- 世界製薬業界全般の新規雇用は2020年第二四半期の下降を経て、第三四半期は持ち直しつつある
- 2019年3月31日時点で49,578人だった武田薬品の従業員数は、2020年3月末には47,495人に減少
- 武田薬品は今後、Shire買収の理由となった分野に集中的に資金を投入していくべき
インド、ハイデラバード
2020年8月25日
/PRNewswire/ --
武田薬品工業(武田薬品)の2020年の雇用状況は第一四半期の2,986名より引き続き減少して、第二四半期には2,572名となりました。 これは13.9%もの減少で、第三四半期にはさらなる削減が見込まれています。しかしこうした厳しい状況がありながらも、同社の希少疾病やニッチ領域での採用は良いペースで伸び続けていると、著名なデータ分析企業であるGlobalDataにより発表されました。
GlobalDataの分析主任であるオーロジョティ・ボーズ氏は、「武田薬品で第一四半期に比べて第二四半期の雇用がさらに削減されたことは、製薬会社全般で第二四半期に大幅な売上低下があったという状況に適っていることです。しかしながら、業界全体としては第三四半期に入って盛り返しを見せているのに対して、武田薬品はその波に乗れずにいるようです。」と述べています。
GlobalDataの製薬分野シニアディレクターであるピーター・シャピロ氏は、「これは2019年に同社がShireを買収したことで、多額の借金を抱えたためだと思われます。創業30年の会社を買収したことで大きなマイナス面が生まれるということは予想の範囲内であり、経営危機というほどのものではありません。しかし 武田薬品は今後コストを削減し、本来中心的ではない業務内容に資金を分散して投入していくことになるでしょう。さらに、現在の第三四半期とその後に渡り、継続的に世界中の従業員数を適切な数まで減らしていく努力をしなければなりません。例えば、現在同社はアメリカに2つの本社を置いています。一つはボストン郊外、もう一つはシカゴ郊外にあります。この2つは合併されて、マサチューセッツ州のケンブリッジに移されることになるでしょう。」と述べています。
GlobalDataの分析主任であるオーロジョティ・ボーズ氏は、「武田薬品は今後も希少疾病やニッチ領域、消化器学、腫瘍学、神経科学といった分野に注力していくと思われます。希少疾病やニッチ領域では雇用人数が徐々に増加し、2月には97名でしたが3月には145名、2020年7月には177名になりました。コロナウイルスに関連した複数の分野で、製薬業への関心が再度高まっていることが見て取れます。」とコメントしています。
シャピロ氏は更に、「武田薬品はShire買収の決め手となった分野に、資金を集中させるべきです。すなわち、希少疾病の治療に特化した革新的な薬品販売パイプラインと、アメリカで多額の売上を誇っていた既存の販売店舗です。」としています。
ここ数ヶ月の間に、武田薬品は研究開発(R&D)パイプライン管理、ネットワーク戦略、フィールドトレーニング、法律関係、戦略とインサイト、そして商業的計画といった分野でシニアレベルの役職を募集しています。
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