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メルクがAmpTec買収でワクチン、治療、診断向けmRNA機能を拡張

AmpTec
2021-01-07 17:00 1970

ダルムシュタット(ドイツ), 2021年1月7日 /PRNewswire/ --

*メルクの脂質製造の専門知識に加わることで、mRNAバリューチェーン全体に統合された製品を提供

*AmpTecの差別化されたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)ベース技術は、mRNA製造で他の技術に対する優位性を示している

*臨床検査用にカスタマイズされた長鎖RNA、DNAの製造に焦点を当てた診断事業は、メルクの既存ポートフォリオを補完する

大手科学・技術企業、メルク(Merck)は7日、ドイツのハンブルクを拠点とする大手mRNA医薬品受託製造開発機関(CDMO)AmpTec(AmpTec )の買収を発表した。この取引により、Covid-19や他の多くの疾患に適用可能なワクチン、治療、診断に使用される、メルクの顧客向けmRNA開発、製造能力が強化される。金銭的条件は明らかにされていない。

Merck's acquisition of AmpTec and its PCR-technology builds on its extensive expertise in lipids manufacturing, allowing Merck to provide a truly unique and integrated offering across the mRNA value chain, which will significantly decrease supply chain complexity and enhance speed-to-market.
Merck's acquisition of AmpTec and its PCR-technology builds on its extensive expertise in lipids manufacturing, allowing Merck to provide a truly unique and integrated offering across the mRNA value chain, which will significantly decrease supply chain complexity and enhance speed-to-market.

メルクのStefan Oschmann取締役会長兼最高経営責任者(CEO)は「mRNAベースのCovid-19ワクチンの成功は、他の多くの疾患の治療法開発加速に道を開いた。AmpTecのPCRベースのmRNA技術と、脂質製造におけるメルクの広範な専門知識を組み合わせることで、mRNAバリューチェーン全体で真に差別化され、統合された製品を提供できるようになり、それによりサプライチェーンの複雑さが大幅に低下、市場投入までの時間が短縮される。今回の取引は、影響力の大きいカスタマイズされた小規模な買収を通じて、ライフサイエンス事業のたゆまぬ成長をサポートするもう1つの重要なステップだ」と語った。

AmpTecのGuido KruppマネジングディレクターとPeter Scheinert創業者は「AmpTecは昨年、15周年を迎えた。この買収は、当社にとってエキサイティングな新章となる。AmpTecの40人以上の従業員はメルクに加わることを非常に喜んでおり、われわれのPCRベースの技術とそれと一体化した専門知識により、顧客に革新的な技術、製品、サービスを提供し、生活を向上させる治療法の進歩に役立つことができると確信している」と語った。

メルクのライフサイエンス事業部門のSAFC(R)ポートフォリオの一部である脂質は、Covid-19ワクチンを含むmRNA治療薬の製剤に不可欠な要素の1つである。この分野で20年以上の経験を有するメルクは、50以上のワクチンメーカーと協力、彼らのCovid-19ワクチン、治療、サービスの開発、製造の取り組みをサポートしているが、メーカーの一部は製品にmRNAを使用している。

PCR技術は、mRNA製造のもう1つの重要な要素である。AmpTecは、mRNA製造に差別化されたPCRベースの技術を使用、この技術は他の製造技術に対し、以下のような優位性を示している。

*均質性、純度、活性、柔軟性の優位。

*より高い品質とより改善されたパフォーマンス。

*特定のパフォーマンス要件に対応できる柔軟なキャッピングオプション。

AmpTecは、mRNA技術に精通していることに加え、臨床検査用にカスタマイズされた長鎖RNA、DNAの製造に焦点を当てた診断事業を行っている。これは、臨床検査メーカーへの重要な原材料、コンポーネント、サービスの提供を専門とするメルクの診断事業を補完してくれる。メルクの分子材料ポートフォリオには、PCR、次世代シーケンシング、マイクロアレイ製造など様々な用途向けのカスタム化、事前設計されたDNAオリゴ、DNAプローブが含まれている。

メルクはモダリティーとしてのmRNAに投資し続けており、ハンブルクにあるAmpTecの既存施設と、ドイツのダルムシュタットにあるメルクのグローバル本社の両方でこの技術を高めていく。

メルクの全ニュースリリースは、メルクのウェブサイトで公開されると同時に、電子メールで配布される。オンラインでの登録、サービスの選択変更または中止は、www.merckgroup.com/subscribe まで。

▽メルクについて

メルク(Merck)は、医療、ライフサイエンス、高機能素材分野で事業展開している大手科学・技術企業である。約5万8000人の従業員が、より楽しく持続可能な暮らし方を生み出すことで、多くの人々の生活に日々、プラスの変化をもたらすべく努力している。遺伝子編集技術の推進や、最も困難な疾患を治療するための独自の方法の発見から、インテリジェントなデバイスの実現まで、メルクはいたるところにある。メルクは2019年、66カ国で162億ユーロの売上を達成した。

科学的探求と責任ある起業家精神が、メルクの技術的、科学的進歩の鍵となってきた。1668年の創業以来、メルクはこのように繁栄してきた。創業家が今も、上場企業の株式の過半数を所有している。メルクは、「メルク」の名称とブランドに対する世界的な権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、その事業部門は医療ではEMDセローノ、ライフサイエンスではミリポアシグマ(MilliporeSigma)として、さらにEMDパフォーマンスマテリアルズとして営業している。

Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1395853/merck_lnp_drawing.jpg?p=medium600

 


ソース: Merck