【ワシントン2020年10月21日PR Newswire=共同通信JBN】
*COVID-19、人工知能、新たな埋め込み型腎臓、臨床試験、精密医療
米国最大の独立した腎臓病患者組織、American Association of Kidney Patients(米国腎臓病患者協会、AAKP)と、戦略的パートナーであるジョージ・ワシントン大学(GW)医学健康科学部(SMHS)は、2020年7月16-17日に開催した第2回年次グローバルサミット「Global Kidney Innovations - Expanding Patient Choices & Outcomes(グローバル腎臓イノベーション - 広がる患者の選択と転帰)」で自らのバーチャル参加者記録を打ち破った。グローバル腎臓イノベーション・サミットは世界最大の患者主導の腎臓イノベーション会議になった。
サミットには70を超える国々から参加があり、COVID-19の腎臓および腎臓病患者への影響、人工知能と病気の早期診断、臨床試験の多様性の拡大、精密医療、APOL1などの遺伝的条件、ウェアラブル・デバイスや人工の埋め込み型デバイス、在宅透析ケアの進歩をテーマにした20を超える専門医療や患者専門家のセッションが開かれた。バーチャルサミットには、世界中の何万人もの患者、臨床試験の専門家、製薬研究者、医療専門家、政策責任者が参加した。
サミットはAAKPの「Decade of the Kidney(腎臓の10年)(TM)」(Decade of the Kidney™, )の一環で、これは米国人の腎臓の健康増進に関する歴史的な超党派のホワイトハウス大統領令(Executive Order on Advancing American Kidney Health )の署名が昨年行われた際に発表された、戦略的な10年間のグローバルイノベーションと共同イニシアチブである。
同会議は、国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)所長で、米国立衛生研究所(NIH)の分子・臨床血液学部門の責任者であるGriffin Rodgers博士のあいさつで幕を開けた。Rodgers博士は、研究やイノベーションへの患者参加を求める発言を国際的に行ってきた調査研究者で、鎌状赤血球貧血に対する初の効果的でFDA認可もされた治療薬ハイドロキシウレアの開発に貢献したことで広く知られている。Rodgers博士は、2018年に米国腎臓学会(ASN)会長賞を授与されており、米国内科試験委員会(ABIM)の理事会メンバーでもある。Rodgers博士のグローバルサミットでの発言の視聴は以下で(Watch )。
14年前に腎臓移植を受けたAAKPのRichard Knight会長は「腎臓病は世界中で急速に拡大し、患者、家族、経済に悪影響を及ぼしている悲惨な病気だ。腎臓医学の将来のイノベーションは、完全に包括的な臨床試験と研究を通じたより多くの患者の参加次第であり、GW医学健康科学部はこの分野の世界的リーダーだ。学部長のBarbara Bass博士とDominic Raj博士が患者を尊重し、あらゆる腎臓病との戦いで患者と臨床医を結び付ける努力をしてくれていることに感謝したい」と語った。Knight氏は、NIH/NIDDKの諮問委員会メンバーで、戦略計画ステークホールダー参画サブグループ(Strategic Plan Stakeholder Engagement Subgroup)の共同議長、腎臓精密医療プロジェクト(Kidney Precision Medicine Project、KPMP)のコミュニティー参画委員会の共同議長でもある。Knight氏は、全米で名の知られた腎臓支援運動のリーダーである(kidney advocacy leader )。
グローバルサミットの共同議長を務めたGW SMHSの医学教授で腎疾病・高血圧部門責任者であるDominic Raj博士は「卓越性は決して偶然ではなく、粘り強さとチームワークの証だ。腎臓病患者の意欲を原動力に、相乗効果の高い目標を掲げる2つの素晴らしい機関が提携して、このサミットは開催された。今年のサミットは、革新的な発見と患者の参画が早急に求められているということだけでなく、腎臓病分野で世界的に大きな進展があることも示した」と語った。
グローバルサミットの共同議長で、AAKPの政策・国際問題の責任者でもあるPaul T. Conway氏は「AAKPとわれわれの友人であるDominic Raj博士は、腎臓イノベーションに関するグローバルサミットを、患者、研究者、臨床医、政策担当者の間の協力関係が強まるような注目すべき国際イベントにしようと考えた。世界中の腎臓病を患う消費者は、はるかに多くのケア選択肢を求めており、次世代の診断、デバイス、バイオ医薬品の開発を進めるイノベーションリーダーにとって患者の選好情報が持つ独自の価値を十分に認識している。AAKPは、世界中の患者と協力し、腎臓病問題を解決するために規制、立法、支払いプロセスを通じて、勇気あるイノベーションリーダーのアイデアを擁護し前進させていく用意ができている」と語った。Conway氏は23年前に腎臓移植を受けた元在宅腹膜透析患者である。同氏はKPMPのNIH/NIDDK外部専門家パネル所属のABIM腎臓専門委員会メンバーで、米国腎臓学会臨床誌(CJASN)(https://cjasn.asnjournals.org/content/15/7/907 )の患者の声の編集者でもある。
Knight、Conway両氏は、2017年のASN会長賞受賞者である(2017 ASN President's Medal )。サミットの中でAAKPは、英国(UK)の国際的なエビデンスに基づく患者グループであるRenal Patient Support Group(RPSG)との戦略的パートナーシップを発表した。同組織は、研究者、臨床試験の専門家、イノベーター、企業、政府首脳の国際的ネットワーク内での患者の識見の位置付けを上げるため、世界中の腎臓病患者の連携の加速に取り組んでいる。腎臓患者コミュニティーでこうした画期的発表が行われるのは初めてで、国際腎臓コンソーシアムへの支持の広がりを示している(International Kidney Consortium )。
2020年グローバルサミットのプレゼンターションは全てオンデマンドで入手可能(available OnDemand )で、AAKPやGW SMHSから今年のグローバルサミットを見に行ってくれる人を増やすため、今後も世界中の何万もの視聴者に提供し続けていく。2019年の第1回AAKP/GWイベントには50を超える国々から参加があり、直接顔を合わせての参加と世界中の視聴者を合わせると2万人を超えた。
AAKPとGW SMHSは、以下の2020年グローバルサミットのスポンサーに感謝する。Amgen, Inc.、CareDx, Inc.、Natera、Eurofins Transplant Genomics、Outset Medical、Retrophin。2021年グローバルサミットに関する情報は、利用可能になり次第、https://aakp.org/programs-and-events/2nd-annual-global-summit-global-kidney-innovations-expanding-patient-choices-outcomes/ に掲載される。
▽メディア問い合わせ先
Jennifer Duplessie
Marketing & Communications Manager
jduplessie@aakp.org
(813) 400-2394
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