【プノンペン(カンボジア)2020年11月24日PR Newswire=共同通信JBN】カンボジア国民は継続中のCOVID-19の課題と最近の全国的な洪水災害に直面しており、カンボジア銀行協会(ABC)を含む同王国の「銀行と金融機関(BFI)」はこの困難な時期に支援の手を差し伸べている。
2020年初め以来、カンボジアのBFIは脆弱なコミュニティーを支援するため、健康、衛生、食料供給向けに50万米ドル以上の寄付を集めている。
カンボジア銀行協会(ABC)会長のIn Channy博士は「銀行業と金融業は本質的に『ピープルビジネス』であり、正規の金融サービスを通じて人々が成功し、繁栄するのを支援するという熱望によって推進されている。しかし、この野心は、われわれが可能なあらゆる方法で困っている人々を支援することにまで及ぶものである」と語っている。
最近の協会の調査によると、カンボジアのBFIの半数以上がその中核的な企業理念に社会的影響を組み込んでおり、その中には、環境、教育、ヘルスケア、金融包摂に関連する社会的大義をサポートするために収益の一定の割合を当てることを約束しているものもある。
カンボジア・マイクロファイナンス協会(CMA)会長のKea Borann氏は「特にMFI(マイクロファイナンス機関)は戦後のカンボジア社会において特別な位置を占めており、会員の大多数は社会的影響を運営の中心に置いている。しかし、それは慈善的な寄付やボランティア活動(それらも重要ではあるが)以上のものであり、MFIが行う全ての中で顧客の幸福を最優先させるやり方にまで及んでいる」と説明している。
同氏はまた「COVID-19パンデミックの期間中、われわれは、パンデミックの規模と経済への影響がより明らかになるにつれ、30億ドル相当を超える価値のある27万件以上のローンを再編し、さらに多くの作業を継続することにより、顧客を支援する取り組みを倍加させた」と述べている。
Kea氏は「われわれはMFIメンバーと協力して、顧客保護をカンボジアの法律に組み込むため、現在起草中の法案を準備しており、これはわれわれが強く支持している動きである」と述べ、カンボジアの9つの主要なMFIと銀行は、マイクロファイナンス機関の顧客保護原則順守を証明する世界的な機関であるSmart Client Protection Principlesによって既に認定されている、と指摘した。
協会とカンボジア国立銀行(NBC)は法律を強化するだけでなく、持続可能な借入と貸付の基本を説明する野心的なキャンペーンにより、同王国における金融リテラシーおよび金融包摂を改善する取り組みを加速している。
このキャンペーンには、ソーシャルメディアや伝統的メディア、ならびに中小企業、女性起業家、農業ビジネスを対象にしたワークショップが含まれ、従来から「銀行を利用しない」人口層の借り入れの質を向上させる。
In Channy博士は「当業界は、ほぼ絶え間なく進化する状態にある。それはパンデミックの課題と、デジタル採用が全ての人の事業を行うやり方を変え、ますます多様化する経済の機会にわれわれが直面しているからだ。金融セクターは、この進化が継続するのを保証することにコミットしており、顧客を全ての活動の中心に据えて、保護の向上と金融教育の改善を通じてコロナウイルスのパンデミックによって引き起こされる世界的な景気後退に耐えられるよう支援する」と付け加えている。
ソース:Association of Banks in Cambodia
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キャプション:カンボジアの稲作農家を訪問するマイクロファイナンス融資担当者