パリ, 2020年9月16日 /PRNewswire/ -- 予想はしていましたが、Art Marketは、2009年ほど深刻ではないものの、2020年上半期の業績として大幅な縮小を発表しました。オークションでの落札数は21%減、オークション売上高は49%減となりました。それでも、大手オークションハウスとの取引を継続しつつ、高額品の売上の少なくとも一部を維持しようと実施した解決策により、影響は確かに緩和されました。
ArtMarket.comの社長であり、同社Artprice部門の創設者でもあるThierry Ehrmann氏によれば、「混沌とした前期の間、サザビーズは、オンラインと実店舗販売を混在させる、いわゆる「クリック&モルタル型」によって他にも市場を存続させる方法があることを証明しました。Patrick Drahiの会社は、このようにして売上の7割を維持し、売れ残りをわずか25%と非常に低い数字に維持することができました。サザビーズの2020年上半期の売上高は15億ドルで、うちクリスティーズのFine Artの売上高は10.3億ドルでした。
数ヶ月前にArt Marketがまだ直面していたデジタル文化の大きな格差は、縮小しています。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的な大流行により、過去25年間、Artpriceが説明していた避けられないプロセスが加速しました。Art Marketの電子化がついに実現するのです。」
2000年以降の美術品オークションの前期売上高
今回のコロナ危機の間でも、優れたパフォーマンスを生み出すアーティストの数は減りませんでした。オンライン販売に完全に対応している場合もあれば、質の高い作品に対する需要は高いため、コレクターの熱意が削がれていないと思われる場合もあります。
Artpriceは、コロナ危機の間も価格が維持または上昇し続けている5人のアーティストの市場を見ています。
1. George Condo(1957年):電子化した世界市場
George Condoは、現在オークションで最も売れているアメリカ出身の現代アーティストです。世界各国で人気を博した彼の作品は、実際のオークションと同じようにオンラインでもよく売れています。2020年上半期には、彼の作品のうち57点がオークションに出品され、2つの価格の新記録を含む2,200万ドル以上を生み出しました。
2020年4月21日、Condoの油絵《Antipodal Reunion》(2006年)は、サザビー史上初となるオンラインオークションで上限の100万ドルを突破しました。2ヶ月半後、Condoの絵画《Force Field》(2010年)が香港のクリスティーズで690万ドルという高値で落札され、Condoのオークションの新記録となりました。
George Condoの創作活動は、ロックダウンやコロナ危機でも止むことはありませんでした。11月5日に、ロックダウン中に制作した作品を展示する「Internal Riot」と題した個展が、ニューヨークのギャラリーHauser & Wirthにおいて開催されます。この個展は、George Condoは今年初めにスイスの名門ギャラリーに参加して以来、初めての個展となります。
2. Amoako Boafo(1984年)、2つの道を切り拓く成功・・・
2019年の初めに完成したBoafoの油彩《Bathing Suit》は、その8ヶ月後にコロナ危機が始まる直前にオークションに登場し、既に3度も売り手が変わっています。最後にロンドンのサザビーズで作品を売りに出したのは、美術品コレクター兼アドバイザー/投機家のStephan Simchowitzでした。落札予想額は40,000ドル~65,000ドルといったところでしたが、881,500ドルという驚異的な価格、すなわち見積額の13倍で落札されました。
ガーナ出身のAmoako Boafoは、オーストリアのウィーンに移住しましたが、シカゴのギャラリー、Marian Ibrahimが代理人を務めています。IbrahimはBloombergに、このような衝撃的なオークション結果を警戒していたと語っています。もしチャンスがあれば、大きな美術館に作品を収蔵してもらうか、大規模な個展を開くかのいずれかであろうと彼は語りました。
コロナ危機が始まって以来、Amoako Boafoの油彩21点がオークションに出品されており、《Bathing Suit》の驚異的な記録を上回らずとも、いずれも予想価格を超えて落札されています。
3. 髙橋賢悟(1982年):ロックダウンのさなかにオークションデビュー
2020年5月14日、サザビーの現代美術オンラインオークションで、髙橋賢悟のオークションデビューとなる彫刻《Flower Funeral Deer》(2018年)が10万ドルで落札されました。アルミ鋳造における技術的な進展として、パリ装飾芸術美術館や金沢21世紀美術館でも展示されているユニークな作品です。
今回のオークションで、日本のアーティストは、コロナ危機が始まって以来世界最高のデビューを果たしました・・・そして彼だけではありません。実際、今年の3月以降、Artpriceでデビューを果たしたアーティストが356人いるのです。このランキングで2位の成績を収めているのは、Maria Farrar(1988年生まれ)の作品です。2020年5月28日、油絵《Baguette》(2017年)がクリスティーズで69,500ドルで落札されました。
4. Claire Tabouret(1981年):チャリティオークションは市場に命を吹き込みます
フランスのアートシーンに新たな才能として現れたClaire Tabouretは、人物画を中心とした華やかな絵画スタイル(群像画)を、時に地味な、時に鮮やかな色彩で表現しつつ、常に力強い感情のほとばしりをコントロールしています。彼女の絵画《Les debutantes》(2014年)は、コロナ危機の最中にある医療従事者を支援するためパリで開催されたチャリティオークションの目玉となりました。
Almine Rech(ヨーロッパ)、Perrotin(アジア)、Night Gallery(アメリカ)の庇護者(protégé)であるClaire Tabouretは、2020年7月9日に香港で開催されたPhillipsのオークションで絵画《Les déguisements》(2015年)がオークション記録となる45万2,000ドルで落札されました。
5. Lucas Arruda(1983年):メランコリックで光り輝く地平線
2010年に活動を開始したブラジル人画家Lucas Arrudaのシリーズ《Deserto-Modelo》は、世界的な注目を集めています。ArrudaはMenes Wood DMギャラリーで見いだされ、その後2017年にDavid Zwirnerのグループに加わりました。彼の小さな風景画は、抽象と戯れながらも、すでにBeyeler財団やFrancois Pinaultコレクションなど、多くの芸術機関を魅了しています。
このシリーズの作品がオークションデビューしたのは2019年11月のことです。前年に制作された小さな油絵のカンバスは、ニューヨークのサザビーズで8万ドル~12万ドルの見積もりに反して312,500ドルで落札されました。今年はすでに7点の絵画がオークションに出品されていますが、いずれも買い手が見つかっています。
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