【シャーロット(米ノースカロライナ州)2020年5月29日PR Newswire=共同通信JBN】 -- 英国の裁判所は、Polypore International, LP(Polypore)の子会社であるCelgard, LLC(Celgard)の申請に基づくShenzhen Senior Technology Material Co. Ltd. (Senior、中国名 星源材质) に対する2020年5月7日の仮処分に続き、2020年5月21日、同申請を再び審理した。裁判所は、2020年6月29日から7月10日の間で合意する日に開催される本格審理まで仮処分を延長すると新たに命じた。Seniorは英国の裁判所に対し、正式の確約書を判事に提出した。Celgardは次回審理で、Seniorに対する企業秘密訴訟の裁判を通じて差し止め命令を追求する。
Celgardは2020年4月30日、Seniorに対する緊急の差し止め命令を英国ロンドンの高等法院に申請した。同法院は5月7日、一方当事者の申請に基づく審理によりSeniorに対し、特定の電池セパレーターの英国輸入を差し止める仮処分を出した。
Celgardはこれに先立つ3月2日、Shenzhen Senior Technology Material Co. Ltd. (Senior-China)、Shenzhen Senior Technology Material Co. Ltd. (US) Research Institute (Senior-California)、シャオミン(スティーブン)・チャン氏、Sun Town Technology, Inc.、Global Venture Development, LLC,とGlobal Venture Development, Inc.(2社合わせてGlobal Venture)(以上合わせてWDNC被告)を企業秘密の違法流用、不正な詐欺的取引行為と不正競争、民事共謀、不正利得、横領で米連邦ノースカロライナ州西部地方裁判所(WDNC)に提訴した。
Celgardはさらに、Shenzhen Senior Technology Material Co. Ltd. (US) Research Institute (Senior-California)、Farasis Energy USA, Inc.、Farasis Energy, Inc.、 Farasis Energy (Gan Zhou), Inc.とFarasis Energy (Gan Zhou) Co., Ltd.(合わせてFarasis)、Sun Town Technology, Inc.、Global Venture Development,LLC,とGlobal Venture Development, Inc.(合わせてGlobal Venture)(以上合わせてNDCA被告)に対する特許侵害、契約違反、信義誠実と公正取引の黙示合意違反の第2修正訴状を米連邦カリフォルニア州北部地方裁判所(NDCA)に提出した。
WDNCの訴状は、元Celgard従業員で現在はSenior-China最高技術責任者(CTO)のシャオミン(スティーブン)・チャン氏(Senior-Chinaの要請で名前を「ビン・ワン」と変名)を含むWDNC被告が故意かつ違法にCelgardの企業秘密と秘密情報を流用し続けているものとし、複数の他の法律違反も申し立てている。
NDCAの第2修正訴状は、NDCA被告らがセラミックコーティング・セパレーターに関するCelgardの米国再発行特許RE47,520('520特許)、旧米国特許6,432,586('586特許)と、ポリプロピレン・セパレーターに関するCelgardの米国特許6,692,867('867特許)を侵害しているとし、他の複数の法律違反と契約違反も申し立てている。発表文 を参照。
Celgardは2019年12月、訴訟の被告にFarasis、Sun Town、Global Ventureを追加した第1修正訴状をNDCAに提出した。発表文 を参照。
Celgardは2019年9月、中国の深センで製造したセパレーターを世界的に販売しているSeniorを提訴した。Celgardの訴状は、SeniorがCelgardのセラミックコーティング・セパレーターとポリプロピレン・セパレーターに関する米国の'520 特許と'867特許を侵害し、違反の中でも特にCelgardの企業秘密と秘密情報を違法に流用、悪用したと主張、損害賠償を求めている。発表文 を参照。
Celgardは2019年9月、Targray Internationalに対する特許侵害訴訟で成功裏に和解した。発表文 を参照。
Celgardは2019年6月にも、MTI Corporationに対する2件の訴訟で成功裏に和解した。発表文 を参照。
今回の仮処分の延長とTargray、MTIに対する訴訟が成功裏に和解したことは、リチウムイオン電池のコーティング・非コーティングのセパレーターに関するCelgardの知的財産権(IP)の正当性をさらに確固なものにする。Celgardは自社の資産と顧客を保護するため、今後も当社の技術と知的財産権の不公正な使用の防止に努める。
▽CelgardとPolyporeについて
Celgardはリチウムイオン電池の主要な構成部品であるセパレーターとして使用されるコーティング、またはコーティングを施さない乾式微多孔膜の製造・販売を専門にしている。Celgardの電池セパレーター技術は、電気自動車、蓄電システム、その他用途のリチウムイオン電池の性能上、重要な役割を果たしている。
Celgard, LLCは旭化成グループの企業であるPolypore International, LPの完全子会社である。
Polyporeは9カ国に工場・事務所があり、電動、非電動車両、蓄電システムや特殊用途で利用される微多孔膜を専門とする世界的企業である。次を参照:www.celgard.com 、www.polypore.com
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