【ソウル(韓国)2021年1月11日PR Newswire】AI(人工知能)ベースの創薬企業であるStandigm Inc.(以下「Standigm」)と、ライフサイエンスとグリーンケミカル企業のSK Chemicals Co., Ltd.(以下「SK Chemicals」)は、FDA承認薬の関節炎への新たな適応の発見に成功し特許を申請したと発表した。これは両社が2019年7月に締結したオープンイノベーションパートナーシップの最初の成果である。
この協力はStandigm BEST、Standigm Insight およびStandigm ASK などStandigmのAIベースの創薬プラットフォームを活用し、関節リウマチ用の新薬または転用薬候補を特定することを狙いとする。SK Chemicalsは同社の関節炎に関する専門知識を共有し、インビトロおよびインビボの研究により想定標的および化合物を検証した。
特許化合物はStandigm Insight が発見し、関節炎マウスにおいて、参照薬に対し関節炎疾病活動スコアで比較可能または改善が見られた。この化合物は既に承認されていることから、新たな適応症には経費と時間の大幅な節約が見込まれる。
Standigmの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のJinhan Kim氏は「この特許は、われわれの協力により期待される数多くの成果の始まりに過ぎない。AI支援の新薬候補を発表することも楽しみにしている。SK Groupと提携することは非常に生産的だった。われわれは、iCLUE&ASK のためにSK C&Cとの提携も加速している」と述べた。
SK Chemicalsの研究開発(R&D)センターのディレクターであるJeonghoon Kim氏は「われわれの成功したオープンイノベーションパートナーシップはStandigmの先進AIテクノロジーとSK Chemicalsの創薬専門知識を組み合わせるもので、今後も継続し、難病治療においてまだ満たされていないニーズに対処する」と語った。
▽Standigmについて
Standigm Inc.は、人工知能(AI)を駆使した創薬企業である。フルスタックでAI主導の創薬工業化を追求するStandigm Inc.は、分子設計ワークフローの自動化を実現(Dark MolFactory)しており、自動化の取り組みは、Standigm ASK(標的発見)、Standigm BEST(リード選択)、Standigm Insight(薬物転用)など、Standigm AIプラットフォームをベースとする創薬プロセス全体に拡大している。
▽SK Chemicalsについて
SK Chemicals(KRX: 285130)は、化学とライフサイエンスの分野の主導的企業である。SK Chemicalsのライフサイエンス事業は医薬品および生物製剤に注力し、診断から治療に至る患者ケアをカバーする総合的なヘルスケアソリューションの提供を目指している。SK Chemicalsは韓国初の合成新薬Sunplaの開発に成功した。SK Chemicalsは関節炎用湿布のTrast、血液循環剤のGinexin など多岐にわたる医薬品ラインを誇る。