャイルなイノベーションを実現する。

▽素早いイテレーション、質の高い成長

不確実性に対処するため、われわれは「完全な分離」、「二重循環」、「深い最適化」の達成で、全ての分野における総合的な強化とコーディネーションを必要としている。

「完全な分離」は、クラウドインフラに基づいて、さらに分離されたアーキテクチャーを示している。当社は技術サービスレイヤーと一般サービスレイヤーの垂直的分離を可能にするため、より詳細なコンポーネントを水平的に用いて、より薄いPaaSレイヤーを構築する。

さらに、そうしたアーキテクチャーによって二重循環が可能になる。技術サービスレイヤーとインフラレイヤーの間のサイクル最適化はインフラリソースを利用する際の効率性とアプリケーションを調整する効率性を向上し、少ないリソースであってもエッジアプリケーションのシナリオを保護する。その上、一般サービスレイヤーとシナリオに基づくアプリケーションは相互にサポートする。具体的には、前者はローコードアーキテクチャーを通し、上位アプリケーションのサービス開発を可能にする。同時に、それはアプリケーションレイヤーからパブリックロジックとアルゴリズムも蓄積し、カスタマイゼーションと一定程度の拡張の間の摩擦を解決する。

深く最適化することで、マルチモードの融合を通じて非効率な冗長性コストが低減され、カスタム化された既成ハードウエアを通して様々なアプリケーションにおける最高のインフラ効率を確実にする。

▽成功を共有するデジタルでインテリジェントなエコシステム

熱帯雨林は地球で最も安定し、堅牢なエコシステムだ。ZTEは5G時代において、より強いコアコンピタンスと質の高い成長に向けて努力し、業界のパートナー全てが成功を共有できる、熱帯雨林のようなエコシステムを構築することを期している。

ビジネスの不確実性に直面するとき、産業とエコシステムにはさらに専門的な協調が求められる。ZTEは全てのパートナーの利益共有を達成するため、その開かれた根本的な能力と、より効率的な協調をベースにしたデジタルでインテリジェントなエコシステムを構築することに全力で取り組んでいる。全ての産業とエコシステムのパートナーにとって、共に利益のある成功に向け、当社は無線、有線、コンピューティングパワー、端末分野、AIコンポーネント能力、データとビデオ、5Gイノベーションを含めたチップセット、データベース、OS、エンドツーエンドのICT製品能力といった中核技術の能力を積極的に開放する。ZTEはデジタル経済の誠実な推進者として、5Gの中核能力を使って世界に力を与え、最も困難な課題に取り組むことに尽力している。

2021年はうし年にあたる。中国文化では、うしは回復力と忍耐の象徴である。それはまさに、ZTEが前進しながら抱く精神である。これからも当社は堅実な姿勢を保ちながら約束を守り、一貫した行動をとる。当社は産業全体と密接に協力し、全ての課題と困難に対応する。どうもありがとう!

▽メディア問い合わせ先

Margaret Ma 
ZTE Corporation 
Tel: +86 755 26775189  
Email: ma.gaili@zte.com.cn

ソース:ZTE Corporation

ソース: ZTE Corporation
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