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ADDIが新しいADワークベンチを開始 アルツハイマー病と関連認知症の世界的な研究革新を促進し、飛躍的発展を加速

ADDI
2020-11-18 14:57 1771

【シアトル2020年11月18日PR Newswire=共同通信JBN】

*科学者がより多くのデータと新ツールに自由にアクセスできるプラットフォーム

Alzheimer's Disease Data Initiative(アルツハイマー病データイニシアチブ、ADDI)と、科学者向けのクラウドベース・プラットフォームでアルツハイマー病とそれに関連する認知症の発見とイノベーションを加速するプラットフォーム、アルツハイマー病(AD)ワークベンチ(Workbench)(Workbench )が18日にスタートした。ADDIは知見を生み出すことに必要なデータに研究者を結び付け、向上した治療と診断ツールの開発の情報を提供することでADのイノベーションを前に進めるグローバルな新たな取り組みである。ADDIは、研究者間での認知症関連データの共有を強化し、最も信頼できるデータセットによる実験の新しい方法を提供するためにパートナーが連合して設立した501(c)(3)医学研究組織である。

アルツハイマー病は全世界で死亡原因の多くを占め、その看護コストは年間1兆ドルを超えると見積もられているが、この数十年、科学者たちによるアルツハイマーの研究と治療法の進展は限られた。今、AD研究の革新的な発見を刺激するために、これまでにも増して一層のデータ共有が必要とされている。進歩は可能である。制限されたデータへのアクセスが障壁になるべきではない。

ADDIの考え方が始まったのは2018年のことで、より優れた治療と診断ツールに向けてイノベーションをさらに迅速に進めることを目的に、ADとその関連認知症のデータ共有を改善するために、ビル・ゲーツ氏がパートナーの連合を組んだことから始まった。

ビル・ゲーツ氏は「アルツハイマー病の新しく、より効果的な治療法の必要性はかつてなく高まっている。その病気をさらに理解することは、早期の検知と診断に役立つ。人々が臨床試験を見つけ、登録し、参加することはもっと簡単になる必要があり、われわれは発見とイノベーションのペースを加速しなければならない。データは飛躍的な発展をする上で極めて重要な役割を果たす。ADの影響を理解し、低減する上で、データはより良く活用できる素晴らしく強力なツールだ。ADワークベンチはそのために設計されている」と述べた。

ADワークベンチはデータプラットフォームにわたる相互運用性を円滑にし、研究者が複数のデータセットを扱うことを可能にする。データ共有の連合モデルを使うことで、許可を受けた研究者はADワークベンチで他のフラットフォームから彼らのデータセットをインポート、アクセス、データ転送を行うことができる。また、データプライバシー、規制や現地法規によって転送できない匿名化されたデータセットを安全に取り扱うこともできる。このプラットフォームの中で、ユーザーは品質管理を確実にし、データを調和させ、データを分析することができる個別化されたワークスペースを持つ。間もなく、ADワークベンチは研究者とデータサイエンティストにコードとクラウドソーシングの考え方を共有する機能を提供する。

ADDIエグゼクティブディレクターのMaruyama Tetsu氏は「研究者がこれまで以上に多くのデータを使って協力することで生じるイノベーションは限りがない。それが、このワークベンチの刺激的なところであり、それは始まりにすぎない。このワークベンチは研究コミュニティーからのインプットとデータによって進化を続け、それによって科学者は新たなツール、より多くのデータを使うことができる」と述べた。

ワークベンチは多種データへのアクセスが増える予定で、以下のことからADならびに関連する認知症に関するわれわれの基本的理解を加速し、新たな治療法へと発展する。

*科学者は多くの研究によるデータを組み合わせ、単一の研究から得られることを超えて理解を強化することができる

*新しい分析手法とテクノロジーにより、研究者は既存のデータセットを再検討できる

*伝統的な研究障壁を打ち破り、将来の研究を加速する

ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women's Hospital)アルツハイマー研究・治療センターのディレクター、Reisa Sperling博士は「多数の集団にわたるデータ共有とデータ協調の能力には素晴らしい力がある。ADワークベンチにより、新たな方法でデータにアクセスして調査し、コラボレーションの機会を広げることが容易になるだろう」と述べた。

ADDIはリソースを提供することで、データを共有するための研究者の力をサポート・促進する環境を整備する。規制の枠組みと政策はデータを共有する上でしばしば障壁となるが、ADDIはADワークベンチに加え、研究者がそうした規制や政策を調べるための従来のツールを比較検討し、新ツールを構築した。また、ADDIはADワークベンチを使ってデータのアクセスと共有を拡大しようとする研究者と組織に助成金を提供する。最も優れた、最も信頼できるデータセットに一層多くアクセスすることは、さらに効果的な治療と診断に向かう進歩を加速するのに最も効果的な方法の1つであり、医師、そして認知症を患う人々を救済することにつながる。こうしたブレークスルーを合わせることで、患者、その家族、医療システムへのADの影響は著しく軽減するだろう。

より詳しい情報は以下を参照のこと:
www.Alzheimersdata.org 

ワシントン大学との提携による501(c)(3)医学研究組織(MRO)のAlzheimer's Disease Data Initiative(ADDI)は、アルツハイマー病ならびに関連する認知症の治療における科学の飛躍的発展を前に進めることに専念している。ADDIの目的は全世界で既存データプラットフォームの相互運用を高め、学術およぶ産業から発せられる認知症関連データの共有を増やし、認知症研究の新たな発見につながるデータを科学者が発見、検索、結合、分析するのを支援することである。また、ADDIは人口統計学上で代表的なデータセットの生成などを行うことにより、データセットを強化あるいはその差を埋めることも目指している。

LinkedIn: AlzheimersData(AlzheimersData )

Twitter: AlzData(AlzData

ADDIの連合パートナーは次の通り:AARP、Aridhia、Alzheimer's Association、Alzheimer's Research UK、バイオジェン、Bezos Expeditions、Critical Path for Alzheimer's Disease (CPAD) Consortium、Dementias Platform UK (DPUK)、Fidelity Biomedical Research Initiative (FBRI)、Gates Ventures、The Global Alzheimer's Association Interactive Network (GAAIN)、 Medical Research Council UK、 National Institutes of Health/National Institute on Aging、VOR AI、Wellcome Trust

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ソース: ADDI