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NCCNが、がん患者向け新ガイドで生活の質と支持療法へ重点を拡大

National Comprehensive Cancer Network
2023-10-30 20:37 353

National Comprehensive Cancer Networkは、がん患者のウェルビーイング(福利)を向上させ、苦痛や苦悩を軽減するための情報を掲載した無料のNCCNガイドラインを発行しており、NCCN.org/patientguidelines で入手できます。

【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2023年10月30日PR Newswire=共同通信JBN】National Comprehensive Cancer Network(R)(NCCN(R))(全米総合がん情報ネットワーク)は、がん患者のケアプランに個々のニーズや優先順位を確実に反映させつつ、生活の質を向上させることに重点を置いた新しいリソースを発表しました。30日、新たに発行された「患者向けNCCNガイドライン:緩和ケア(NCCN Guidelines for Patients(R): Palliative Care)」は、現在進行中の支持療法リソース拡充の一環です。新しい「患者向けNCCNガイドライン:疲労とがん(NCCN Guidelines for Patients(R):Fatigue and Cancer)」も、がん治療中の苦痛管理に関する改訂本と共に間もなく発行されます。

NCCN FoundationR)(NCCN財団)は、NCCN患者向けガイドラインに資金を提供しています。ガイドは全て、NCCN.org/patientguidelines または「NCCNがんの患者ガイド・アプリ Patient Guides for Cancer App)」から無料で入手できます。

Kaliper Health最高経営責任者(CEO)でNCCN Foundation理事長のGena Cook氏は、以下のように話しています。

「がん患者は、可能な限り最高の人生を送ることができるべきです。それは単にがんを治療するだけでなく、心身両面の症状や苦難に対処する手助けをすることも意味します」

「NCCN Foundationは、がん患者とその介護者の感情的、社会的、精神的ニーズ、価値観、信条、文化をあらゆるケアプランの中心に据えた会話を奨励し、それを常態化するツールの提供に取り組んでいます」

Triage CancerJoanna Doran CEOは「これらのガイドラインは、がんと診断された人のケアの質と生活の質を高め、その家族や介護者の支援にも役立ちます」「治療だけでなく、患者の全体的な健康とウェルビーイングに焦点を当て、介護者が疾患管理に伴う副作用に対処できるようにすることで、がん体験は改善されます」と話しています。

NCCN患者向けガイドラインは、米国立がん研究所(NCI)が設立した「がん患者教育ネットワーク(CPEN)」から最近授与された「がん患者教育優秀賞」をはじめとして、患者情報に関して数々の賞を受賞しています。独立機関の調査でも、オンラインがん情報源として最も信頼できるものの1つとされています。

NCCN患者向けガイドラインは、がん管理の臨床的方向性と方針のゴールドスタンダードで、あらゆる医学分野で利用可能な、最も詳細かつ頻繁に更新されている標準治療ガイドライン「NCCN腫瘍標準治療ガイドライン(NCCNガイドライン(R))」をベースとしています。

患者向けガイドラインには、臨床版と同様にエビデンスに基づき専門家のコンセンサスが得られている治療情報が記載されていますが、特にがん患者とその介護者向けに書かれています。各ガイドラインには、医学用語の解説や予約の際にした方がいい質問も盛り込まれています

NCCN GuidelinesR)がん関連疲労パネル委員長を務めるコロラド大学がん研究センターのCatherine Jankowski博士は、以下のように説明しています。

「世の中には、患者が聞いたり読んだりするかもしれない俗説や、根拠に乏しい手法が数多くありますが、NCCN患者向けガイドラインは、入手可能な最良のエビデンスに裏付けられた解決策に患者を導いてくれます」

「例えば、がん関連疲労の管理について言えば、たとえ低レベルであっても、身体活動の有益性を支持するエビデンスが正面から示されています」

Jankowski博士は、支持療法に関するNCCNのさまざまな標準治療ガイドラインは状況に応じたやり方で作成されており、例えば、疲労が苦痛を引き起こすこともあれば、その逆もあり得ると説明しています。患者は、がん関連疲労がいかに持続的なものか、また治療中あるいは治療後いつでも生じ得ることに驚くことがあります。

NCCN Guidelines緩和ケアパネル副委員長を務めるウィスコンシン大学カルボーネがんセンターのToby Campbell医学博士は、以下のように話しています。

「緩和ケアでは、診断から始まり、がん治療体験をケアの全範囲にわたって乗り切っていくとはどのようなことなのか、全体像を皆さんに理解してもらいます」

「このようにして、ケアチームは複雑な一連の出来事を通して、個々の患者の代弁者になれるのです。患者向けガイドラインは、困難な会話を可能にし、がん患者が自分にとって何が重要なのかをベースに治療を選択できていることを確認するのに役立ちます。緩和ケアは、症状に対処し、患者が『嵐を乗り切る』のを容易にする手段でもあります」

Campbell博士は、緩和ケアは、年齢やがんの病期、他の治療法の必要性に関係なく、総合的ながん治療の重要な一部だと強調。最近の研究で、緩和ケアはビデオ診察で効果的に提供可能なことが多く、診療所に来てもらう患者の負担を軽減できることが分かったと指摘しています。

NCCNの一連の支持療法患者向けガイドラインには、吐き気や嘔吐、血栓、貧血、免疫療法関連の有害事象など、治療の副作用に焦点を当てたものも含まれています。また、サバイバーシップ・ガイドラインには、健康的な生活の推奨や、がんの長期的影響への対処に関する情報が掲載されています。患者向けガイドラインのライブラリーは現在、ほぼ全種類のがんの予防、発見、治療ガイドを含め全70冊あり、その多くが複数の言語で入手可能です。

NCCN.org/patientresources では、ビデオやウェビナーなど、がんと向き合う人々や介護者に力を与える、NCCNの無料リソースの詳細をご覧いただけます。

National Comprehensive Cancer Network(全米総合がんネットワーク)について

National Comprehensive Cancer Network(R) (NCCNR)) は、患者ケア、研究、教育に献身的に取り組む主要ながんセンターの非営利の連合体です。NCCNは、患者がより快適に暮らせるよう、がん治療の質、効果、効率、利用のしやすさの向上と普及に専心しています。「NCCN腫瘍標準治療ガイドライン(NCCNガイドライン(R))」は、がんの治療、予防、支持療法について、エビデンスに基づき専門家のコンセンサスが得られている透明性の高い推奨を提供しています。いずれも、がん管理の臨床的方向性と方針の基準として認知されており、あらゆる医学分野で利用可能な、最も詳細かつ頻繁に更新されている標準治療ガイドラインです。NCCN患者向けガイドライン(R)は、NCCN FoundationR)(NCCN財団)の支援を受け、患者および介護者への情報提供と支援のため、専門的ながん治療情報を提供しています。NCCNは、腫瘍学の継続教育、国際的取り組み、政策、研究協力や発表も推進しています。詳細については、NCCN.org をご覧ください。

NCCN FoundationNCCN財団)について

NCCN Foundationは、NCCN患者向けガイドライン(R)のライブラリーやその他の患者教育リソースを通じて、世界有数のがん専門家の公平なガイダンスを提供することにより、がん患者やその介護者に力を与えています。NCCN Foundationは、がん研究の最前線にいる米国の有望な若手研究者に資金を提供することで、がん治療の進歩にも取り組んでいます。NCCN Foundationの詳細については、nccnfoundation.org をご覧ください。

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ソース: National Comprehensive Cancer Network