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イコサペント酸エチル(VASCEPA(R))の処方でCOVID-19の症状が改善し炎症が軽減する可能性があることをカナダのパイロット研究が示唆

Canadian Medical & Surgical Knowledge Translation Research Group
2020-12-15 12:57 2231

【トロント(カナダ・オンタリオ州)2020年12月15日PR Newswire=共同通信JBN】今週末に発表されたカナダの研究結果は、イコサペント酸エチル(VASCEPA)と呼ばれる処方用量のオメガ3がCOVID-19と診断された患者の炎症を軽減し症状を改善する可能性があることを示す有望なデータを提供している。

ハーバード大学医科大学院ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のDeepak L. Bhatt教授は「本研究は、この地域のCOVID-19患者の大多数に相当する、症候性COVID-19陽性外来患者に対して、イコサペント酸エチルに初期抗炎症効果があることを初めて証明した」と語った。

本研究は、HLS TherapeuticsとAmarin Pharmaceuticalsから研究者主導型助成金を得て、The Canadian Medical and Surgical Knowledge Translation Research Group(カナダ内科・外科知識翻訳研究グループ)が実施した。本研究は、12月12日の全国脂質協会会議でBhatt教授が最新の臨床試験結果として発表した。

Bhatt教授は「患者から報告のあった症状の大幅かつ有意な改善は、COVID-19関連死に影響を与える、安全で忍容性が高く、比較的安価な選択肢を提供する可能性があるが、この発見は二重盲検・プラセボ対照試験で確認する必要がある」と語った。

イコサペント酸エチル(VASCEPA(R))の処方でCOVID-19の症状が改善し炎症が軽減する可能性があることをカナダのパイロット研究が示唆

【トロント(カナダ・オンタリオ州)2020年12月14日PR Newswire=共同通信JBN】今週末に発表されたカナダの研究結果は、イコサペント酸エチル(VASCEPA)と呼ばれる処方用量のオメガ3がCOVID-19と診断された患者の炎症を軽減し症状を改善する可能性があることを示す有望なデータを提供している。

ハーバード大学医科大学院ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のDeepak L. Bhatt教授は「本研究は、この地域のCOVID-19患者の大多数に相当する、症候性COVID-19陽性外来患者に対して、イコサペント酸エチルに初期抗炎症効果があることを初めて証明した」と語った。

本研究は、HLS TherapeuticsとAmarin Pharmaceuticalsから研究者主導型助成金を得て、The Canadian Medical and Surgical Knowledge Translation Research Group(カナダ内科・外科知識翻訳研究グループ)が実施した。本研究は、12月12日の全国脂質協会会議でBhatt教授が最新の臨床試験結果として発表した。

Bhatt教授は「患者から報告のあった症状の大幅かつ有意な改善は、COVID-19関連死に影響を与える、安全で忍容性が高く、比較的安価な選択肢を提供する可能性があるが、この発見は二重盲検・プラセボ対照試験で確認する必要がある」と語った。

▽本研究について

カナダ保健省が承認した本研究は、Canadian Medical & Surgical Knowledge Translation Research Groupが実施した。

地域内のCOVID-19陽性のカナダ人患者100人が、かかりつけ医を通じて募集された。全員が、過去3日間にCOVID-19陽性と診断されていた。患者は非盲検試験で、VASCEPAまたは通常のケア(治療なし)のいずれかを受けるよう無作為に振り分けられた。処方箋で入手できる高純度オメガ3脂肪酸、VASCEPAが1日8 gずつ3日間投与され、その後1日4 gが11日間投与された(総治療期間2週間)。

VASCEPAによる治療は、炎症性バイオマーカーの高感度C反応性タンパク質(CRP)を25%減少させ、これは統計的に有意だった。VASCEPAによる治療は、全体的な症状も改善した。14日間の治療期間終了時に、FLU-PRO症状の有病率は100%(ベースライン時)から48%に大幅に減少。これは、未治療の患者の24%と比較して、症状が52%減少したことを示している。FLU-PROスコアは、インフルエンザ症状の存在、重症度、期間を評価するための、検証済みの患者報告アウトカム指標である。治療は忍容性が高く、大きな副作用はなかった。

FLU-PROスコアによって評価された身体・全身症状および胸部・呼吸器症状の領域で、VASCEPAにはそれ以外にも潜在的に有意な効果が認められた。

本研究に携わったかかりつけ医で運営委員会メンバーでもあるGus Meglis博士は「COVID-19と診断され、軽度から中等度の症状がある私の患者の大多数にとって、これは考慮すべき安全で潜在的に有効なアプローチとなる可能性がある」と語った。かかりつけ医で運営委員会メンバーでもあるArthur Kushner博士は、この結果は「重要」で、地域の多くの患者にとって選択肢になり得ると判断した。

本研究の共同研究者のSubodh Verma博士は「こうしたエキサイティングな結果は、より多くの患者を対象とした二重盲検・無作為化方式で研究されるべきで、PREPARE-IT 1やPREPARE-IT 2など、そうした性質の研究が現在、VASCEPAについて行われている」と語った。

▽The Canadian Medical and Surgical Knowledge Translation Research Groupについて

The Canadian Medical and Surgical Knowledge Translation Research Groupは、全国的な医師の非営利学術研究組織である。VascepaはCOVID-19治療適応外である。

 

 

ソース: Canadian Medical & Surgical Knowledge Translation Research Group