ヒューストン, 2021年2月23日 /PRNewswire/ --
*グローバルEPC企業のWorleyは、1PointFive初の直接空気回収施設の初期設計段階と、Carbon Engineeringの直接空気回収技術の初めての商用規模展開の委託を受ける
1PointFiveは23日、米国のパーミアン盆地での同社初の直接空気回収(DAC)のFront End Engineering and Design(FEED)段階、DAC 1でWorleyを選択したと発表した。このプロジェクトは、大気から直接CO2を改修するCarbon EngineeringのDAC技術の商用化および展開を通じて気候を安定化させるという1PointFiveのミッションをサポートする。DAC 1は、この技術を初めて商用規模で展開する。このFEED合意は、1PointFiveとWorleyとの提携の第1歩である。この提携は、DAC 1からDAC 4を目標にするPermian Clean Campusにまず重点的に取り組む。
この施設は完成すれば、大気中のCO2を年間100万トン回収し、世界中の企業がCO2排出削減目標に対処することを支援する重要なインフラストラクチャーとしての商用規模DAC展開を加速するスターティングポイントになる。DAC 1のFEED段階は、年間50万トンのCO2を回収する最初の試みに重点を置き、今後90日以内に着手し2021年末までに完成する予定。FEEDが完了すれば、今回の提携は設計調達建設(EPC)段階に進む。
1PointFiveのRichard Jackson会長は「われわれはWorleyと今回の歴史的なプロジェクトで提携したが、これは両組織が持続可能性のビジョンで同じ目的を持っているからである。Worleyは本当の意味でのイノベーションの実績があり、これはDACを商用規模に拡大するために必須である。この種で初の施設は、現在最大の課題の1つに立ち向かう。両社の知見と専門技術を組み合わせれば、このプロジェクトを成功に導くだけでなく、サーキュラーエコノミーの誕生に大きな進歩をもたらすことになる」と語った。
WorleyのChris Ashton最高経営責任者(CEO)は「今回のプロジェクトでの1PointFiveとの提携は、より持続可能な世界を創り出したいという当社の望みに完全にマッチしたものである。直接空気回収を含むサーキュラーエコノミーに関する1PointFiveのビジョンは、経済、エネルギー、環境の節点での持続可能性をさらに推進する力がある。気候変動は、立ち向かうべき大きな課題である。しかし、われわれはこの歴史的なプロジェクトに関わることで、世界で最も明るい希望を持つことができる」と語った。
Worleyと1PointFiveはDAC 1のFEEDで、リサイクルされたプラスティックから3Dプリンティング、完全統合ゼロエミッション電力まで、サーキュラーエコノミーと調和する次世代の技術、素材、製造方法を研究する。これらのイノベーションは、施設の持続可能性および資本効率に寄与する一方、将来のDAC施設の継続的な向上のためのデータ駆動型の最適化を生み出す。
▽1PointFiveについて
1PointFiveのミッションは、世界の温暖化を今後セ氏1.5度以下の範囲内に抑えることによって気候を安定化させることにある。これを実現するため、1PointFiveはCarbon Engineeringの実証済み直接空気回収(DAC)技術を大規模に展開、商用化し、DAC施設ネットワークを通じて大気中のCO2の除去を実現することに専念している。詳細はウェブサイト1PointFive.comを参照。
▽Worleyについて
Worleyはオーストラリアを本拠とするグローバル企業であり、その目的はより持続可能な世界を実現することである。Worleyはエネルギー、化学、資源セクターにおけるプロフェッショナルなプロジェクトおよびアセットサービスで世界をリードするプロバイダーである。知識ベースのプロバイダーである同社は、知識と能力を活用して、顧客が排出を軽減し、低炭素未来に向かうことを支援する。詳細はウェブサイトWorley.comを参照。
▽Carbon Engineering(CE)について
2009年創設のCEはカナダを本拠とするクリーンエネルギー企業で、大気中からCO2を直接回収し、それを地中に永久的保存、ないしはクリーンで安価な輸送燃料として合成する直接空気回収技術の世界展開に注力している。CEは2015年以来、ブリティッシュコロンビア州スコーミッシュのパイロットプラントからCO2を回収しており、2017年からはそれを燃料に転換してきた。詳細はウェブサイトwww.carbonengineering.com を参照。