*初会合は、文化経済を2021年のG20イタリア会合でも再び推進することで合意
*「文化経済は未開拓の協力分野・・・だが、世界的政策課題として注力する必要がある。世界経済の新たな柱の開発には強い指導力と協力を要する」とサウジ文化相のバドル王子
*サウジアラビアは紅海とペルシャ湾の海中遺産保護の世界クラスのセンター開設へ
リヤド(サウジアラビア)
2020年11月6日
/PRNewswire/ -- 20カ国・地域グループ(G20)と他の諸国の文化指導者は5日、文化経済の役割を支持し、毎年のG20開催中に会合を開き、来年はイタリアを議長として協議することを約束した。
「文化経済の台頭:新しいパラダイム」をテーマに、文化相と国際機関当局者らは初会合で、経済成長の触媒としての文化遺産の保護、持続可能な開発、文化について話し合った。協議では、新技術の採用、芸術的表現のためのデジタルプラットフォームの開発、文化的資源へのアクセスの容易化に焦点が当てられた。
サウジアラビア文化相のバドル・ビン・アブドラ・ビン・ファルハン・サウド王子は閉会式で「サウジを議長国とするG20でのこの高級文化プレゼンスは、経済の革新エコシステム推進における文化の重要な役割に対するわれわれの共通の意見を示している。われわれの責務は共有遺産を未来の世代のために保存し、持続可能な方法で文化を生み出し、広めることである」と語った。
サウジアラビアは、Covid-19大流行が世界中の人々や物資の移動を抑制し続ける中で、G20会議の機会に会合を開いた。世界銀行は、大流行で何百万人もの人々が感染し、空の旅と観光が混乱し、国家経済の封鎖につながったため、今年の世界の成長は5.2%縮小するとのベースライン予測をしている。
しかし、パンデミックが世界中の生活を変える間、人々は意思疎通、アイデアの交換、芸術的表現を続け、美術館や展示場のバーチャルツアーに参加し、民間と公共のイニシアチブに従事した。
初回会合の共同議長を務めたイタリアのダリオ・フランチェスキーニ文化財・文化活動・観光相は「まさにわれわれが経験しているような困難な瞬間に、文化の普遍的な価値は再生を構築する基盤を演じることができる。Covid-19が解き放った深刻な危機は、新技術の普及という点で重要な革新的な転換の基礎を敷いた」と述べた。
このアクセシビリティーは、文化経済の回復力を実証し、文化財・サービスの国際交流を増やす創造産業による革新的な手段を通じて経済成長を促進するのに役立った。ユネスコは、文化と創造部門からの年間収益を2兆2500億ドル、輸出を2500億ドル以上としている。この部門は世界中で3000万人近くを雇用しており、世界のGDPへの貢献は近い将来、約10%になるとの予測もある。
バーチャル開催の初会合は、サウジ文化省とG20サウジ事務局が国際会議プログラムの一環として組織し、2020年のG20議長国サウジアラビアに敬意を表した。
会議に合わせて、文化省は紅海とペルシャ湾の海中文化遺産の管理、修復、保護を専門とする世界クラスのセンター設立の構想を発表した。同省の遺産委員会に付属するこのセンターは、サウジアラビアと地域のこの分野の開発を担う。これは、この分野の研究の強化、効果的な政策の形成、人類の文明遺産としての海中文化遺産の重要性の認識醸成を目指すさまざまなイニシアチブを通じて達成される。
文化経済を話し合う次回会合は、イタリアがG20議長国となる2021年の間に、イタリア文化財・文化活動・観光省が開催する。
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