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IHMEがCOVID-19予測を6月1日まで延長、世界中で死者350万人超と予想

Institute for Health Metrics and Evaluation
2021-02-05 15:25 2830

【シアトル2021年2月5日PR Newswire=共同通信JBN】

*流行抑え込みには迅速なワクチン接種の展開とマスク着用が不可欠

ワシントン大学医学部保健指標評価研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation、IHME)の最新のCOVID-19予測は、6月1日までに世界中で350万人以上が死亡するとみている。

米国では、6月1日までに死者数が63万1000人になると予想されている。米国でマスク着用率を95%に上げれば、今から6月1日までの間に4万4000人の命を救うことができる。

IHME所長のChristopher Murray博士は「COVID-19の新たな変異株の流行に伴い、パンデミックを終わらせるのに必要な集団免疫の達成は、不可能ではないにしても、難しいかもしれないとの深刻な懸念がある。できるだけ多くの人にワクチンを接種してもらうよう努めつつ、密集の回避、マスクの着用など感染を抑え込める戦略に引き続き重点的に取り組めば、COVID-19を抑制管理できる可能性はある」と語った。

Murray博士はさらに「COVID-19の新たな変異株により、ワクチンの有効性と感染歴から得られる自然免疫力について、より多くのことが明らかになりつつある。新たな発見はパンデミックの行く末に大きな影響を与える可能性があるため、われわれは臨床試験の結果を注視し、これを予測モデルに反映させていく」と語った。

Murray博士は「感染歴は新たな変異株の感染阻止には効果がないかもしれないが、ワクチンには、そのような変異株による重症例や死者を半分から3分の1に抑えられそうな明確な兆候がある」とも話した。

今から6月1日までの間に、110カ国でCOVID-19による集中治療室の高度あるいは極度の逼迫が見込まれている。ワクチン接種を受けた人々が通常レベルの移動を再開すれば、米国の17州と欧州の13カ国で4月と5月に日々の死者数が増える可能性がある。

IHMEの予測は、症例数、死者数、抗体保有率に関するデータに加え、個々の場所のCOVID-19検査率、ワクチン接種実施状況、移動、ソーシャルディスタンスの徹底、マスクの着用、人口密度、年齢構成、COVID-19の行く末と強い相関関係がみられる肺炎の季節性などの疫学モデルをベースにしている。

全ての国の新たな予測は、https://covid19.healthdata.org/ で入手可能。

▽保健指標評価研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation)について

保健指標評価研究所(IHME)はワシントン大学医学部の独立系グローバル保健研究機関で、世界で最も重要な健康問題について厳格かつ比較可能な測定を提供、それらへの対処戦略の評価を行っている。IHMEは透明性の確保に努めており、政策立案者が国民の健康増進のため、十分な情報に基づくリソースの配分決定を行う際に必要なエビデンスを得られるよう、そうした情報を幅広く利用できるようにしている。

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ソース: Institute for Health Metrics and Evaluation