ロンドン
2020年8月6日
/PRNewswire/ -- COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックなどの危機からの経済的な回復は多くの形で生じている。どこでもみられる希望は常に、V字型で回復するだろうというもので、U字型回復が次に続いている。不安定なW字型と恐るべきL字型は最悪のシナリオである。The Economist Intelligence Unitが実施し、SASが支援した調査と分析に基づく最新のGlobal Business Barometer(世界経済バロメーター、GBB)で、6月下旬現在、U字型回復の可能性が依然としてあり得ることが分かった。
プラスにより接近:世界経済の総合バロメーターはマイナス16.8となり、これまでで最もプラスの領域に接近した。中南米とアジア太平洋の回答者がそれぞれプラス18.5とプラス4.0の回復とし、全体をリードしている。北米での世界および地域経済に関する意識はそれぞれプラス1.5とプラス0.2ポイント上昇して前回のバロメーターからわずかに変化し、2つの測定値で最も悲観的となった。
プラスに転じた最初の経済は中国:中国を拠点とする経営者の間の中国経済に関する3カ月予測は、6月に「幾分改善」となったが、それでもわずかプラス2.0にとどまっている。ただしこれにより、GBBが4月に始まって以来、中国がプラスとなった最初の経済となった。この意識の変化は、予測がマイナス21.9となって調査対象12の主要経済の中で群を抜いて最悪となった前回のGBBと著しく対照的である。
道は未踏:6月のGBB調査の回答者のうち、それぞれの国が開放の準備ができていると「強く同意」しているのはわずか8.1%で、それぞれの企業がパンデミック以前と同様の事業運営に戻る準備ができていると「強く同意」しているのはわずか6.7%である。これを問題の規模と範囲の認識、あるいは世界および国レベルでのCOVID-19への対応の非難(あるいはその2つの組み合わせ)と解釈するにせよ、こうした数字は身も凍るような結果である。それを改善するには、世界中のより多くのリーダーや政策立案者が、ウイルスの封じ込めをより効果的に行うことができることをすべての人に証明する必要があるだろう。
▽調査について
Global Business Barometerは現在の出来事や金融市場の不確実性に対する意識を測り、企業が今日にどう対処し、将来にどうするつもりかを探る。
▽The Economist Intelligence Unit
The Economist Intelligence Unitはエコノミスト・グループのソートリーダーシップ・調査・分析部門で、経営者のための世界経済情報の世界的先導者である。世界の200カ国にわたる650人を超える専門分析者と編集者へのアクセスにより、新規の先見性のある見通しを明らかにする。詳細はwww.eiuperspectives.economist.com. を参照。Twitter 、LinkedIn 、Facebook でフォローを。
▽SASについて
SASは解析のリーダーである。革新的なソフトウエアとサービスで、SASは世界中の顧客にデータを情報に変換する能力を与え、手助けする。SASはTHE POWER TO KNOW(R)(知る力)を与える。
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