モスクワ(ロシア), 2020年7月23日 /PRNewswire/ -- メガフォン(MegaFon)はヨーロッパとアジアをつなぐ北極横断海底通信リンク建設を目指すアークティックコネクト・プロジェクト(Arctic Connect project)の一環として、第1期海洋調査を開始します。
メガフォンと、フィンランドのインフラ事業者であるシニア(Cinia)は2019年7月、史上初の北極横断通信リンク建設に向けた国際コンソーシアム設立に関する覚書を交わしました。
「アークティックコネクト・プロジェクトには、世界人口の85%が集中する大陸をつなぐ光ファイバーリンクの建設が必要です。当社は信号伝送時間をこれまでにないほど短縮、待ち時間を最小にし、既存のどのリンクよりも高い性能を提供する計画です。海洋調査では、リンクの最適ルートを選択する必要があります。2020年に、北極海の安全なルートを特定するための海底断面予備調査を実施。2021年の第2期調査では、海底岩石の調査など、海底ケーブル敷設の技術的パラメーターを詳細に調べます。ロシアの領海外にある通信リンクのこれらセクションについても、同様の調査が行われます」と、メガフォンCEOの戦略的インフラプロジェクト顧問を務めるフレデリック・ヴァノストゥーズは語りました。
メガフォンは、海洋調査でロスギオロジヤ(Rosgeologiya)と提携しました。同社が運航する調査船、プロフェッサー・ロガチェフ(Professor Logachev)は6500キロの距離を走行し、バレンツ、カラ、ラプテフ、東シベリア海、チュクチ海など最も氷状が厳しいルートのこれらセクションに重点を置きます。探査は2020年8月5日にムルマンスクでスタートし、3か月間にわたって行われます。
大陸間のデータ通信量は急速に増加しています。需要を生み出しているのはOTTサービス、コンテンツプロバイダー、国際通信事業者、大手企業などの顧客です。スループット200 Tbit/sの通信リンク開設は、この需要を満たすものです。新しい光ファイバーリンクは、ロシアの北極海岸沿いの北極海の海底を通ります。また、メインルートから延長することで北極圏と極東の顧客に接続性を提供します。