-次世代型Lバンドモバイル通信システム、「スラーヤ4-NGS」構築にエアバスが選ばれる
-今後のシステムは対象地域拡大、速度向上、変換製品・ソリューション
-投資はヨーロッパ・中東・アフリカおよびアジア太平洋地域の官民のソリューションにおけるヤーサットとスラーヤの指導力を強化
アブダビ(アラブ首長国連邦)、トゥールーズ(フランス), 2020年8月27日 /PRNewswire/ -- エアバス(Airbus)は、衛星運行で世界をリードするUAEのアル・ヤー・サテライト・コミュニケーションズ・カンパニー(Yahsat :Al Yah Satellite Communications Company)から、スラーヤ(Thuraya)のLバンド事業を継続的に推進する次世代型モバイル通信システム、スラーヤ4-NGS(Thuraya 4-NGS)構築で選ばれました。スラーヤ4-NGSはヨーロッパ、アフリカ、中央アジア、中東の容量とエリアを拡大すると共に、より高度な能力とフレキシビリティーを提供し、防衛、政府、企業の全顧客分野で次世代型モビリティーソリューションを可能にします。
これはスラーヤの変革と次世代システムの展開というヤーサットのコミットメントにおいて画期的な出来事であり、より広範囲での新サービス、製品、ソリューションを可能にするために、宇宙と地上のプラットフォーム全体を再構築する必要があります。新たな能力は、衛星電話の声の市場でスラーヤの強さを強化すると同時に、様々な分野で市場最高の処理能力とハイスピードを提供する海洋、IoT、データソリューションなど、様々な戦略的製品ラインで指導力を高めます。
スラーヤの次世代型システムは顧客、サービスパートナー、ハードウェアメーカー、インテグレーターに無数のチャンスを提供し、陸海空のユーザー体験を向上させて、政府、消費者、企業など様々な顧客部門をサポートするのです。
さらには、政府や国防関係のユーザーをサポートするソリューションの最先端ポートフォリオが、UAE内外の同市場におけるスラーヤの指導力を強化します。同時に、既存の製品やサービスはすべてスラーヤの宇宙・地上部門がサポートし続け、変換プログラムの期間中および終了後にもサービスの継続が可能です。
このヤーサットの最新のコミットメントには、現在までの総受託投資5億米ドルを超える金額をつぎ込む必要があり、今後もアジア太平洋地域のサービスエリアと能力を強化するスラーヤ5-NGS(スラーヤ4-NGSと同じ追加衛星)構築にエアバスを選定することなどが予定されています。
ヤーサット取締役会長でムバダラ(Mubadala)のエアロスペース・リニューアブルズ&ICT(Aerospace, Renewables & ICT)CEOを務めるカリド・アル・クバイシは、次のように語っています。「5億ドルのコミットメントはマーケットリーダー、パイオニア、創造的破壊者としての当社の地位を強調するものです。当社は、成長と将来の多様化を見据えた、多目的でフレキシブルな衛星エコシステムを開発しています。スラーヤ4-NGSは今日のテクノロジーの最先端で、高レベルの性能、信頼性、安全性を備えた、最先端ながら手の届く衛星ソリューションを提供するという現在進行中の当社使命において重要な節目となります」
スラーヤCEOでヤーサット・ガバメント・ソリューションズ(YGS:Yahsat Government Solutions)ゼネラルマネージャーのアリ・アル・ハシェミは、次のように続けました。「スラーヤ4-NGSは当社のL バンド能力が大きく進化したことを示しており、相互運用可能なより広範囲のFSS/MSSのソリューションをスラーヤとYGSのお客様に提供することができるようになりました。これは軍事通信のような上質の防衛ソリューションを政府ユーザーに提供すると同時に、イノベーションと成長の次の段階を推進するための充実したMSSのポートフォリオを現在および将来のお客様に提供する上でも欠かせません」
エアバス・スペース・システムズ(Airbus Space Systems)代表のジャン=マーク・ナスルは、次のように述べています。「10年以上に及ぶヤーサットとの関係に基づいた当社の選択は、エアバスの静止衛星に関するイノベーションと卓越したエンジニアリングの証です。スラーヤ4-NGSは電動であるとともに、軌道上の耐用期間を通してフレキシビリティーと適応性を高める当社の最新ペイロード技術が有効です。ヤーサットの新規プロジェクトは、電気推進衛星で世界一というエアバス・ディフェンス・アンド・スペース(Airbus Defence and Space)の地位をより強固にします」
最新鋭の完全電気式エアバス・ユーロスター・ネオ・プラットフォーム(Airbus Eurostar Neo Platform)を基にしたスラーヤ4-NGSには12メートルの大型Lバンドアンテナと、多数のスポットビームの電力を動的に割り当てる機能を備え、最大3200のチャンネルをフレキシブルにルーティングする高度な内蔵機能のあるペイロードが組み込まれます。2024年に稼働開始の予定です。
写真 - https://mma.prnasia.com/media2/1225048/thuraya_telecommunications_company.jpg?p=medium600
ロゴ - https://mma.prnasia.com/media2/1225075/Thuraya_Logo.jpg?p=medium600
ロゴ - https://mma.prnasia.com/media2/1225047/Yahsat_Logo.jpg?p=medium600
ロゴ - https://mma.prnasia.com/media2/1225046/Airbus_Logo.jpg?p=medium600