デンマーク、コペンハーゲン 2021年1月26日 /PRNewswire/ -- AP通信をはじめとするグローバル産業と人権のリーダーたちMøller - Mærsk、BP、BW、Cargill、COSCO、DOW、Euronav、MISC、NYK、Rio Tinto、Shell、Trafigura、UnileverおよびValeは、新型コロナウイルスによる前例のない乗組員交代の危機に終止符を打つための世界的な行動を呼びかける「乗組員の健康と乗組員交代に関するネプチューン宣言」に署名した。
新型コロナウイルスの流行して以来、数十万人におよぶ世界中の乗組員が当初契約が満了した後も船上で働いており、足止めを食らったままになっており、心が休まらない状態になっています。長期にわたる海上生活による疲労が、乗組員の身体および精神の健康に大きな影響を及ぼしています。また、このような状況は海難事故や環境災害のリスクを高め、世界貿易の90%を占める海上サプライチェーンの健全性を脅かす要因となっています。
このようなあり得ない乗組員交代にかかる危機を解決するために、国際機関、労働組合、企業、一部の政府が多大な努力をしてきたにもかかわらず、新型コロナウイルスの新種に対応するために渡航禁止令を強化している政府もあるため、状況が悪化し始めていることが明らかになってきています。多くの重要な問題によって、この危機的状況が解決されないままになっています。各国当局は、乗組員の交代と海外旅行を新型コロナウイルスに関わるリスクとして捉え続けていますし、上質な健康プロトコルが船舶運航者によって一貫して実施されておらず、また、飛行機での国際旅行における混乱により、従来の乗組員交代の拠点と主要な乗組員国との間のフライト数が減少しています。
「私たちは海上で発生している人道的危機を目撃しているのです。新型コロナウイルスが流行しているこの期間、乗組員は食料やエネルギーなどの重要物資を世界に供給し続けてきたものの、いつ家族の元に帰れるかの目途が立っていません。乗組員たちは、このような状況の人質となっており、下船することができなくなっているのです。しかし、一般市民の皆さんの健康を脅かすことなく、乗組員交代の危機に終止符を打つことができます。」とONEのCEOである、ジェレミー・ニクソン氏は語っています。
300社以上の企業・団体が、海事バリューチェーン全体、さらにはそれを超えて、乗組員交代の危機を一刻も早く解決するために、それぞれの役割に基づいた共通の責任があることを認識しています。これらの企業・団体は、乗組員の健康と乗組員交代に関するネプチューン宣言 に署名しました。これは乗組員の変更を容易にし、グローバルなサプライチェーンを機能させ続けるための4つの主要なアクションを定義するものです。
「乗組員は、新型コロナウイルスの流行を食い止めるために、世界の人々、特に発展途上国の人々に重要な医療品を提供することで、世界的な競争の中で重要な役割を果たしています。彼らの存在は、何百万人もの人々の幸福に不可欠なのです。私たちは、グローバル・サプライチェーンの最前線で働く労働者の権利と福祉が確実に尊重されるようにするため、私たちの仲間や政府機関、その他の利害関係者に、私たちの取り組みに参加することを求めています。」とV. Groupの会長である、グラハム・ウェストガース氏は語っています。
このネプチューン宣言は、A. M. Nomikos、Cargill、Dorian LPG、GasLog、グローバル海事フォーラム、国際海運会議所、国際海事雇用者評議会、国際運輸労働者連盟、ONE、Philippine Transmarine Carriers、持続可能な海運イニシアチブ、Synergy Group、V. Groupおよび 世界経済フォーラムなどの海事バリューチェーン全体の利害関係者から成るタスクフォースによって策定されました。
ネプチューン宣言および未署名の企業・団体の全リスはこちらからご確認いただけます。
詳細情報: コミュニケーション責任者 トルベン・ヴェンメルンド tve@globalmaritimeforum.org または +45 2224 1446