ロンドン
2020年6月30日
/PRNewswire/ --
われわれが現在経験しているような危機からの回復にはおおまかに3段階ある。存続、適応、復旧である。エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが実施し、SASが支援した最新のGlobal Business Barometer(世界経済バロメーター、GBB)調査で、経営者らは5月末現在、まだ存続段階にあるが、多くは事業の適応調整を行い、その一部は恒久的なものになり得るとしていることが分かった。
悲観論が縮小:世界経済の3カ月予測の判断は4月の第1回GBBより11.7ポイント上昇してマイナス39.4からマイナス27.7となったが、回復はまだかなり先になりそうなことを示している。欧州の意識はマイナス40.5からマイナス27.3へ最も大きく上昇し、アジア太平洋と北米が小差で続いた。世界経済に関する中東・アフリカ地域の経営者の意識は上昇したとはいえわずか6.9ポイントで、対象5地域の中で最小だった。
中国の意識は低下:単一バロメーターの4月から5月の最大の振幅は中国で、経済の3カ月予測は21.9ポイント低下した。4月の第1回GBBでは、中国はCOVID-19の最悪(または、第1波の最悪)の時期は終わったように見えた。それが明白に変わり、中国の予測の広範な低下と中国政府が数十年で初めて年次国内総生産(GDP)目標設定を断念したことで、雰囲気はかなり悪化した。
進路は旅行減らし:世界経済・経営の立ち直りへ政府に期待する今後数カ月の措置を聞かれ、「国際旅行の制限」が回答の51%でトップに急上昇した。前回GBB調査では下位にとどまっていた。これが今回は消費者への直接的な財政刺激策や減税などの選択肢を上回った。旅行制限が多くの例で感染拡大防止に効果的であることが明白になったから、経営者の間ではこの問題であきらめと順応が混じっているようだ。
現実認識:世界経済の回復には「3~5年」かかるとする回答者の比率が上昇している。この数字は4月には30.8%だったが、5月は37.2%となった。他のすべての選択肢は多かれ少なかれ安定していた。
▽調査について
Global Business Barometerは現在の出来事や金融市場の不確実性に対する意識を測り、企業が今日にどう対処し、将来にどうするつもりかを探る。
▽エコノミスト・インテリジェンス・ユニット
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence Unit)はエコノミスト・グループのソートリーダーシップ・調査・分析部門で、経営者のための世界経済情報の世界的先導者である。世界の200ヵ国にわたる650人を超える専門分析者と編集者へのアクセスにより、新規の先見性のある見通しを明らかにする。詳細は次を参照:www.eiuperspectives.economist.com
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▽SASについて
SAS(http://www.sas.com/recover )は解析のリーダーである。革新的なソフトウエアとサービスで、SASは世界中の顧客にデータを情報に変換する能力を与え、手助けする。SASはTHE POWER TO KNOW(R)を与える。
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