【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2020年6月17日PR Newswire=共同通信JBN】
*小児急性リンパ性白血病のNCCN Guidelinesの中国語、日本語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語版がNCCN.orgで無料で入手可能に
米国の主要ながんセンターの連合体(leading cancer centers )であるNational Comprehensive Cancer Network(R)(NCCN(R))(NCCN )は、小児急性リンパ性白血病(ALL)(Pediatric Acute Lymphoblastic Leukemia )向けのNCCN Guidelines(R)(NCCN Guidelines )の中国語、フランス語、日本語、ポルトガル語、スペイン語版の発行を発表した。小児ALLは、小児における最も一般的タイプのがんだが、現代的でエビデンスに基づくアプローチで治療すれば、治癒率は高い(注1)。 NCCN Guidelinesは、様々な医療分野の第一人者によって執筆、更新されている。それらには、臨床試験環境外で子供を含むがん患者を治療するための最も包括的かつ最新の推奨事項が含まれている。
NCCN最高経営責任者(CEO)のロバート・W・カールソン医学博士は「広く利用可能なエビデンスに基づく治療法を適用することで、より多くの若い命を救うことができる。近年の小児ALLとの闘いにおける進歩は、目覚しいものがある。ベストプラクティスが地球の隅々まで届くようにすることで、治癒率はさらに上げられる。エビデンスと専門家のコンセンサスに基づくNCCN Guidelinesを英語以外の言語でも利用しやすくすることで、われわれはこの目標の達成に近づいている」と語った。
小児ALL向けNCCN Guidelinesの英語版が最初に発行された(first published )のは2019年5月である。推奨事項は、多剤併用化学療法などの典型的な治療アルゴリズムだけでなく、標的療法や、免疫療法の一種であるキメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法における新たなイノベーションも取り扱っている。このガイドラインは、出生から思春期、若年成人期に至るまでの患者の取り扱いを対象としている。
カールソン博士は「NCCN Guidelinesは、治療を受けている子供にとって潜在的に危険な副作用を減らすための支持療法にも重点が置かれている。乳児やダウン症患者などの脆弱な集団の特定にも役立ち、短期的にも長期的にも可能な限り安全を確保できるよう具体的推奨事項を提供している」と説明した。
ガイドラインの翻訳版は、非商用目的であれば無料でNCCN.org/global(NCCN.org/global )あるいはNCCN Guidelines(R)アプリの仮想ライブラリー(Virtual Library of NCCN Guidelines® App )経由で入手できる。
NCCN Global Departmentは、あらゆる主要なタイプのがんに加え、支持療法や予防向けのNCCN Guidelinesの適応と翻訳を常に更新、拡大している。今年だけで、臨床ガイドラインや患者に優しいバージョンなど40以上の新しい翻訳版が発行された(patient-friendly versions )。NCCNは、NCCN Framework for Resource Stratification of NCCN Guidelines(NCCN Framework(TM))(NCCN Framework )およびNCCN Harmonized Guidelines(TM)(NCCN Harmonized Guidelines )を、低・中所得国などリソースに制約のある環境で適用可能な実用的治療アプローチ付きの最適な推奨事項とともに提供している。NCCNがサハラ以南のアフリカでAfrican Cancer Coalition、American Cancer Society(American Cancer Society )、Clinton Health Access Initiative(Clinton Health Access Initiative )、IBM(IBM )と協力して進めている事業については、AlliedAgainstCancer.org(AlliedAgainstCancer.org )を参照。
COVID-19パンデミック期間中のがん患者、介護者、医療提供者のセルフケアとストレス管理に関する無料の推奨事項が、NCCN.org/covid-19で英語、中国語、スペイン語で現在利用可能である(NCCN.org/covid-19 )。
NCCN.org/global(NCCN.org/global )にアクセスし、同組織が世界中のがん治療改善のために行っている全事業の詳細を知るとともに、ハッシュタグ #NCCNGlobalを付けてオンラインでの会話に参加を(#NCCNGlobal )。
▽National Comprehensive Cancer Networkについて
National Comprehensive Cancer Network(R)(NCCN(R))(NCCN )は、患者ケア、研究、教育に献身的に取り組む主要ながんセンター(leading cancer centers )の非営利の連合体である。NCCNは、患者がより良い暮らしを送れるよう、質が高く、効果的、効率的、利用しやすいがん治療の向上および促進に専心している。NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology(NCCN Guidelines(R))(NCCN Guidelines )は、がんの治療、予防、および支援サービス向けの、透明性があり、エビデンスに基づく、専門家のコンセンサスのある推奨事項を提供している。それらは、がん治療における臨床上の方向性と方針の標準として認知されており、医学のあらゆる分野で利用可能な最も徹底し、頻繁に更新されている臨床実践ガイドラインである。The NCCN Guidelines for Patients(R)(NCCN Guidelines for Patients )はNCCN Foundation(R)(NCCN Foundation )のサポートを通じて専門的ながん治療情報を提供し、患者や介護者に情報と元気を与えている。NCCNは、腫瘍に関する継続的な教育(continuing education )、グローバルな取り組み(global initiatives )、方針(policy )、共同研究(collaboration )、発表(publication )も推進している。詳細については、NCCN.org(NCCN.org )を参照し、Facebook @NCCNorg(@NCCNorg )、Instagram @NCCNorg(@NCCNorg )、Twitter @NCCN(@NCCN )でフォローを。
(注1) Esparza SD, Sakamoto KM, Topics in pediatric leukemia-acute lymphoblastic leukemia. MedGenMed 2005;7:23. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16369328 で入手可能。Ma H, Sun H Sun X. Survival improvement by decade of patients aged 0-14 years with acute lymphoblastic leukemia: a SEER analysis. Sci Rep 2014;4:4227. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24572378 で入手可能。
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