*KION Groupは、モバイルオートメーションソリューションの提供拡大を目的として中国メーカー(Quicktron)と、販売契約と共同開発計画に関する了解覚書に調印
*内部物流グループ(KION GROUP)はQuicktronの少数株式取得の方針
*KION GROUPのGordon Riske最高経営責任者(CEO):「Quicktronとのコラボレーションは、自動化トラックの市場での当社のポジションをさらに強化する」
【フランクフルト(ドイツ)、アモイ(中国)2020年8月7日PR Newswire=共同通信JBN】
KION GROUP AGは、上海を拠点とする中国の若い自律移動型ロボット(AMR)メーカーであるQuicktronと戦略的パートナーシップを締結した。
両社代表は最近中国のアモイで会合を開き、販売契約と共同開発計画に関する了解覚書に調印した。契約に基づき、そして即時発効で、Quicktron製品はKIONブランドのLinde Material Handling、STILL、およびDematicのグローバルな販売・サービスネットワークを通じて販売される予定。この契約により、KION GROUPの自動化倉庫ソリューションのグローバル製品提供が拡大する。この大手内部物流グループは、Quicktronの10%未満の少数株式を取得することも計画している。双方はその投資規模を開示しないことで同意している。
KION GROUP AGのGordon Riske最高経営責任者(CEO)は調印の際、「Quicktronとの戦略的パートナーシップを形作ることをうれしく思う。当社は自動化トラックセグメントで、顧客により幅広い製品を提供することができる。Quicktronとのコラボレーションは、自動化トラック市場での当社のポジションをさらに強化することが見込まれる」と語った。
KION GROUP AGのエグゼクティブボード・メンバー兼アジア太平洋・米州最高責任者であるChing Pong Quek氏は「Quicktronは中国の大手自律移動型ロボットメーカーであり、着実に成長してきた。同社はKION Mobile Automation事業における当社のスキルと経験を完全に補完する。このコラボレーションにより、このグローバルな成長市場に参加する機会がさらに広がり、当社顧客に独自の製品提供をもたらす」と語った。
QuicktronのYang Wei最高経営責任者(CEO)は「これはQuicktronにとり歴史的な日である。KION GROUPとのコラボレーションを楽しみにしている。これによりわれわれの統合された力を利用し、中国と世界の市場機会をさらに効果的に活用することが可能になる」と語った。
Quicktronは2014年に上海で創設され、現在世界中で約400人の従業員を擁している。同社は人工知能(AI)に基づくテクノロジーを使用したスマート内部物流ソリューションを提供している。
自動化サプライチェーンソリューションの市場は世界中で急速に成長している。eコマースの成長は、倉庫自動化や、仕分けと自動化商品輸送のためのソリューションを含む、サプライチェーンソリューションに対する需要の大きな推進力である。したがって、無人搬送車(AGV)と自律移動型ロボット(AMR)はますます一般的になろう。KION Groupのモバイルオートメーション事業は、モバイルオートメーションと自動運転車の将来のトレンドに関連するすべての活動を一本化する。自動化は、KION 2027戦略の行動分野の1つである。この戦略は同社を、収益性のある成長と業界のリーダーとしての地位の拡大への道に導くことを目的としている。
ソース:Quicktron