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コロナウイルス対応に必要不可欠な個人用保護具 (PPE) と医療用品の製造におけるフィリピン独自の利点が日本のビジネスイベントで明らかに

Philippine Board of Investments
2021-02-16 13:30 2781

日本および近隣諸国の市場に向け、費用効率、弾力性の強い人材プール、戦略的な政策改革で実現する投資機会の魅力

東京, 2021年2月16日 /PRNewswire/ -- フィリピン政府は本日、財団法人日本衛生材料工業連合会 (JHPIA) との共同により、JHPIAメンバーへの概要説明会をオンラインで主催し、日本を本拠とするPPE(個人用保護具)、衛生材料、医療用品製造各社に向けてフィリピンへの投資機会の魅力を紹介しました。このウェビナーは、日本ばかりでなく台湾、韓国、マレーシアといった近隣諸国の各国企業に対して、フィリピンを製造拠点とする競合上の優位性について紹介したものです。 

Yokoisada mask manufacturing plant
Yokoisada mask manufacturing plant

現在フィリピンには、活発で生産性の高いPPE製造セクターが存在します。ここでは 約300社の企業が繊維・衣料品製造に携わり、約51万人の優れた技能労働者による効率的なPPE生産が可能です。フィリピンでは毎月、フェイスマスクを8,000万枚以上、医療グレードの全身防護服・カバーオールを1,020万着以上、フェイスシールドを6万5,700個以上製造するようになっています。

さらに化成・化学製品の大規模なサブセクターも十分に確立し、製造業GVA(粗付加価値額)全体の第2位を占めています。その額は86億ドルに達し、20万人以上の労働者を雇用しています。フィリピンの医療用品産業の年間売上額は、少なくとも年間1億6,500万ドルに達すると推定されます。 消毒用アルコール、手指除菌ローション、清浄・清掃材を含む殺菌消毒剤の需要が突然増加したため、長年アルコール飲料、パーソナルケア用品、食料品の製造に携わってきた現地企業も設備を改造し、除菌・殺菌消毒剤などの製造に切り替えています。 

新型コロナウイルスの大流行を原因とするPPE、衛生用製品、医療機器の世界的な不足により、その需要が全世界規模で高まったため、フィリピン政府は資金援助その他による金銭的、金銭以外のインセンティブ制度の導入を進めてきました。これには、商品と人の自由な移動や法人税減税が含まれます。現在までに、繊維、衣料品、紡績を含む42本の製造ラインが PPE製造に転換し、フィリピン国内では毎月150万リットルを超えるアルコール、除菌剤、手指用スプレーが製造されるようになりました。

フィリピン投資委員会担当取締役のラニエ・ドルミエンドは、「大人口と優秀な人材プールを擁し、主要市場へのアクセスも良好なフィリピンでは、事業拡大や多様化の可能性を探る日本のPPE、衛生用製品、その他関連製品の製造各社に対してさまざまなチャンスが開かれており、対象市場としても輸出品の製造拠点としても寄与が可能です。コロナウイルスとの闘いに不可欠なPPEその他の医療用品製造ハブとして、医療の全世界的な緊急事態という前代未聞の状況の中で、その実力を証明してきました。輸出入制限を課すのではなく、日本企業を含む海外の製造業・輸出業各社の支援まで行い、厳しいロックダウンの最中も工場が継続して稼働できるよう努めたのです。」と述べました。

また、フィリピンPPE製造業者連合 (CPMP) 副議長のフェルディナンド・フェレール氏は、「製造を方向転換し、医療グレードのPPE製品や繊維を製造するよう求める政府の呼びかけに応じて、CPMPは我が国のPPE製造業者の成長を強化し、サプライチェーンを維持する目的で設立されました。日本の同業各社との提携協力では、さらに可能性を探っていただきながら、我が国の生産能力を一層高めるための投資を歓迎いたします。」と付言しています。

日本のフェイスマスク製造会社である横井定は、フィリピンで事業を設立して成功を収める数々の国際企業の中の一社です。

横井定CEOの横井 昭氏は、「当社の戦略上、フィリピンのロケーションは非常に大きな利点です。これは当社の主要市場が東アジア、アセアン諸国に所在するためです。また、技能に優れ、英語でコミュニケーション可能な労働力を活用できます。フィリピン貿易産業省・投資委員会は、ロックダウンの都市封鎖中、当社の人員輸送、船荷の移動から原材料の調達まで、一貫して支援してくれました。フィリピン政府のサポートを励みに、日本政府のサプライチェーン多様化プログラム助成金による金銭的援助も受けた当社は、現行の生産能力の拡張・倍増を先日決定したばかりです。」と発言しています。 

BOIは、在京・在阪フィリピン貿易投資事務所との共同により、業界を主眼とするウェビナーをさらに2回開催することになっています。これはフィリピンへの事業拡大・移転を検討する企業に向けたもので、セクター合同の個別商談会イベントは3月29日、その後の医薬品業界イベントは5月20日に予定しています。 BOIのイベント、その他のサポートについてさらに詳しくは、 www.philippines.business をご覧ください。

フィリピン投資委員会について

貿易産業省(DTI)の付属機関であるフィリピン投資委員会(BOI)は、フィリピンにおける投資の促進に主導的責任を負う政府機関です。投資の促進を主導しながら、BOIはフィリピン人と海外投資家の方々が望ましい経済活動エリアに乗り出し成功することをアシストします。フィリピンでの事業展開については、一括してBOIにご相談ください。フィリピンでの投資機会についてもっとお知りになりたい方は、www.philippines.business

 

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ソース: Philippine Board of Investments